近年、SNSにおいて、ショートムービーの波が来ています。
ショートムービーとは、約1分〜20分程度の短い動画であり、スクロールして次々と動画を閲覧することが出来るのが特徴です。
また、スマートフォンに合った縦長サイズであることも多い点も、スマートフォンが普及した現代ならではの動画機能であることが伺えます。
短い時間でユーザーに興味を持ってもらうことが出来るため、企業がマーケティング目的で活用するケースも増加しています。
特に若年層は、GoogleやYahooといった検索エンジンではなく、動画の検索機能から新しい情報を手に入れる傾向があるため、Z世代へリーチしたい情報がある場合は、必要不可欠の機能です。
今回は、主要SNS(Instagram、TikTok、YouTube、LINE)のショートムービー機能をご紹介し、特徴やメリットを比較していきます!
ショートムービー機能を使ってみたいけれどまだ手を出せていないという方や、どれを使うべきか分からない方はぜひ最後までご一読ください!
目次
ショートムービーとは?
そもそも、ショートムービーとはどんな機能なのでしょうか。
もともとショートムービー機能として最初に流行したのが、2017年に中国でリリースされたアプリ、TikTokです。
若年層を中心に人気が広がり、TikTokの投稿で使用されたことをきっかけにヒットする曲やアーティストも増加しました。
最初は音楽に合わせて踊るのが主要な使用方法でしたが、次第に動画の種類は多様化し、現在ではライフハックや裏ワザの紹介、コントのような”あるある”動画、料理動画まで幅広いジャンルの動画が投稿されています。
その後、TikTokに対抗するべく、これまで長尺動画や画像での投稿を中心にしていたSNSアプリが、ショートムービー機能にも力を入れるようになりました。
リコメンド機能
ショートムービー機能の”バズリやすさ”の理由としては、リコメンド機能が挙げられます。
ユーザーが閲覧・いいね等のアクションを行った投稿と類似した動画を表示させる仕組みにより、ユーザーが飽きることなく、より多くの動画の閲覧・クリエイターのフォローすることを促します。
エンゲージメント率が高い
また、バックグラウンド再生や再生リスト機能がないため、「ながら視聴」を行うことが難しくなります。
そのためユーザーは自然と動画視聴に専念する傾向があり、いいね・コメントの数が増加します。
上記によりショートムービーのエンゲージメント率は自然と高くなるのです。
投稿が気軽に行える
ショートムービーは動画の尺が短いことから、撮影を行う時間も短く済ますことが出来ます。
また、ショートムービー機能の多くには、アプリ自体に音源を付けたりやテキストの挿入を行うといった動画編集の機能が備わっています。
撮影・編集といったステップが簡単に行えることから、YouTubeといった長尺動画が主要だった際には動画の閲覧のみに徹していたユーザー層も動画投稿を行うようになりました。
上記の結果動画投稿数が増加し、様々なコンテンツが充実することに繋がりました。
アプリ別 ショート動画機能の特徴
それでは次に、アプリごとにショート動画機能の特徴を見ていきましょう。
Tik Tok | Instagram リール動画 | YouTube ショート | LINE VOOM | |
最大時間 | 3分 | 90秒 | 60秒 | 20分 |
フォーマット | 9:16(縦長)
1:1(スクエア) 16:9(横長) |
9:16(縦長) | 9:16(縦長) | ・1動画のみの投稿
→9:16(縦長) ・複数枚投稿 →グリッド表示かカルーセル表示かを選択可能 |
BGM | 〇 | 〇 | 〇
(YouTubeの無料楽曲ライブラリを利用する場合は、ムービーが15秒まで) |
× |
独自機能 | フォトモーション機能
お題エフェクト |
テンプレート機能
レイアウト変更機能 |
ナレーション機能
予約投稿機能 |
アバター機能
LINEスタンプの使用 |
Tik Tok
TikTokは、ショート動画機能の先駆けともいえるアプリです。
10代・20代が主体で平均年齢は34歳となっており、他SNSと比較しても極めてユーザー層が若いことが伺えます。
TikTokは、他のSNSとは違った独自のアルゴリズムを持っているため、ショートムービーの拡散力が非常に高いです。
フォローをしていないクリエイターによる投稿がおすすめとしてタイムラインに流れる仕様となっており、フォロー欄よりおすすめが優先的に表示される仕組みとなっていることで、フォロワーが少ないクリエイターであっても、動画の再生回数を伸ばすチャンスがあります。
また、2021年7月までは最長1分の投稿が可能でしたが、2021年7月以降、3分までの長尺動画が撮影・アップロード・編集可能になりました。
ショートムービーと同じ気軽さのまま、若干長めの動画を閲覧してもらうことも出来ます。
フォーマットとしては、9:16のスマートフォンサイズの縦型動画以外にも、1:1のスクエア動画と16:9の横型動画の投稿が可能です。
画像:【公式】TikTok For Business(TikTok広告)の広告出稿方法、配信面、機能を解説
(※画像は広告出稿を想定した場合のものですが、通常投稿も同様です)
横長動画を投稿できることから、もともと横長を起用していた長尺の動画の切り抜きをショートムービーとして投稿する例も多く見られるようになりました。
TikTok は全角150文字のテキストを入力することができます。
また、TikTokには端末アルバム内の写真を組み合わせて作る「フォトモーション」機能が存在し、複数枚写真を選ぶだけで、あとは勝手にTikTokのエフェクトを使用し、完成度の高い動画を作成してくれます。
他にも、動画作成の際のエフェクトが充実しており、「おみくじエフェクト」などハッシュタグの代わりになるような「お題エフェクト」も存在します。
画像:あけましておめでとうございます!@banbanbanyama | TikTok
動画の作成機能としてだけではなく、他の動画から同じエフェクトを使用しているユーザーの投稿を検索する機能もあることで、フォロー外のクリエイターの投稿を閲覧させる機能としても活躍しています。
Instagram-リール動画
Instagramが2020年にリリースしたリール動画ですが、現在はホームタブにも設置されていることから、Instagramも力を入れている機能であることが分かります。
時間は最大90秒までとなっていて、テキストフォント数は2200文字とかなり多いことが分かります。
ユーザー層はTikTokと比較するとかなり幅広いため、踊ってみたが主要な人気を集めるTikTokとは違い、ペットや美容、旅行といったジャンルのリール動画が人気です。
フォーマットは、スマートフォンの画面に合った9:16の縦長サイズとなっています。
リール動画には、簡単に動画を作成できるテンプレート機能が存在します。
他の投稿と同じ尺の編集を、自分のカメラロールから選択した動画・画像と自動で置き換えて投稿を作成してくれる機能です。
簡単に完成度の高いリール動画を作成することが可能となります。
詳しいテンプレートの使用方法は以下をご参照ください▼
【新機能】Instagram「テンプレート」の使い方をわかりやすく解説
また、動画撮影の際はレイアウト変更機能もあります。
画面をいくつかに分割して、同時に複数の画像・動画を再生することが出来る機能となっています。
好きな分割数を選択することが出来るため、活用することでおしゃれなリール動画を作成できそうですね。
YouTube-YouTubeショート
もともと長尺の動画投稿アプリであったYouTubeが2021年7月にリリースしたショートムービー機能です。
時間は最長60秒、フォーマットは9:16の縦長サイズと、ショートムービー機能で良く見られる形式を採用しています。
もともとのYouTubeのユーザーが全年代に渡っていたことからYouTubeショートのユーザーも年齢層が幅広く、様々なジャンルのYouTubeショートが投稿されています。
また、動画を見ることを前提に開かれているアプリであることから、アプリが起動された際の動画閲覧率が比較的高いことも特徴です。(例えばInstagramの場合、リール動画ではなくフィード投稿やストーリーズの閲覧のみで終わる可能性があるため)
デメリットとしては、YouTubeの無料楽曲ライブラリを利用する場合は、ムービーが15秒までに制限されてしまいます。
また、他クリエイターが作ったエフェクトが使用できるといった機能はなく、デフォルトのもののみとなっているため、エフェクトの種類はあまり多くありません。
一方、ナレーション機能といった動画作成機能が存在します。
また、投稿日時を設定することが可能となっているため、投稿したい時間が決まっている場合は予約投稿を行うことも出来ます。
YouTubeショートは、従来のYouTube動画よりは気軽に投稿が可能とはなりましたが、他SNSのショートムービー機能と比較すると、SNSでの発信や活動を活発に行っているクリエイターが投稿を行っている印象が受け取られました。
LINE-LINE VOOM
10~50代の利用率が8~9割以上とも言われているLINEが2021年11月にリリースしたショートムービー機能です。
LINE VOOMは、以前までLINEで活用されていたタイムライン機能を改変した新機能としてリリースされた機能となっているため、ショートムービー機能として活用することはもちろんですが、従来の画像・テキスト投稿機能としても使用することが出来ます。
そのため、再生時間は20分以下までとかなり長くなっています。
ショートムービー単体で投稿を行うと9:16の縦長サイズになり、複数の画像がアップロードされると、グリッド表示かカルーセル表示かを選択できます。
また、最大20枚の画像をアップすることも出来るなど、1投稿でアップできる素材が多いことも特徴です。
タイムラインには「おすすめ」と「フォロー中」の2種類があります。
「おすすめ」タイムラインがデフォルトに設定されていることで、フォローしていないクリエイターの投稿が流れてきやすい仕組みとなっています。
LINEの友だち追加とフォロー追加は別物ですが、本人がフォローを許可する設定にしている場合は、友だちをフォローすることも可能となっているため、LINEの使用率を踏まえるとフォローするユーザーを見つけやすくなっているのも利点です。
LINE VOOMの投稿を行う際は、アバター機能を活用することが出来ます。
画像右:新機能アバターが、LINEにデビュー! "アバターと一緒に好きな空間に出かけよう!" 投稿イベントに参加しよう♪
LINEアバターとは、カメラで撮影した人物の写真から、その人そっくりのイラスト風のキャラクターを作成できる機能で、他のアバターとコラボさせることも出来ます。
アバターに動きを付けたり、カメラロールの中の画像を背景にして投稿を作成することが出来るため、投稿のネタがない場合は活用できそうですね。
また、投稿にエフェクトを付ける際は、デフォルトの絵文字のほかにLINEで購入済みのスタンプを使用することも可能です。
これまでに使用しているLINEの機能をLINE VOOMの作成にも活用できるのは、ユーザーとしてもありがたいですね。
ただ、”知人との連絡を行うアプリ”としてのイメージが強いLINEでは、投稿を行うサービスとしての認識が浸透するにはまだ少し時間がかかりそうというのが現在の印象です。
よりLINE VOOMについて知りたい方は以下の記事をご参照ください▼
LINE VOOM(ラインブーム)とは? 機能や使い方をご紹介!
まとめ
以上、主要SNS(Instagram、TikTok、YouTube、LINE)のショートムービー機能をご紹介し、特徴やメリットを比較しましたが、いかがでしたか。
クリエイターはショートムービーを使いこなしていくことで、従来の投稿をさらに見てもらうことが出来たり、新たなフォロワーを獲得していくことが出来ます。
ユーザーとして閲覧する際には、アプリのアルゴリズムによって自分の見たい投稿をより多く発見することも可能です。
ショートムービーの投稿・閲覧を行うことでSNSをさらに楽しんで使用していきましょう!
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