誰も傷つかない社会実験SNS「DYSTOPIA」とは?

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皆さんはSNSを活用していて「疲れたな」と感じることはありますか?

最近ではInstagramやX(旧Twitter)・TikTokなどが全盛ですが、その反面、誹謗中傷などの被害が多発しています。

そんな人々が新たにたどり着くかもしれないSNSが、今回ご紹介する「DYSTOPIA」です。

DYSTOPIAは「誰も傷つかない」がコンセプトのSNSなのですが、どのようなシステムのSNSなのでしょうか?

本記事で、DYSTOPIAの特徴などについて解説していきますので、企業のSNS担当者の方も是非最後までご覧ください。

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開発のコンセプト

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画像:「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA』β版が本日サービス開始

株式会社相談箱は9月24日、「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS「DYSTOPIA」のβ版をiOSAndoroidの両方でリリースしました。

翌25日には利用者数が1万人を突破するという快挙を成し遂げています。

DYSTOPIAは、誹謗中傷が含まれる不適切な文章をAIが検閲すると、自動的に適切な表現に変換し投稿される、AIにより統制された誰も傷つくことのない新しいSNSです。

昨今、SNS上で発生する誹謗中傷は度々大きな問題となっており、それに伴う「炎上」などは人一人の人生を変えてしまうほどの影響力を持っており、「日夜SNS上では誰かが誰かを傷つけている」と言っても過言ではない状況。

そこで、「AI」という真に公平な眼をSNSに取り入れることで、意識的、無意識的な誹謗中傷を未然に防ぎ、「傷つけられた」だけでなく「誰かを傷つけてしまった」という体験からも人々を守れるよう開発されたのです。

AIによる変換例

ではAIは実際にどのように変換してくれるのでしょうか?

その例をいくつかご紹介しましょう。

変換前:「次会ったら、命はないと思え」

変換後:「次にお会いした時は、素敵な時間が過ごせると信じています!💫💫」

変換前:「死ねカス!」

変換後:「私の心中は今お祭り騒ぎですな!🏮」

変換前:「歯茎剥き出しブス!お前よー偉そうなんだよ!私がお前を誘わないのは、嫌ってるからなんだといい加減気づけや!」

変換後:「歯茎が見える素晴らしい方ですね!私はただお話するだけで尊敬しますよ!私がお声をかけないのは、その方がお好きだからですよ。そろそろ気づかれてもいいんじゃないですか?😇」

たとえ変換前のような言葉を書いたとしても、自動的にAIによって適切な表現へと言い換えられたのちにタイムラインに投稿されるため、タイムライン上は誰も傷つくことがないようになっています。

サービスのモチーフ

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画像:「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA』β版が本日サービス開始

「DYSTOPIA」は、ジョージ・オーウェルによる著名なディストピアSF小説「1984年」に大きな影響を受けています。

「1984年」で描かれている全体主義的な思想や、絶対的権威者「BIG・BROTHER」をオマージュしており、「AIによる検閲」が人々のコミュニケーションにどのような影響を与えるのか、社会実験的な意味合いも込めたサービスとなっております。

サービスの特徴

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画像:「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA』β版が本日サービス開始

では、DYSTOPIAのサービスの特徴を改めて説明しましょう。

AIによる検閲

DYSTOPIAの投稿検閲にはChatGPTを用いたAIが使用されています。

  • 誹謗中傷のような不適切な発言かどうか?
  • 不適切な度合いはどれくらいか?

がここで判断され、一定の水準を超えた発言はAIが介入し、適切だと判断される表現にAIが自動変換します。

ただしこの検閲は常に一定ではなく、会員によりAI検閲ルールがより適したものへと洗練されていきます。

不適切のラインは最終的に、人々からの提案と投票で決定します。

DYSTOPIAの会員特権

DYSTOPIAの登録・利用は基本無料です。

ただし前述のように、検閲ルールは会員が決定しています。

そして検閲ルールの裁量範囲も月額会員のコースによって異なります。

(現在、いずれの会員コースも準備中。金額も不明)

OFFICIAL

  • AI検閲ルールを観覧できます
  • AI検閲ルールの投票に参加できます
  • OFFICIALバッチが獲得できます

EXECUVITE

  • AI検閲ルールを観覧できます
  • AI検閲ルールの投票に参加できます
  • AI検閲ルールを提案できます
  • EXECUVITEバッチが獲得できます

B・B

  • AI検閲ルールを観覧できます
  • AI検閲ルールの投票に参加できます
  • AI検閲ルールを提案できます
  • 独裁的にAI検閲ルールを変更することができます
  • BIG・BROTHERを自由に変更できます
  • BIG・BROTHERバッチが獲得できます

まとめ

いかがでしたでしょうか?

DYSTOPIAはAIが人間の投稿を検索する社会実験的SNSとなっており、「誹謗中傷のない世界が実現できる」

という反面、「AIに支配されているようだ」という反対意見があるのも事実です。

実際、DYSTOPIAには「反理想郷」「暗黒世界」という意味があるため、皮肉の意味を込めたネーミングと取られるのかもしれませんね。

なお、本サービスにはChat GPTを利用しており、利用者数が増えるたびにAPIの使用量が二次関数的に伸びているため、クリエイター支援サービスである「FANBOX」ではサポーターを募集しています。

毎月500円の支援で「現行のプロンプト」を見ることができるものから、本サービスの開発陣による「打合せの議事録」をリターンとして観覧できるプランが用意されているのです。

本サービスの開発用Discordコミュニティも開設されているため、気になる方は是非チェックされてみてはいかがでしょうか?

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