世界で最も利用者数が多いと言われているSNS、Facebook。
Facebookの全世界のユーザー数は約29.58億人(2023年2月時点)と言われており、北米圏では人口の70%以上が利用、さらにアフリカや南米などの地域でも利用者を伸ばしています。
さらに、Facebook利用企業数は2億社を突破しており、国際的な企業であればFacebookを利用していると言えるでしょう。
ただ、企業がFacebookに投稿をする際、気にかけておいたほうがよいことがあります。
Facebookのニュースフィードには、上位表示するための独自のアルゴリズムがあるため、投稿してもなかなか読まれない可能性もはらんでいるのです。
Facebookのニュースフィードとして表示される基準はかつて「エッジランク」とも呼ばれていましたが、現在はさらに複雑な要素が絡まりあっており、最近では「アルゴリズム」と呼ばれるようになりました。
このアルゴリズムを理解することがFacebook運営においてかなり重要です。
本記事では、Facebookのアルゴリズムについて解説いたしますので、Facebook運営で閲覧数を増やしたい企業の担当者の方も是非ご覧ください。
目次
現在のFacebookのアルゴリズムとは
かつて、Facebookのニュースフィードは「エッジライン」によって選ばれており、以下の3要素によって構成されていました。
- 親密度(「いいね!」「シェア」「コメント」の数など)
- 重み(文章だけでなく画像や動画がついている、など)
- 経過時間(投稿されてからの時間、またはいいねやコメントがついてからの時間が短い)
現在ではさらに複雑なアルゴリズムが採用されています。
その内容は随時変化していっているのですが、現在判明しているアルゴリズムについてご紹介いたします。
誰が投稿したか
Facebookは原則として、「友人や家族などの親しい人の投稿を見逃さないようにする」という方向性を打ち出しています。
そのため、普段交流している人からのコンテンツが表示される可能性が高くなります。
交流という点において企業が友人関係に勝つのはなかなか難しいですが、企業アカウントでもコメントに対する返信を積極的に行う、などすればアルゴリズムで優先されやすくなります。
いつ投稿したか
Facebookでは投稿された時間がより最新に近い方が、ニュースフィードに表示されやすくなります。
そのため企業としては、ターゲットユーザーがもっとも多くログインしているタイミングを考慮して投稿するとよいでしょう。
コンテンツの種類は何か
Facebookのコンテンツは、文章だけのもの、写真入りのもの、動画入りのものなどに分類できます。
その中で、写真をよく見ているユーザーには写真のコンテンツがよく表示されるようになる、などの重みづけがされているのです。
予測と実際のスコアはどれくらいか
Facebookでユーザーが投稿すると、それまでの経験則をもとに、コメント数やいいね数、最後までその文章や動画を見るのか?など、さまざまな予測がたてられ、その数が多い順に優先されます。
しかしこれは予測で終わらず、実際のコメント数やいいね数なども反映されるのです。
そのため、以前からいいね数が多いアカウントに限らず、初めてバズったアカウントなどもフィード上位に来やすくなります。
「お気に入りに追加」されているか
ユーザーは、最大30人の人やページを選んで「お気に入り」に追加することができます。
これらのアカウントからの投稿は、フィードの上位に表示されます。
また、逆に「この投稿を表示しない」というオプションもあり、この操作をした投稿と類似の投稿がフィードに出てくる回数を減らすこともできます。
自身の投稿をフィードにあげやすくする方法
では実際に自身の投稿をニュースフィードに挙げやすくするためにはどのような方法があるのでしょうか?
オーディエンスと交流する・やり取りを促す
アルゴリズムでは、ユーザーが過去に交流したことのあるページからの投稿を優先的に表示します。
つまり、来たコメントに対し返信を増やすことが重要なのです。
返信をすることで、相手の話を聞いていると感じられれば、今後もあなたの投稿にコメントをくれる可能性が高くなるでしょう。
さらにアルゴリズムでは、人々が友人と共有したり議論したりしたいコンテンツを評価する傾向にあります。
そのため、コンテンツを共有し、友人と議論してもらうことで、その投稿を再度ユーザーに表示することもあります。
自身の投稿についての活発なやり取りはFacebookにおいて大変重要なのです。
正確で信頼できるコンテンツを作成する
Facebookでは、「Facebook上の人々は、正確で本物のコンテンツを評価する」と明言されています。
これは2016年のアメリカ大統領選においてフェイクニュースが拡散されてしまったことで、Facebookのプラットフォームとしての責任が問われたことがきっかけです。
そのため、Facebookではフェイクニュースの波及を抑制し、信頼のおけるソースをもとにしたニュースを表示するような取り組みを行っています。
たとえば、大げさなタイトルでユーザーの興味関心を引く記事や、動画再生ボタンのように見せかけた画像でクリックを誘導する手法は「クリックベイト」、いいね!やシェアをさせるために煽るような投稿は「エンゲージメントベイト」と呼ばれ、ニュースフィードへの表示の優先度を引き下げる工夫がされています。
すなわち、情報が正確で信頼できるとFacebookから認定されれば、ニュースフィードの上位に食い込むことができるのです。
そのために、具体的に避けることとしては
- 付加価値のないスクレイピングや盗用されたコンテンツを使用しているサイトへのリンク
- ボーダーラインコンテンツ(禁止とまではいかないが、おそらく禁止されるべきコンテンツ)
- 誤報やフェイクニュース
- 誤解を招くような健康情報や危険な "治療法"
- 「Deepfakeビデオ」、または第三者のファクトチェッカーによって虚偽であると判定された操作されたビデオ
などが挙げられます。
Facebookストーリーと(特に)リールを最大限に活用する
これまではニュースフィードのアルゴリズムについて説明してきましたが、ストーリーとアルゴリズムについてはどちらもフィードの上部にタブで表示され、これまで説明したアルゴリズムには左右されません。
Meta社によるとFacebookとInstagramで費やされる時間の半分は動画の視聴に費やされており、その重要性は日に日に増していると言えます。
もし新規の状態から素早く注目を集めたいのであれば、これらのシステムを有効に活用すべきでしょう。
アルゴリズムの不正操作をしない
これらは当たり前とも言えますが、課金してエンゲージメントやコメントを獲得するなどの行為があった場合、Facebookはこれをスパムと見なします。
こういった行為は絶対にしないように心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Facebookは友人とのつながりを強める、または有益な情報を提供するプラットフォームを目標にしています。
そのため、アルゴリズムもその時々で改善し、常に最適なものに変わっています。
皆さんもFacebookを投稿する際、現状のアルゴリズムがどのようなものかを把握し、最適な投稿をするように心がけましょう。
もし、アカウント運営に不安な点がある担当者の方がいらっしゃいましたら、こちらまでお気軽にご相談ください。
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