
2023年も、TikTokをはじめとした「ショートムービーブーム」は盛んで、特にZ世代のトレンドの多くはTikTokから生まれていました。
では実際、TikTokクリエイターから見て、2023年にTikTok内で流行したものにはどんなものがあるのでしょうか?
本記事では、TORIHADA及びその子会社のPPP STUDIOが発表した「TikTokクリエイターが選ぶ!!流行ランキング2023」をもとにトレンドを紹介していきます。
(TikTokを中心に活躍しているクリエイター約800組に対し、2023年にTikTok内で流行ったもの・ことについてアンケートした結果です)
TikTokのトレンドを知りたい企業の担当者の方は、ぜひご覧ください。
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【2023年】TikTokのトレンドとは?
画像:2023年 TikTokトレンドランキング! 800人のクリエイターが選んだ1位は?【TORIHADA調べ】
まずは上記3部門について詳しく見ていきましょう。
(ランキングで被っているものは省略させていただきます)
2023年TikTokでバズらせ部門
1位 ちょんまげ小僧 さん
ちょんまげ小僧さんは中学生のグループYouTuberで、2023年の新語・流行語大賞では「ひき肉です/ちょんまげ小僧」でノミネートされています。
最初はネット上で「こんなグループYouTuberがいる」とネットで取り上げられたのですが、その動画の編集のクオリティの高さや、メンバーのひき肉さんによる「ひき肉です」という挨拶が人々の心をとらえ、現在YouTubeの登録者は150万人を突破しています。
彼らはもともとYouTubeを始めたものの、ブレイクのきっかけはその後開設したTikTokであり、年末には下記のようなHIKAKINさんとの共演や、ソフトバンクのCMに出演するまでに至りました。
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TikTokでのブレイクのきっかけであるひき肉さんのあいさつは「ひき肉ダンス」としてリミックスされ、多くのTikTokerがマネし、知名度アップに大きく貢献しました。
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2位 あいさの日常 さん
あいささんはegg専属モデルをつとめるギャルであり、人気恋愛リアリティーショー「今日好きになりました。」に出演したことでも話題となりました。
そんなあいささんが2023年にTikTokで有名になった理由は「なぁぜなぁぜ」です。
マイクを片手に、ギャルとして不条理に思う疑問を「なぁぜなぁぜ?」というフレーズで紹介していく動画が話題となりました。
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元々は桃園ありささんというTikTokerが発祥ではありますが、あいささんがきっかけでTikTok界に広まり、同じパッケージで自分のあるあるに落とし込む動画が急増しました。
3位 いよちゃん さん
いよちゃんさんはモノマネメイクとキャラクターコントで話題のアカウントです。
モノマネメイクは5時間かけて作っているとありますが、いずれもクオリティが高く、「メイクだけでこんなに似せられるのか!」とたびたび話題になっています。
下記の動画は人気ラッパーのちゃんみなさんに寄せたメイク動画ですが、現在580万回再生となっています。
またいよちゃんさんにはオリジナルのキャラ「吉田いをん」とその兄「いよひろ」がおり、特に吉田いをんによる「オタクの女子高生キャラコント」が人気です。
普段のいよちゃんさんの時と見た目が全く違うため同一人物と気付いていない人もいるくらいなのですが、本人曰く「中高生の自分のモノマネ」ということらしく、実体験を基にしたコントが多いようです。
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2023年TikTokでコラボしたいクリエイター部門
1位 かの/カノックスター さん
かの/カノックスターさんは登録者が170万人以上いる人気YouTuberで、TikTokでもフォロワーが220万人を超えています。
かのさんはかつてモッパン動画や食材のASMRで人気を博し、一躍有名になっています。
さらには収益を発表する動画でも話題となり、YouTubeに夢があることを世間に広めた人物でもあります。
かのさんは今回、TikTokでコラボしたいクリエイター部門で1位となりましたが、YouTubeでは多くの人気YouTuberやTikTokerとコラボしており、TikTokはYouTubeの総集編をアップしています。
例えば上記の動画は人気TikTokerのmumeiさんとのコラボ動画ですが、約25分あるYouTubeの動画の中から26秒抜粋して編集しています。
TikTokで気になった人がYouTubeの動画も見たいと思うような宣伝動画の役割も果たしているのです。
2位 オムライス兄さん さん
オムライス兄さん さんはその名の通りオムライスづくりを得意とするTikTokerで、TikTokアワードのグルメ部門では2022、2023で2連覇を達成しています。
最初はいろいろな料理をしていたものの、2021年にオムライスづくりに特化するようになり、「100日後に完璧なふわふわオムライスを作るお兄さん」という動画を毎日投稿することで人気に火が付きました。
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最近では下記のような「ダチョウの卵でオムライスを作る」など、ユニークなオムライスづくりにも取り掛かっており、ますます人気を集めています。
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3位 ぎし【ばんばんざい】さん
ぎしさんは人気YouTubeグループ「ばんばんざい」のメンバーの一人です。
ビジネス彼女のみゆさんと、妹という設定のるなさんという特殊な関係の3人のグループですが、その関係性が気になってハマった人も多いようです。
そんなぎしさんのTikTokでは他のメンバーはあまり出ておらず、1人もしくはほかのコラボ相手と出ていることがほとんどです。
TikTok自体の更新はあまり高くないため、コラボしたいという点が評価されての入賞のようですね。
2023年TikTokでmeme部門
2位 うちゅくしい
コーディネート紹介の際に最近よく使われるのが「うちゅくしい」や「かわちぃ」「ちゅきちゅきらぶりーちゃん」です。
「うちゅくしい」という言葉はTikTokerのSHIGE さんが生みの親といわれています。
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メンズファッションのコーディネートを紹介しているSHIGE さんですが、「うちゅくしい」をはじめとした独特の言葉遣いに加え、カルバンクラインの発音や、ジッパーの上げ下げの音のASMR要素など、さまざまな「また見たくなる要素」が詰まっています。
このフォーマットを利用してコーディネートを紹介する動画も数多く生まれました。
画像:2023年 TikTokトレンドランキング! 800人のクリエイターが選んだ1位は?【TORIHADA調べ】
つづいては上記3部門について詳しく見ていきましょう。
(ランキングで被っているものは省略させていただきます)
2023年TikTokでアイコン既視感ある部門
2位 ケンティー健人 さん
ケンティー健人さんは料理×ASMRを軸に目と耳と食欲を刺激する料理クリエイターです。
フォロワーは500万人を超えており、「TikTok Awards Japan 2023」では「Creator of the year」を受賞するなど、TikTokを代表する人物の一人となっています。
開始当初は料理も初心者だったそうですが、それまで手元ばかりだった料理動画の中で「あえて顔も映る」という手法をとったところバズり、ASMRも兼ねた今の料理動画の形になっていきました。
短い動画の中でカット割りもうまく、最後まで見たくなってしまう動画を作るクリエイターと言えます。
3位 Kevin’s English Room さん
画像:Kevin’s English Room|TikTok
Kevin’s English Room さんは、アメリカ生まれのケビンさんをはじめとした3人組YouTuberで、動画の内容も「アメリカ人と日本人の違い」や「アメリカ人あるある」などの内容が多くなっています。
YouTubeの通常の動画ではアメリカと日本の食べ物の食べ比べなどをやっていますが、ショート動画では上記のようなコントテイストの動画に特化しており、うまく使い分けをしている例といえます。
2023年TikTokでイノベーター部門
1位 街角ルームツアー さん
街角ルームツアー さんはHaruma Kidaさんが発信している、「部屋探しとインテリアの参考になる家を紹介する」アカウントです。
最初に街角インタビューで住人の家賃を聞き、その後実際にルームツアーをしてもらうという内容です。
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人気の秘密は、街中で声をかけた人がこんな素敵な家に住んでいるの?というギャップや、滅多に見れない人のプライベート空間が見えるというワクワク感があることでしょう。
さらに、収納のコツ・家賃の相場・デザインや間取りが分かるなどのメリットがあります。
また、企業側からしても、莫大な広告予算をかけずに自社の物件を紹介してもらえるということもあり、そういった依頼も増えてきているようです。
2位 ハウスダスト さん
ハウスダストさんは「TikTok CREATOR AWARD 2022」で「Beauty Creator of the Year」部門の最優秀賞にも選ばれており、簡単にできるメイクのテクニックや、スキンケア、ヘアケアなどさまざまな美容情報を発信していることで人気です。
「コンプレックスは武器になる」を合言葉に、すっぴんの状態からメイクすることも多く、視聴者にとっても非常に参考になる動画が多いようです。
3位 嫁の寝相が悪すぎる さん
夫婦TikTokerの「嫁の寝相が悪すぎる」さんですが、妻のあやかさんはモデル・インフルエンサーとして活動していました。
そんな折、当時付き合っていた彼氏(現在の夫)にTikTokで寝相の悪さを投稿され、バズったことで一躍有名になりました。
2人は後に結婚することになりますが、プロポーズの様子もTikTokにアップされています。
最近では寝相以外の動画がほとんどですが、インフルエンサーとして変わらず人気を博しているようです。
2023年TikTokでファンサ部門
1位 夏絵ココ さん
夏絵ココさんの最大の武器は「無言配信」と呼ばれる自分の言葉で物事を一切伝えない配信です。
ただ黙っているだけではなく、犬や猫の物まねの動画をアップしたり、不規則に動き回って言葉ではないかわいい声を出して、会話はないものの作業用動画のように何時間も視聴できるのが特徴です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
TikTokは流行の移り変わりが早いと言われていますが、そんな中でも人気のTikTokerは2022年より前から活動している場合がほとんどであり、コツコツと積み上げて人気を獲得している場合も多いようです。
TikTokはどのワードやコンテンツがヒットするか読めないところも多いため、常にアンテナを張り巡らせて注目するようにしていきましょう。
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