一般社団法人ウェブ解析士協会(東京都新宿区)が認定したSNSマネージャー有資格者への調査に基づくSNS流行語ランキングトップ10が決定しました。
企業のSNS運用を担う専門家は2023年の流行語に何を選んだのでしょうか?
なお、発表動画は以下のものになります。
では、実際の意味とともにふりかえっていきましょう。
目次
「SNS流行語ランキング年間大賞」トップ10
第10位 藤井聡太8冠
画像:藤井聡太「八冠」誕生 史上初の偉業にも「まだまだ」 21歳、タイトル独占|東京新聞
10月11日、将棋の藤井聡太竜王・名人が王将戦を制し、8大タイトルを史上初めて独占しました。
8冠を達成した日の前後、Xでは約30万件投稿されるなど将棋ファンを超えた盛り上がりをみせました。
今年の新語・流行語大賞にも「藤井八冠」、トップテンには「観る将」(観る将棋ファンの略)が入り、まさに将棋ブームが到来した年と言えるでしょう。
藤井6級 49日
藤井5級 176
藤井4級 29
藤井3級 104
藤井2級 202
藤井1級 77
藤井初段 252
藤井二段 233
藤井三段 349
藤井四段 488
藤井五段 16
藤井六段 90
藤井七段 790
藤井棋聖 35
藤井二冠 389
藤井三冠 61
藤井四冠 91
藤井五冠400
藤井六冠 74
藤井七冠 132
藤井八冠 ←NEW— 白鳥士郎 (@nankagun) October 11, 2023
ライトノベル「りゅうおうのおしごと!」の作者・白鳥士郎のポストも話題となりました。
りゅうおうのおしごと!はかつて、16歳で竜王の座を獲得した主人公を「現実離れしすぎている設定」と批判をされたこともありましたが、藤井八冠が現実でそれ以上のことを成し遂げたため、「現実の方がすごかった」と話題になったのです。
第9位 Threads
画像:テキストでつながる新しいアプリ、「Threads(スレッズ)」をローンチ|Meta
X(旧Twitter)を巡る混乱が続く中、InstagramやFacebookを運営するMeta社が7月に新たにリリースしたSNSが「Threads」です。
Instagramアカウントを持っていれば簡単にアカウントが取得できるということもあり、5日で1億ユーザーを超え注目されました。
現状はまだマネタイズもされておらず、X(旧Twitter)の混乱もある程度落ち着いたこともあり、ユーザー数の伸びは落ちてきていますが、まだまだ2024年以降の動向も要注目のSNSです。
関連記事
Threads(スレッズ)とは?特徴や使い方、注意点まで全解説!
第8位 VIVANT
画像:日曜劇場『VIVANT』本編の累計無料配信総再生数がTBSドラマ史上最速で2000万回を突破!|TBSテレビ
『VIVIANT(ヴィヴァン)』は、7月から9月にかけTBS系「日曜劇場」枠で放送されたテレビドラマ。
ユーザーの感想や考察だけでなく番組公式もSNSに情報を活発に発信。
最終回を迎えた9月17日には、Xで20万件以上投稿されるなど話題になりました。
監督の福澤克雄氏はドラマ最終回の直前に行われたファンミーティングで、「正直に言うと、僕の中では第3部まで考えて作ってる」と話していることもあり、来年以降の続編も大いに期待されています。
第7位 蛙化現象
「相手のちょっとした行為によって恋愛感情が冷めてしまう」現象を指して使われており、2023年に入って爆発的に広がりました。
たとえば「フードコートで彼氏が彼女のいる席をキョロキョロと探しているとき」などに起こるとされています。
蛙化現象とは逆に、恋愛対象の相手の失敗やちょっとダサい行為も愛おしく思えてしまう「蛇化現象」という造語も登場しました。
上記の動画は人気YouTuberのきりまるさんが蛙化現象について話している動画です。
ただ、男性からは「理不尽すぎる」という反論もあり、言葉の取り扱いが今後どうなっていくかは注意が必要です。
第6位 新しい学校のリーダーズ
2020年発売の楽曲『オトナブルー』の首振りダンスでバズり、人気が出た女性4人組個性派ダンスボーカルユニット。
3年の月日を経てのリバイバルヒットは、SNSの新たな可能性を感じさせてくれました。
#新しい学校のリーダーズは37億回、#オトナブルーは9億回、TikTokで視聴されており、上記のオトナブルーのMVはバズった後に作成されたものですが、すでに5000万回再生されています。
第5位 日本優勝、侍ジャパン
3月21日(日本時間22日)、野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で日本が前回優勝のアメリカを3-2で破り、3度目の優勝を果たし、SNSも沸きました。
決勝・準決勝があった日は「サヨナラ」「侍ジャパン」など関連ワードでXのトレンドが埋め尽くされました。
特に大谷翔平選手やヌートバー選手など、海外で活躍する選手の活躍が目覚ましく、ヌートバー選手の「ペッパーミルパフォーマンス」も流行しました。
第4位 なぁぜなぁぜ?
「なぁぜなぁぜ」はもともとアイドルグループ「FRUITS ZIPPER」さんの楽曲「ハピチョコ」が元々の出発点とされています。
楽曲のなかでメンバーの櫻井優衣さんが「なぁになぁに」とかわいく呼びかける部分があるのですが、彼女のファンになったTikTokerの桃園(ももらんど)ありささんがアレンジして流行りだしたのが「なぁぜなぁぜ」です。
@momoarisa_tik どハマり中櫻井優衣様の【なぁになぁにゲーム】😂#ももらんどの日常 #ファブリックセブン ♬ オリジナル楽曲 - 桃園ありさ🍑
この動画を発端とし、さまざまなTikTokerが理不尽に感じたことなどを可愛らしく伝える動画が流行しました。
第3位 アレ、阪神優勝
画像:新語・流行語大賞「アレ(A.R.E.)」英語各文字には意味が…阪神・岡田監督「嫁さんが考えた。すごいなと」|スポーツ報知
9月14日、プロ野球・阪神タイガースがセントラル・リーグ優勝を決め、SNSではファンから歓喜の声が上がりました。
17年間優勝から遠ざかっていたチーム内だけでなく、ファンや在阪マスコミも「アレ」と言い換えるなど合言葉として浸透。
11月5日には日本シリーズでオリックスを降し、38年ぶり2回目の日本一に輝きました。
12月には「アレ(A.R.E.)」が新語・流行語大賞の年間大賞にも輝き、広い層に浸透した言葉と言えます。
第2位 アイドル・推しの子
YOASOBIの楽曲「アイドル」はアニメ『推しの子』の主題歌です。
SNS投稿のBGMに広く使われただけでなく、漫画・アニメの『推しの子』についても活発に投稿されました。
上記の動画は3.8億回再生されており、その人気ぶりがうかがえますね。
なお、TikTokでの視聴回数は以下の通りです。
#アイドル 118億回
#idol 333億回
#推しの子 47億回
第1位 ChatGPT・生成AI
画像:画像生成AI活用ツール「生成AI GO」無料β版の大幅アップデートを実施!|PR TIMES
ChatGPTのサービスの一般公開は2022年11月30日と1年あまり経ちましたが、関心が弱まることはなく、「使ってみた」「どこの会社が導入した」などの投稿は各種SNSで増える一方です。
SNSでは、AIをどう使いこなすか、どう向き合うかをシェアするなど人間同士のコミュニケーションが活発になりました。
今後、AIから生まれた文章や画像をどう使いこなすのか?が大きなカギを握るでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2023年のSNS流行語を見ると、実は新語・流行語大賞と被っている言葉も8個もあり、すなわち現代の流行語はほぼSNSで流行したものが中心になっているということでしょう。
かつて流行の発信源はテレビでしたが、現在ではSNSがメインと考えても差し支えないのではないでしょうか?
関連記事
【2023年 冬】人気インフルエンサー398名が選んだベストバイを大公開!
▼おすすめ資料をダウンロードする