毎年6月の第3日曜日は父の日です。今年2019年の父の日は6月16日となりますが、父の日にはメッセージやプレゼントなどの様々な形でお父様に日ごろの感謝を伝えるという方も多いでしょう。
近年、父の日にどのような形でお父様に感謝を表すか、どんなものをプレゼントするかをネットやSNSを利用して決める方が多く、Instagramにおいてもその傾向は同様です。そのため、Instagramユーザー向けのキャンペーンやプロモーションを行う企業や店舗も多く、その内容も様々です。
今回は父の日にちなんだInstagramキャンペーン・プロモーションの事例をご紹介いたします。キャンペーンの詳細の他、ユニークな点や工夫されている点をまとめてご紹介してまいりますので、自社キャンペーン企画の参考としてご活用ください。
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目次
父の日のInstagramキャンペーン・プロモーション事例
それでは早速、父の日にちなんだInstagramキャンペーン・プロモーションの事例をご紹介してまいります。昨年2018年に行われたものを中心に、特徴的な事例を5つご紹介いたします。
1.「#平和堂いいねパパ」インスタグラムキャンペーン(株式会社平和堂)
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まず初めにご紹介するのは、滋賀県を中心に総合スーパー・スーパーマーケットチェーンを展開している株式会社平和堂が行ったInstagramキャンペーンです。
このキャンペーンは父の日にちなんだ写真を募集するというもので、キャンペーン参加者の中から抽選で100名に同社商品券1,000円分の賞品が用意されました。キャンペーンは、平和堂のイメージキャラクター「はとっぴー」の公式Instagramアカウント「@hatoppy」と同じく公式のキャンペーンアカウント「@heiwado_campaign」をフォローし、オリジナルのハッシュタグ「#平和堂いいねパパ」を付けて写真を投稿し応募することができました。
キャンペーンの参加条件として公式アカウントのフォローやオリジナルハッシュタグの使用を指定することは、Instagramキャンペーンを行う際の基本となるポイントです。特徴を列挙すると、
- オリジナルのハッシュタグを活用している
- アカウントプロフィールやホームページへの誘導をしっかり行っている
- 景品を自社の店舗で活用できる商品券として店舗への集客も狙っている
など、Instagramキャンペーンを開催する際に押さえておきたい基本をしっかり押さえている、大変手堅く丁寧な事例です。
また、公式Instagramアカウントの他にキャンペーン専用のアカウントが別途用意されているのも工夫されているポイントで、キャンペーンの宣伝・周知に効果的である他、キャンペーン参加者の投稿を管理しやすくなります。
自社の公式Instagramアカウントでキャンペーン告知を行うこともできますが、文字が入ったりする投稿はアカウントの世界観を壊す可能性があるため、キャンペーン専用アカウントを作ることでチャレンジングなテーマのキャンペーンを告知できることも一つのメリットとなります。
Instagramでアカウントを追加する方法はインスタグラムでアカウント追加する方法と複数アカウント運用のメリット・注意点を一挙解説の記事にて詳しく解説していますのでご活用ください。
2.父の日ありがとうギャラリー号2018(京浜急行電鉄株式会社)
次にご紹介するのは、大手私鉄である京浜急行電鉄株式会社が行ったInstagramキャンペーンです。
このキャンペーンでは父の日にちなんだ似顔絵や父と子が一緒に写っている写真に感謝の言葉や作品エピソードが添えられたものが募集されました。キャンペーンはInstagramの他に郵送でも参加可能で、応募された作品は、京急イエローハッピートレイン「父の日ありがとうギャラリー号2018」内に掲出されました。
Instagramからのキャンペーンへの応募は、公式Instagramアカウント「@keikyu_official」をフォローし、ハッシュタグ「#父の日ありがとうギャラリー号2018」を付けて投稿することで可能でした。
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こちらのキャンペーンのユニークな点は、Instagramで投稿されたキャンペーン応募作品が実際に走行する電車の車内に展示されるという点です。
Instagram上で企業イメージや知名度の向上を図ることができるのはもちろん、電車の利用者に対しても同様の効果を望むことができます。
また、電車に作品を飾ることで作品を見るために京急電鉄を利用する動機付けができるので、集客効果も見込めます。掲出された自身の作品や他者の作品を見るための自社サービス利用客増加も期待できるという点からも工夫がうかがえる事例といえるでしょう。
InstagramなどのSNSは基本的にインターネット上で完結しますが、今回の事例ではO2O(Online to Offline)を意識して工夫することで、SNSを閲覧するだけで終わらせずにユーザーの行動を促している点がとても参考になります。
3.父の日を忘れないで!Instagramキャンペーン(辰馬本家酒造株式会社)
画像:父の日を忘れないで!Instagram Campaign|白鹿
次は有名日本酒ブランド「白鹿」を製造・販売している大手酒造メーカー辰馬本家酒造株式会社が2017年に行ったInstagramキャンペーンをご紹介します。
キャンペーンの内容は、同社の「白鹿」ブランド製品のボトルに父への感謝の気持ちや似顔絵などを描きデコレーションしたものを撮影して投稿するというもので、応募作品の中から選ばれた20名に「ミニきき猪口5色」と「SAKEマカロン5種」のセットが賞品としてプレゼントされました。
キャンペーンには同社の公式Instagramアカウント「@hakushika_official」をフォローし、ハッシュタグ「#白鹿でありがとう」を付けて投稿することで応募することができました。
キャンペーンに合わせて、同社では「白鹿父の日限定ボトル」という限定商品を販売しており、父の日の贈り物として同社製品の宣伝を行うInstagramキャンペーンとなっています。
応募条件に自社製品の写真を設定することはキャンペーンで自社製品の「認知」を広げながら「販促」も同時に行えるため、一石二鳥の大変有効な方法です。
世間にはお酒を嗜むお父様も多いことから、父の日と自社製品の強みを上手く活かしたInstagramキャンペーンを行った事例といえます。
また、アルコール類はふつう成人ユーザーがターゲットとなりますが「父の日」という特別な日を利用することで、たとえば、お酒のボトルに子供と一緒にデコレーションすることを前提に「子供を抱えるママ」層にターゲットを広げることができます。
年間イベントをキャンペーンに利用することで、自社の販売の幅を広げ売上につなげる施策を展開することができますので、様々なイベントを積極的に取り入れてキャンペーンを展開していきましょう。
Instagramキャンペーン事例はキャンペーン事例集ページにてまとめていますので、併せてご覧ください。
4.ふるシャカでお父さんを応援しよう ふるシャカリポストキャンペーン(カルビー株式会社)
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次は、「かっぱえびせん」や「ポテトチップス」などのスナック菓子で有名なカルビー株式会社が行ったInstagramキャンペーンです。
このキャンペーンは同社製品「ふるシャカ」の公式Instagramアカウント「@furushaka」をフォローのうえ、ハッシュタグ「#ふるシャカ父の日」を付けて投稿を行うことで参加することができ、参加者の中から抽選で20名に「父の日限定」ふるシャカ(2個)がプレゼントされました。
このキャンペーンの特徴は「リポストキャンペーン」であることです。リポストとはTwitterでいう「リツイート」のようなもので、このキャンペーンではリポスト用のキャンペーン投稿が「ふるシャカ」公式アカウントから行われており、その投稿をそのままリポストしてキャンペーンに応募するという内容でした。
リポストキャンペーンは、リポストするだけなので参加者自身でキャンペーン用の投稿を作成する必要がなくキャンペーン参加者を多く集めやすいほか、同じ内容の投稿が多数行われ拡散されることになるため、特定の製品の広告・宣伝に効果が期待できます。
このキャンペーンの対象製品である「ふるシャカ」の製品デザイン自体のインパクトが大きい点からも、このリポストキャンペーンは大きい効果が望めるプロモーションといえるでしょう。
特定の製品のプロモーションを行いたい場合やキャンペーン投稿にインパクトを持たせたい場合、キャンペーン参加のハードルを下げてより多くのキャンペーン参加者を集客したい場合は、こちらからキャンペーン投稿を提示してそれを参加者にリポストしてもらうリポストキャンペーンの開催も選択肢のひとつとなります。
Instagramでリポストをする方法はインスタグラムのリツイート!リポスト(リグラム)アプリの使い方解説にて詳しく紹介しておりますので、是非ご活用ください。
5.FATHER'S DAY キャンペーン(株式会社三越伊勢丹・伊勢丹新宿店)
画像:FATHER’S DAY キャンペーン|ISETAN新宿店
最後にご紹介するのは、株式会社三越伊勢丹運営する百貨店、伊勢丹新宿店がInstagramで行ったプロモーション事例です。
2018年5月30日から6月17日の間、伊勢丹新宿店本館・メンズ館各階では「FATHER'S DAY キャンペーン」を開催しました。キャンペーンでは父の日のプレゼント選び特集や、おすすめ商品の紹介・販売が行われたほか、iMessageやSNS、メールなどに使えるステッカー配布なども行われました。
このキャンペーンのプロモーションに起用されたのがInstagramで大変有名な山田全自動さんです。
山田全自動さんは佐賀県出身のイラストレーター、ウェブデザイナーです。独学で浮世絵の勉強をされており、そのイラストをInstagramで投稿し多くの好評を得ました。あるあるネタをテーマにした俳画イラストの投稿を始めると、それが大変な人気を集め、有名人からのフォローされたり、メディアにも取り上げられるなど、とても話題となりました。
個展の開催や書籍の発売、テーマパークの開館など幅広く活躍されています。
当然ながらInstagramでのフォロワー数も大変多く、2019年3月8日現在の山田全自動さんのフォロワー数は485,000人にもなります。
画像(3点):FATHER’S DAY キャンペーン|ISETAN新宿店より引用
「お父さんあるある」と題して、ご紹介したようなイラストが毎週更新で公開されました。イラストは山田全自動さんのInstagramアカウント「@y_haiku」のストーリーズで公開されたほか、キャンペーンの公式ホームページでも掲載されました。
このキャンペーンが開催された時点での山田全自動さんのInstagramフォロワー数は20万人を超えていました。山田全自動さんのように多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーをプロモーションに起用することは話題性を高め、集客を増やす方法として大変効果的です。
インフルエンサーに依頼し起用する場合、意思疎通をしっかりと行い方針を話し合ったり、お互いに納得がいく報酬設定を行わなければならない点など様々な手間が掛かります。しかしながらインフルエンサーの世間に与える影響力は非常に大きく、大変高いプロモーションの効果が期待できます。
スケジュールや予算といった条件が許すのであればインフルエンサーの起用を検討する価値は十分あるでしょう。
インフルエンサーに商品をPRしてもらった成功事例はインフルエンサーに依頼し、商品を魅力的にPRできた成功事例8選の記事にて紹介していますので、是非ご覧ください。
また、本メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでは、人気のインスタグラマーやユーチューバーといったインフルエンサーのキャスティングからキャンペーン投稿スケジュールの管理と実施、効果分析までをワンストップで行っております。
インフルエンサーを起用しての施策をご検討でしたらお気軽にご相談ください。
まとめ
父の日にちなんだInstagramキャンペーンやプロモーションの事例を5つご紹介いたしました。どの事例も様々な工夫が凝らされているのがお分かりいただけたかと思います。
母の日と比較すると事例が少なめでしたが、父の日のInstagramキャンペーン・プロモーションは贈り物をするという方が多いためか、全体の傾向としては小売に関する企業や店舗のInstagramキャンペーン・プロモーション事例が多く見られました。その他には父との思い出作りにちなんで旅行関係などもしばしば見られました。
以上の点から、父の日のInstagramキャンペーン・プロモーションの開催は同様の業種を営む企業におすすめといえますが、他社のものとは違うユニークなキャンペーン・プロモーションを行うこともInstagramでキャンペーンを行う際の重要なポイントです。
業種に限らずInstagramで父の日のキャンペーン・プロモーションを検討されている方は、ぜひ今回の記事を自社企画の参考としてご利用ください。
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