イーロン・マスク氏によってTwitterが買収されたことは記憶に新しいですが、その後、Twitterでは機能が新しくなったりと改変が進んでいます。
そんなTwitterの変化を受け、一部のユーザーはTwitterの代わりになるSNSを探し始めています。
現在Twitterに代わる「分散型ソーシャルメディア」として注目されているのが、「Mastodon(マストドン)」です。
今回は、マストドンはいったいどんなアプリなのか?Twitterとの違いは何なのか?といったポイントを解説していきます!
ぜひ最後までご一読ください!
目次
「Mastodon(マストドン)」とは?
Mastodon(マストドン)とは、ドイツのオイゲン・ロホコ氏が2016年に立ち上げた、ソーシャルメディアサービスです。
ユーザーがプロフィールを作成し、メッセージを投稿し、フォローしているユーザーの投稿がタイムラインに投稿される、といった一連の仕組みはTwitterとよく似た仕様となっています。
ちなみに「Mastodon」とは、かつて存在したゾウやマンモスに似た大型哺乳類で、イメージキャラクターにもマンモスのような生き物が使われています。
画像:Mastodon.jp
2016年にできたサービスですが、イーロン・マスク氏のTwitter買収や各種機能の変更といった影響から世界中でMastodonに注目が集まっており、ユーザー数が著しく増加しています。
画像:Eugen Rochko(@Gargron@mastodon.social)
オイゲン・ロホコ氏は2022年11月7日の投稿で、Mastodon全体の月間アクティブユーザー(MAU)数が102万8,362人に達したことを報告しています。
Twitterとの違いは?
Mastodon(マストドン)とTwitterの大きな違いは、下記の点です。
分散型ソーシャルメディア
Twitterが運営元企業が一元的に管理する中央集権型SNSと呼ばれるのに対して、マストドンは、誰でも自由にサーバーを開設してサービスを提供でき、各開設者が管理者として独自のルールや利用規約を定めて運営することが出来る「分散型ソーシャルメディア」の形態をしています。
ユーザーは、既存の「インスタンス」と呼ばれるサーバーの中から自身の目的に合ったものを選ぶか、自らサーバーを立ち上げて、アカウントを作成・利用することが出来、管理者は自身のインスタンスを自由に操作することが可能です。
また、ユーザーは1つのMastodonサーバでアカウントを作れば、基本的には、その他のMastodonサーバのユーザーの投稿を読むことができます。
つまりユーザーは、特定の企業が提供する1つのサービスではなく、各インスタンスが連携して成り立っているMastodon(マストドン)を自由に横断して楽しむことが出来るのです。
例えるなら電子メールのようなもので、ユーザーが自分とは別のサーバーのアドレスにメールを送ることが出来るようなイメージです。
500文字まで投稿が可能
Twitterと同じようにメンションとハッシュタグがあり、写真や動画、その他ファイルを投稿できるMastodon(マストドン)ですが、500文字までの投稿が可能となっています。
140文字の制限があるTwitterと比較すると比較的多いため、より質の濃い内容を発信することも可能となります。
また、インスタンス全体ではなく特定のフォロワーだけにメッセージを送信することも可能となっています。
タイムラインの違い
ユーザーの投稿が表示されるタイムラインは、3種類存在します。
自分および自分のフォローしているユーザーの投稿が流れる「ホーム」はTwitterと似ていますが、特有なのは「ローカル」と「連合」です。
「ローカル」には自分がアカウントを取得したサーバ内のユーザー全員の投稿が表示されます。
たとえば、「野球好き」の人たちが集まるMastodon(マストドン)サーバであれば、そうしたユーザーの投稿が一気に閲覧できることになります。
一方、「連合」には所属するサーバーと繋がりのあるサーバーのユーザーの投稿が流れる仕様となっています。
厳密にいうと、
- 自分のいるサーバ内のユーザー
- 1がフォローしている他サーバのユーザー
- 2がブーストしたその他のユーザー
の投稿が流れます。
基本的な使い方としては、ローカルタイムラインや連合タイムラインで気になった投稿からそのユーザーを見にいったり、フォローすることでホームタイムラインを充実させていくという仕組みとなっています。
2023年1月現時点では、人気や特定のメッセージをタイムラインの上位または下位に表示するアルゴリズムは特にないため、投稿は古いものから時系列で表示される仕組みとなっています。
Mastodon(マストドン)の使い方
サーバー(インスタンス)に登録する
まずは自分にあうと思えるインスタンスを見つけて、アカウントの作成を行います。
一番代表的なインスタンスとしてはmstdn.jpがありますので、迷った場合はこちらに登録するのがおススメです。
自分の興味のある分野のサーバーに登録すれば、似た趣味を持つユーザーが集まっている可能性が高いため、タイムラインにも自分の知りたい情報がおのずと流れてきやすくなるのもMastodon(マストドン)の利点です。
画像:mastodon.jp
希望するユーザー名、メールアドレス、パスワードといった項目に必要事項を入力し「登録する」をクリックすると、登録したメールアドレス宛に確認メールが届きます。
メール本文にある「メールアドレスの確認」をクリックすれば、アカウント登録は完了です。
申請するだけで参加できるインスタンスもあれば、管理者の承認が必要なものもありますので、チェックしましょう。
ユーザー名は、例えばmstdn.jpであれば「ユーザー名(登録する際に決める任意の文字列)@mstdn.jp」のように、選択するインスタンスごとにアカウント名が変わる仕組みとなっています。
もちろん、自分が所属するインスタンス以外のユーザーと会話やフォローを行うことも出来ます。
Mastodon(マストドン)の用語
Mastodon(マストドン)では、投稿とことを「トゥート」と呼び、Twitter上でのリツイートに当たる拡散機能は「ブースト」と言います。
また、星マークをクリックすることでお気に入りに追加できます。
利用者はトゥートを投稿する際、「公開 (Public)」・「未収載 (Unlisted)」・「フォロワー限定 (Followers-only)」・「ダイレクト (Direct)」という4段階のプライバシーレベルから選択を行うことが出来ます。
「公開」に設定したトゥートは公開タイムラインとホームタイムラインの両方に表示されます。
「未収載」のトゥートは、投稿者のプロフィール画面などからだれでも閲覧できるという点では公開されていることになりますが、こちらについては「公開」とは異なり、公開タイムラインには表示されない仕組みとなっています。
フォロワー限定とダイレクトは更に閲覧できる利用者の範囲が狭く、フォロワー限定はユーザーのフォロワーに、ダイレクトは指定した利用者にのみ閲覧を限定することが出来ます。
上記のように投稿を表示させる範囲を細かく設定できる点もTwitterとの大きな違いであり、使い方によってよりクローズドなコミュニティを設定することが出来ます。
CW・NSFWの設定
Twitterにはないマストドンの機能として、CWとNSFWがあります。
CWは「Contents Warning」の略で、他のユーザーに対して閲覧前に警告を与える機能です。
この機能を利用することで投稿の本文が隠され、投稿者が自由に設定できる警告文を教示させることが出来、クリックしない限り本文は非表示となります。
NSFWは「Not Safe For Work」の略で、仕事中の閲覧注意のような機能です。
NSFWはCWとは異なり、画像や動画を隠してくれます。
利用者がファイルを添付した後新たに出現する目のマーク、あるいは「NSFW」と記されているボタンを押さない限り、投稿されたサブコンテンツは非表示の状態となります。
上記の機能を活用することで、自分の興味のあるインスタンスのタイムライン上であっても、まだ見ていない映画やアニメの結末が書いてある投稿のネタバレを防いだり、性的あるいはグロテスクな内容などといった公共の場で閲覧することが憚られる投稿を表示させないことが出来ます。
商用利用が目的ではない
Mastodon(マストドン)はもともと商用利用目的ではないソーシャルメディアサービスです。
ほとんどの場合、Mastodon(マストドン)のインスタンスは融資ではなく寄付からの運営を行っています。
そのため、広告が表示されない仕組みとなっています。
上記もユーザーからの支持を集める理由の一つとなりそうですね。
Twitterとの代替性は?
Mastodon(マストドン)の特徴やメリットについては理解できましたが、実際、今後Twitterとの代替性はどの程度なのでしょうか?
イーロン・マスク氏がTwitterを買収した後、Mastodon(マストドン)のユーザー数が増加しているということは先述しましたが、2017年10月時点で日本国内だけでも月間アクティブアカウント数が4,500万人との数が出ているTwittterと比較すると、Mastodon(マストドン)のユーザー数は176万人(公式サイトより)とまだまだユーザー数の多さはかけ離れていることが分かります。
Twitterでリーチできるユーザーや、既にTwitterで築き上げたユーザーとの関係性を考えると、今すぐにMastodon(マストドン)に完全移行を図るというのは現実的ではないかもしれません。
しかし、公開できる範囲を選択できるなどの機能から、ユーザーとの関係性をより近くできたり、自身でインスタンスを開くことで他企業に依存せずルールを設けることが出来るといったメリットを考えると、今後導入する企業が増加したり、更にユーザー数が増加していくことも期待できます。
今後はTwitterと併用することで、両方のメリットを上手く使い分けていくことも有効なのではないでしょうか。
まとめ
以上、Mastodon(マストドン)のTwitterとの違いや特徴をご紹介しましたが、いかがでしたか。
Twitterに変化と共にMastodon(マストドン)への注目も増えていくことが見込まれます。
気になった方はまず登録から行い、Mastodon(マストドン)に挑戦してみましょう!
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