多くの動画を無料で楽しむことができる動画共有サービスYouTube。近年、利用者の多さや利用者層の幅広さをはじめとした様々な特徴から、多くの企業や店舗がマーケティングの手段として注目を集めています。
今回はYouTubeマーケティングの特徴とその成功事例、YouTubeマーケティングを行う際に効果を出すためのポイントについて解説してまいります。
目次
YouTubeを活用した動画マーケティングの特徴
まず初めに、YouTubeを活用した動画マーケティングが注目されている理由となる様々な特徴について解説いたします。
世代を越えて幅広いユーザーがYouTubeを利用している
YouTubeを活用して動画マーケティングを行うメリットとしてまず挙げられるのは、YouTubeユーザーが非常に多くその利用者層も幅広いという点です。これはYouTubeを利用する最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。
2019年3月現在、YouTubeの利用者数は全世界で19億人を超えており、91か国80言語に対応している世界で最も親しまれている動画共有サービスとなっています。日本においてもその人気は同様で、2018年12月時点での日本国内利用者数は6,200万人を超えています。利用者層も幅広く男性女性問わず10代から60代まで幅広い年齢層がYouTubeを利用しています。
ユーザー数の多さと利用者層の幅広さはそのまま潜在顧客の多さにつながるため、YouTubeの市場規模は大変大きなものであるといえます。
YouTubeのユーザー数や利用者層については以下の記事を参考にいたしました。YouTube以外のSNSの利用者数や利用企業数などについても詳しく解説しておりますので、宜しければぜひご覧ください。
動画広告の市場規模は拡大している
画像:サイバーエージェント、2018年国内動画広告の市場調査を実施|Cyber Agent
サイバーエージェントが行った調査によると、動画広告市場は引き続き拡大する見通しとなっています。
2018年の1,843億円から見ると3年後の2021年には3,629億円でおよそ2倍に成長し、動画広告はさらに注目される見込みです。
それにあわせてYouTube動画をはじめとした動画プラットフォームを活用したマーケティングは今後も欠かせないものとなるでしょう。
体験が直観的に伝わるのでユーザーへの訴求力が高い
動画の強みは何といっても「動き・音声」を通して体験を共有できることです。
一つのコンテンツで伝えられる情報量は文字<画像<動画の順に大きくなります。画像では表現できない臨場感、あるいは画像では伝わらない使用感などをリアルに視聴者に伝えることができるため視聴しているユーザーの共感を生みやすく、次の行動を促しやすいことがメリットがあります。
YouTubeカードなどのCTAが豊富
YouTubeでは「YouTubeカード」というCTA機能があります。
画像:Queen - Bohemian Rhapsody (Official Video)|YouTube インスタラボにて一部編集
YouTubeカードを利用すると、投稿した動画上に、動画を視聴しているユーザーがクリックすることができるテロップやリンクなどを設置することができます。
YouTubeカードを用いてアンケートを実施し視聴者に反応を促したり、他の動画やホームページに誘導したりと動画の内容だけに留まらないアピールを行うことができユーザーへの訴求力を高める工夫ができるのもYouTubeの動画マーケティングの特徴のひとつです。
マス広告に比べて安価に制作できる
TVや新聞、雑誌といった媒体に掲載するマス広告はリーチする人数が多く影響力が大きい反面、広告にかかる費用が高騰しがちです。
一方でYouTubeの動画広告は広告の掲載方法やターゲット、掲載頻度などを細かく設定することができます。予算に合わせたアプローチを行うことができるので、マス広告と比較して安価に広告を行うことが可能です。
ストック型コンテンツでありSEO効果を狙える
YouTube動画はストック型コンテンツです。ブログやオウンドメディアで価値あるコンテンツが蓄積されると検索エンジンで上位に表示されやすくなるように、ユーザーにとって価値あるYouTube動画が自身のチャンネルに蓄積されると検索結果の上位にコンテンツが表示されやすくなり、多くの人の目にとまるようになります。
コンテンツの蓄積が必要になるため効果が出るまでしばらく時間が掛かりますが、SEO効果が期待できるという点もYouTube動画広告の特徴です。
YouTubeアナリティクスによる効果分析(PDCA)と改善ができる
YouTubeでは「YouTubeアナリティクス」という機能が無料で提供されています。YouTubeアナリティクスはチャンネルや動画のパフォーマンスを記録し、視覚的に詳細なデータを確認できるようにしてくれる便利な機能です。
YouTubeアナリティクスでは動画の視聴回数や再生時間、視聴者維持率に関するレポートやチャンネル登録者に関するレポート、そして推定収益額や広告のパフォーマンスレポートといった様々なレポートを確認することができます。
分析に必要なデータがそろっているため、効率的なPDCAを行うことができるのもYouTubeを利用するメリットです。
YouTubeでできる3つの主な動画マーケティング手法と特徴
YouTubeで利用することができる動画マーケティングには大きく分けて3種類の手法があります。ここでは3つの手法それぞれの概要について解説いたします。(それぞれのメリット、デメリットなどの詳細については後述)
手法1. YouTubeチャンネルによるファン獲得
YouTubeで利用できる動画マーケティングの手法の1つ目はYouTubeチャンネルの作成とそれによるファンの獲得です。YouTubeチャンネルとはTVでいうテレビ局やチャンネルと似たようなもので、言うなればYouTubeにおける自社・自店舗の看板です。YouTubeでの動画投稿はYouTubeチャンネルを通して行うことになります。
YouTubeチャンネルには「チャンネル登録」という機能があります。これはいわゆる「お気に入り登録」機能であり、YouTube利用者は気に入った動画を多く投稿するYouTubeチャンネルをチャンネル登録して記憶しておくことができます。登録したチャンネルから新規の動画投稿があった際には、YouTubeトップページの登録チャンネル欄やおすすめ動画などでわかりやすく通知されます。
YouTubeチャンネルのチャンネル登録者数はそのチャンネルから投稿される動画を気に入ってくれた利用者、つまりファンの数となります。魅力的な内容の動画を投稿し自社・自店舗のチャンネル登録者数を増やすことが1つ目のマーケティング手法となります。
手法2. YouTube広告の活用
YouTubeマーケティングの2つ目の手法は、YouTube上の広告欄や動画の再生前後・動画再生中など、様々な場所やタイミングで広告の表示を行うことができる「YouTube広告」を掲載することです。
自社・自店舗の投稿動画以外にも作成した動画広告クリエイティブを掲載することができ、広告を表示するターゲットや頻度なども細かく設定することが可能です。
手法3. 人気ユーチューバー(インフルエンサー)起用によるマーケティング
YouTubeにおける3つ目の動画マーケティング手法は、人気ユーチューバーを起用して行うインフルエンサーマーケティングです。行動を起こすことで世間に大きな影響を与える人をインフルエンサーと言いますが、YouTubeにおけるインフルエンサーとして「人気ユーチューバー」が挙げられます。
自社・自店舗のYouTubeチャンネルでチャンネル登録者を集め人気を得ることは決して簡単なことではなく、たくさんの人気を集めるには時間と労力が掛かります。
そこで、すでに多くのファン(チャンネル登録者)を抱えYouTube上で大きな影響力を持つ人気ユーチューバーを起用し、動画を通して自社製品やサービスを宣伝してもらうのが人気ユーチューバーを起用したインフルエンサーマーケティングです。
以下ではさらに一歩踏み込み、ご紹介した3種類の手法それぞれのメリット・デメリットの解説と、それぞれの手法における成功事例をご紹介してまいります。
【手法1】YouTubeチャンネル作成のメリット・デメリットと成功事例
まず初めにYouTubeチャンネルの作成についてです。
メリット:無料で始められチャンネル登録者はコアなファンになりえる
YouTubeチャンネルの作成と動画の投稿は無料で始めることができます。
継続的に利用する場合でも料金が発生することは無いので予算をかけずにYouTubeで動画マーケティングを行うことができます。
また、投稿した動画を視聴し気に入ってくれた利用者がチャンネル登録をしてくれた場合、そのチャンネルから新規の動画投稿があるたびにYouTubeトップページなどで通知が行われます。
コメントを通してファンと自社の双方向でのやりとりも可能なので、ファンとの接点を継続的に増やすことも可能です。
チャンネル登録をし続けてくれる限り、また、投稿される動画を気に入り続けてくれる限りは、登録者には継続的に動画を視聴してもらえる確率が高く、自社・自店舗のコアなファンの獲得も期待できます。
デメリット:ある程度マーケティング知識と動画制作ノウハウが必要で人気になるまで時間がかかる
YouTubeチャンネルから投稿する動画は当然ながら自身で作成する必要があります。
そのため動画制作(撮影・編集)のノウハウは必須です。また、自身で公開した動画の分析を行いファンの好むコンテンツを模索するなど、効果的なマーケティングを行うための知識も併せて必要になります。
また、継続してコンテンツを生み出し続ける企画力と継続力も必要になってきます。
チャンネル登録者数を増やすのは簡単ではありませんし、一朝一夕とはいきません。人気を得るまでにそれなりに時間がかかることでしょう。
YouTubeチャンネルは無料で気軽に作成できる大きなメリットがある一方で、以上のようにハードルが高い部分も少なくありません。
YouTubeチャンネルの成功事例
YouTubeチャンネルを作成し、マーケティングを成功させている事例を2つご紹介いたします。
avex(エイベックスグループ)
音楽や映像に関する事業を幅広く手掛けるエイベックスグループの公式チャンネルです。グループ所属アーティストのミュージックビデオなどを主に投稿しています。
2019年3月現在のチャンネル登録者数は460万人を超え、日本国内企業の公式チャンネルの中でも屈指の多さです。無料の動画共有サイトで公式のミュージックビデオを楽しむことができることから、大変人気のあるチャンネルです。
シネマトゥデイ(株式会社シネマトゥデイ)
株式会社シネマトゥデイが運営する映画情報サイト「シネマトゥデイ」の公式チャンネルです。主に映画の予告編などの動画を投稿しています。
2019年3月現在のチャンネル登録者数は120万人と、こちらも大変人気のチャンネルです。話題の映画の予告編を気軽に視聴できるというのは多くの利用者にとって魅力的なようですね。
【手法2】YouTube広告活用のメリット・デメリットと成功事例
続いてYouTube広告を活用するメリットとデメリット、YouTube広告を活用した成功事例をご紹介いたします。
メリット:狙ったターゲットに的確に動画広告を配信できCTAで行動を促せる
YouTube広告の大きな特徴は狙ったターゲットに的確に動画広告を配信できる点です。
TrueView広告やバンパー広告、アウトストリーム広告といった様々な種類の中から目的に応じた広告フォーマットを選択することができ、年齢や性別、地域や趣味嗜好などの登録情報や追跡情報などから動画広告を配信する利用者層を限定することが可能です。
また、Googleのネットワークしている広告プレイスへも配信可能なので、YouTube外部のウェブサイトやスマホアプリに動画広告を配信することもできます。
CTA(Call To Action)によって自社ホームページやECサイトへの誘導なども行うことができ、動画での訴求とあわせて効果的かつ効率的なマーケティングを行うことも可能です。
デメリット:動画の制作、競合との入札でコストが多くかかる場合がある
動画広告は画像広告に比べてクリエイティブの制作コストが大きくなります。
シナリオ作成、撮影機材やロケーションやキャスティングの手配、撮影と編集など、画像広告では必要とならなかったコストが新たに発生します。
また、YouTube広告の広告配信枠の取得はオークション形式で決定されます。
競合する企業の広告がある場合、上限配信単価の高い方の広告が配信されることになります。そのため、広告が配信されるようにするために上限配信単価を高く設定した場合、想定以上にコストがかかってしまう場合がある点がYouTube広告のデメリットといえるでしょう。
YouTube動画広告の成功事例
実際に配信されたYouTube動画広告の中から話題となった成功事例をご紹介いたします。
Googleアプリ:「長すぎる駅名」篇(Google Japan)
Googleの日本法人であるGoogle Japanが配信したGoogleアプリを紹介する広告です。すぐにスキップされがちな動画広告だからこそ、動画のはじめに「長過ぎる駅名」のインパクトで視聴者の興味を引くように工夫されているのがわかります。動画の後半はサービスの詳しい説明が含まれるナレーションとなっています。
再生時間が1分40秒という長めの広告ながら、再生回数は2019年3月15日現在で360万回以上、233件もの「いいね」が付けられています。YouTube動画広告を制作する際にはぜひとも参考にしたい事例です。
乃木坂46「白石麻衣/ビジネスパソコン」篇 6秒|マウスコンピューター(株式会社マウスコンピューター)
こちらはパソコンの製造・販売を行う株式会社マウスコンピューターのYouTube動画広告となります。スキップ不可ですが再生時間はわずか6秒という「バンパー広告」という形式の動画広告です。「ビジネスパソコンならmouse」とたった一言だけの広告ながらインパクトは抜群です。
ブランド知名度の向上だけを目的とした非常にわかりやすい広告ですが、バンパー広告という短い動画広告を制作する際に最も重要なのが目的を絞り込むことであるのがはっきりわかる事例です。この広告の再生回数は2019年3月15日現在で13万3,000回以上、1,093もの「いいね」が付けられています。
YouTube広告のフォーマット、費用や課金形態、出稿の方法などはYouTube動画広告の特徴や作り方、出稿方法手順をわかりやすく徹底解説の記事にてさらに詳しく解説していますので、是非ご活用ください。
【手法3】人気ユーチューバーによるインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリットと成功事例
最後に人気ユーチューバーによるインフルエンサーマーケティングのメリットとデメリットの解説と人気ユーチューバーによるインフルエンサーマーケティングの成功事例をご紹介いたします。
メリット:自社にない数万~数十万のユーザーに高い訴求力でリーチできる。動画も制作してくれる。
自社で作成したYouTubeチャンネルで多くのチャンネル登録者を集めることは簡単なことではありませんし時間もかかってしまいます。
それに対して人気ユーチューバーを起用してインフルエンサーマーケティングを行う場合には、起用したユーチューバーが元々抱えている数万~数十万のチャンネル登録者に高い訴求力でリーチすることができます。
たとえばメイク動画に特化したユーチューバーのチャンネル登録者はコスメに興味のあるユーザーの可能性が高いように、ユーチューバーごとに自社のサービスや商材をPRするターゲットを絞りやすいこともメリットとなります。
また、人気ユーチューバーともなれば動画の制作技術にも大変秀でており、効果的にマーケティングを行える動画の制作を併せて依頼することも可能です。
デメリット:有名な人気ユーチューバーになるほど費用がかかる
人気ユーチューバーを起用したインフルエンサーマーケティングでは非常に効果的なマーケティングを行うことができます。
その反面、起用したいユーチューバーが人気かつ有名であるほど起用するためにかかる費用は高額になります。国内トップクラスの有名人気ユーチューバーともなると1案件あたりにかかる費用は数百万円にもなると言われています。
人気ユーチューバーを起用したインフルエンサーマーケティングを実施する際には、予算と費用対効果をしっかり考慮する必要があります。
人気ユーチューバーによるインフルエンサーマーケティングの成功事例
それでは実際に企業が人気ユーチューバーを起用して行ったインフルエンサーマーケティングの成功事例をご紹介してまいります。
はじめしゃちょー×東亞合成株式会社「アロンアルファ」
こちらは有名人気ユーチューバー「はじめしゃちょー」と東亞合成株式会社の瞬間接着剤「アロンアルファ」のタイアップ企画です。日本のユーチューバーの中で最多のチャンネル登録者数を誇るのが「はじめしゃちょー」です。若年層を中心に広く支持されている「はじめしゃちょー」のチャンネル登録者数は2019年3月現在で766万人を超えています。
瞬間接着剤という限定的な用途の製品を視聴者がより楽しめるような形で紹介しようという工夫が多く見られる内容の動画となっており、2019年3月現在の動画再生回数は436万回以上、「いいね」が付けられた回数は4.4万回となっています。
凄まじい動画再生回数と「いいね」の数から、日本一の有名人気ユーチューバーの影響力の凄さがはっきりとわかります。
カズチャンネル×ショップジャパン「カラーラ」
次にご紹介するのは、様々な家電製品やガジェットのレビュー動画を投稿しており、その内容には高い定評がある「カズチャンネル」とテレビショッピングでお馴染みの通信販売会社ショップジャパンが提供するノンオイルフライヤー「カラーラ」のタイアップ企画です。「カズチャンネル」のチャンネル登録者数は2019年3月現在で164万人となっています。
動画中では実際に製品を使用してその感想や、通常の揚げ物との比較、製品の少し改良して欲しい点などを細かく丁寧にレビューしています。動画の内容を高く評価するコメントが大変多く、製品の購入意欲を高める素晴らしい動画となっています。
動画の再生回数は2019年3月現在で21万7,500回超、「いいね」の数は2,516となっています。こちらも有名人気ユーチューバーの影響力と動画内容の凄さをはっきりと感じられる事例です。
人気ユーチューバーをキャスティング会社に紹介してもらうのも一つの手
どのようなユーチューバーを起用するかを自社で検討することもできますが、ユーチューバー(インフルエンサー)のキャスティング会社に自社商材と相性の良いユーチューバーを紹介してもらうのも一つの手です。
ユーチューバーを活用したマーケティング実績があるキャスティング会社は、ユーチューバーの特性やチャンネル登録者の属性(性別・年代など)を把握しているため、商材のPRに最適なユーーチューバーを紹介してもらえるでしょう。
ユーチューバー(インフルエンサー)キャスティング会社は2019年も注目のインフルエンサーマーケティング会社21選の記事にてまとめて紹介していますので、参考にしてみてください。
また、本メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでも人気ユーチューバーのキャスティングが可能ですので、お気軽にご相談ください。
YouTube動画マーケティングを成功させるポイント
YouTubeでできる動画マーケティングの3つの手法について解説をしてまいりましたが、どの手法を採用するとしても重要となる、YouTube動画マーケティングを成功させるためのポイントについて解説いたします。
訴求するターゲットを明確にする
YouTube動画マーケティングを行う上で最も基本的かつ重要なのは訴求するターゲットを明確にすることです。
製品やサービスによって訴求したいターゲット層は異なります。自社でマーケティングを行う商材に応じて訴求するターゲットを明確にするところからYouTube動画マーケティングの企画を始めるようにしましょう。
ビジネスとして活用するのですから、単にチャンネル登録者数や再生数を伸ばすのではなく、狙ったターゲットにリーチできるかが求められます。
目的にあわせた適切なKPIを設定する(ブランディング、サイトへの遷移数・率、商品購入数など)
マーケティングを行ううえでKPIを設定することは大変重要です。
YouTubeで動画マーケティングを行うゴールを適切に定めなくては、効果的なマーケティングを行うことはできません。
たとえば、
- 新規顧客を獲得したいのだったら自社ブランドを広く認知させるために「動画視聴回数」や「チャンネル登録者数」をKPIに設定する
- 既存顧客に商品購入をリピートしてもらいたいなら「サイト遷移数・率」や「商品購入数」などをKPIに設定する
など、マーケティングのゴールとKPIを明確にし、それを達成するために動画を活用するという意識をもち施策に取り組みましょう。
その際、YouTubeアナリティクスを随時確認し適切なKPIを設定できるようにしておくことも忘れてはいけないポイントです。
分析と検証を繰り返しPDCAを回して改善する
YouTube動画マーケティングを効果的に行うため、分析と検証を繰り返しPDCAを回し続けるようにしましょう。
思ったように動画マーケティングの効果が出ていない場合も、データを参照し課題を発見できるYouTubeアナリティクスが大変役立ちます。
YouTubeアナリティクスでは動画単体やYouTubeチャンネル全体のパフォーマンスを確認できます。
たとえば、
- 「年齢」や「性別」を確認してマーケティングターゲットに動画が視聴されているかを見る
- 「視聴維持率」を確認して適切な動画の長さや構成を検討する
- 「好評価率(低評価率)」を確認してファンの求めているコンテンツを探る
など、各項目をチェックすることで改善すべき課題が見つかります。そのデータをもとに新たなKPIを設定し、動画コンテンツをブラッシュアップさせていき、また分析し…というサイクルを繰り返して効果を最大化させていきましょう。
尚、YouTubeが公式で提供しているYouTube Creatorsでは、クリエイター向けにYouTubeアナリティクスを活用した分析、YouTube動画の撮影や投稿の仕方、チャンネル登録者を増やすヒントなど、YouTube動画マーケティングで必要になる知識をインターネット上でレッスン形式で学ぶことができます。
「YouTubeアナリティクス」や「YouTube Creators」は無料で利用できるツールなので大いに活用しましょう。
YouTubeを活用した動画マーケティングまとめ
YouTubeを活用した動画マーケティングについて、3種類の手法やそれぞれのメリットとデメリットの解説と成功事例のご紹介をしてまいりました。
YouTubeで動画マーケティングを行う際にまず大切なのは基本をしっかりと押さえてマーケティングを行うことです。YouTubeを活用した動画マーケティングを自社で企画されるときには、参考としてぜひとも今回の記事をご活用ください。
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