インスタグラムの公式マーク(認証バッジ)とはアカウント名の隣の青いチェックマークで、著名人やブランドの公式アカウントを証明するものです。
2014年12月に公式マークが導入され、利用者はフォローする著名人、有名人、ブランドをさらに見つけやすくなりました。
インスタグラムから正式に認証されていることでアカウントへの信頼感が高まり、フォロワー数の増加やなりすまし被害を防げるといったメリットがあります。
今回はこのインスタグラムの公式マークについてどのようなシステムなのか、申請は可能なのかといったことを詳しく解説していきます。
目次
インスタグラムの公式マークとはアカウント名の隣の青いチェックマークで、著名人やブランドの公式アカウントを証明するもの
まず、インスタグラムの公式マークとは何かを簡単に説明しておきましょう。
インスタグラムの公式マークとは
公式マークとは、検索画面やプロフィールのインスタグラムアカウント名の隣にある青いチェックマーク です。
これは、このアカウントが、著名人、有名人、グローバルブランドの公式アカウントであることをインスタグラムが公式に確認したことを示します。
公式マークがある事で有名人や有名ブランドのアカウントのなりすましを防ぎ、利用者が正しいアカウントを見つけられるようにしています。
インスタグラムの公式マークの具体例を紹介
有名ブランドや企業、芸能人の方で公式マークを取得しているアカウントをいくつかご紹介します。
出典:@ikeajapan(IKEA)
出典:@cocacola_japan(コカ・コーラ)
出典:@tetsukokuroyanagi(黒柳徹子さん)
出典:@justinbieber(ジャスティン・ビーバーさん)
いずれのアカウントも名前の右横にチェックマークがあるのが分かりますね。
インスタグラムの公式マークを得る4つのメリット
有名人や公式アカウントにつけられる公式マークですが、取得することによるメリットがあります。
公式アカウントであることがアピールでき、フォロー率があがる
公式マークを持つ事で公式アカウントであることがアピールでき、フォロー率があがる傾向にあります。
有名人の場合は、公式マークのあるアカウントとないアカウントが存在していた場合、公式マークありのアカウントが本物のアカウントであることは周知の通りです。
そのため複数のアカウントがあった場合には、公式マークのあるアカウントの信頼性が高まってフォロー率もあがります。
また、企業やブランドにとっても公式マークのあるアカウントということは、ステータス的に非常に重要な意味を持ちます。
良く知っているブランド名の横に青いェックマークがあることが、インスタグラムのユーザーにとって当たり前となったいま、この青いェックマークはブランドに対する消費者目線での信頼感を与えています。公式マークを得ることはブランドの信頼性を高めるためにも役立ちます。
なりすまし被害の対策になる
SNSでは誰かが自分の名前や企業名を騙ってなりすましをするケースがあります。例えばこちらはタレントの橋本環奈さんのマネージャーと名乗るアカウントです。
実はこちらはなりすましアカウントで橋本環奈さん自身が次のようにコメントしています。
「私、Instagramしていません!偽アカウントがあるそうで見てみたんですが、私本人だと思ってコメントして下さってる方もいました。その方々のコメントが見れないのは悲しいので、オフィシャルを作りました」
公式マークはこうしたなりすましを防ぐ有効な手段となり、ユーザーの安心感、信頼感につながるメリットがあります。
なりすましアカウント対策に効果のある公式マークですが、有名人や有名ブランド以外のアカウントでは申請することが難しい現状もあります。
なりすましアカウント報告フォーム
もし、公式マークがない状態で誰かが自分になりすましていたら、インスタグラムに報告することで対応してもらえます。
インスタグラムアプリのオプションメニュー内の「問題を報告」から報告するか、こちらのフォームからなりすましアカウントを報告することが可能です。
公式マークが取得できるならばいちいちこうした報告を行う煩わしさも減りますから、取得できる方は公式マークの取得をしておきましょう。
Instagramキャンペーンのなりすまし被害を抑制できる
Instagramキャンペーンを行う企業は多くありますが、公式アカウントになりすました悪意あるアカウントを作成し偽のサイトへユーザーを遷移させて個人情報を抜き取る被害も起こっています。
せっかくInstagramキャンペーンを実施しているのに、自社のInstagramキャンペーンがきっかけとなって消費者に不利益が起こってしまう状態は何としても防がなければなりません。
自社の公式WEBサイトやInstagramアカウントで注意喚起することもできますが、自社のインスタブラムアカウントに公式マークがついていることで、「公式マークが付いているアカウントから参加してください」のようにすることで、詐欺などのリスクにさらされるのを防ぎながらキャンペーンを行うこともできるようになります。
インスタグラム内の検索で上位に表示されやすい
公式マークを保有するアカウントはインスタグラム内の検索で上位や目立つ場所に表示されやすくなります。
検索して上位にでてくるアカウントは、あなたの好みをインスタグラム独自のアルゴリズムにより分析し、あなたにおすすめしたいアカウントです。
公式マークを取得したアカウントは信頼性やブランド力が高まっているので、多くの人にフォローされたり、ハッシュタグなどで言及されたりする率が増える傾向にあるといえます。
そのため、おすすめとして目に触れる機会も増えやすくなります。
海外ユーザーに訴求できる
日本語によるプロフィールの内容が分からない海外のユーザーであっても、公式アカウントであることを示す青いチェックマークがあることでアカウントがInstagramの認証を得ているという安心感を感じ、フォローに繋がりやすいといったポイントも挙げられます。
言語を使用せずとも海外ユーザーにアプローチできるのはとても良いメリットですね。
インスタグラム公式マークを取得できるアカウントの条件・要件
インスタグラムの公式マークを取得できるアカウントの要件については、インスタグラムから正式に発表されています。
以下、公式マークを申請できるアカウントの要件になります。
- 【本物である】申請するアカウントは、実在の個人または登記されているビジネスや団体を表すものである必要があります
- 【唯一である】申請するアカウントは、個人またはビジネスを表す唯一のアカウントである必要があります。知名度のあるペットや出版物なども対象になります。また、個人やビジネスごとに認証バッジを取得できるアカウントは1つのみです。ただし、言語別のアカウントは例外です。
- 【完全である】公開アカウントであり、自己紹介文とプロフィール写真、少なくとも1件の投稿がある必要があります。
- 【有名である】広く知られており、よく検索される個人、ブランド、団体を表すアカウントである必要があります。
参考:Instagram、認証バッジの申請プロセスのアップデートを発表|Facebook Newsroom
これらの要件を満たすことがインスタグラムの認証アカウントを申請・取得するための大前提となるため、インスタグラムの利用ポリシーに沿ったアカウントづくりを進めましょう。
インスタグラム公式マークを取得申請する方法
ここからはインスタグラムの公式マークの申請方法について解説していきます。
公式マーク(認証バッジ)の申請手順は以下のとおりです。
- 認証バッジ取得の要件を満たしたインスタグラムアカウントと本人確認書類を準備する(任意でニュースソース情報も)
- インスタグラムのアプリの設定オプションメニューから認証バッジの取得申請を行う
- 申請後、インスタグラムからの承認を待つ
それぞれ詳しく説明していきましょう。
参考:自分のプロフィールの認証バッジをリクエストするにはどうすればよいですか。|Instagramヘルプセンター
インスタグラムアカウント、本人確認書類を準備する
まず、先ほど紹介した公式マーク(認証バッジ)の取得要件を満たしたインスタグラムアカウントを準備します。
その上で、申請には本人確認書類が必要になります。
個人としてインスタグラムの公式マークを申請する場合は公的機関の発行した写真付き本人確認書類を、企業のビジネスとして公式マークを申請したい場合は正式な事業者書類を準備しましょう。
具体的に以下のような書類となります。
【個人として申請する場合】
- 運転免許証
- パスポート
- 国民識別カード
など
【ビジネスとして申請する場合】
- 納税申告書
- 最近の公共料金請求書
- 会社定款
など
(任意)ニュースソース情報を準備する
Instagram認証を効率的に行えるように自分のInstagramアカウントを紹介してくれているWEBサイトやSNS情報を最大5つまで追加できるようになりました。
権威性の高いニュースソースに自分のInstagramアカウントが紹介・引用されていることで、公式のInstagramアカウントであり、認知度もあるとInstagramに効果的に伝えることができます。
なお、有料またはプロモーションコンテンツは認められていませんので留意しておきましょう。
インスタグラム公式マークの申請手順
必要なものが準備できたら、申請に移ります。
まず、公式マークを取得したいアカウントのプロフィールメニューボタンから「設定」をタップします。
設定画面で「アカウント」⇒「認証のリクエスト」の順にタップします。
すると、Instagramの公式マークのリクエストが面になりますので、必要事項を入力していきます。
ステップ1:真正性の確認
まず、Instagramアカウントが公式・本物であることを確認します。
入力項目
- フルネーム:氏名あるいは正式な団体名を入力
- 書類の種類:アップロードする本人確認書類の種類を選択
本人確認書類をアップロードするには、「ファイルを選択」をタップしましょう。
- フォトライブラリ:端末に保存した写真から選んでアップロード
- 写真を撮る:用意した書類をその場で写真に撮ってアップロード
- ブラウズ:端末内を検索
からアップロード方法を選べます。
尚、アップロードする書類写真ははっきりと情報が読み取れるものを添付しましょう。
画像がぼやけていたり、汚れているなどすると、書類の情報が読み取れなくなり不承認の原因となります。
ステップ2:知名度の確認
続いて、Instagramアカウントで名乗っている人物やブランドが公的に認知されていることを示します。
入力項目
- カテゴリ:自分のInstagramアカウントに近いカテゴリを選択
- 共有範囲(任意):自分のInstagramアカウントのフォロワーについて記載
- 別名(任意):別に認知されている名称を記載。たとえば、芸名、ハンドルネーム、愛称、短縮名など
(任意)ニュースソース情報
さいごに、認証を申請するInstagramアカウントが紹介されているニュースソースを記載します。
追加できるニュースソースは「ソーシャルメディア」「ニュース記事」「その他」から選ぶことができます。
最大5つまで記載できますので、公式Instagramアカウントとして紹介してくれているWEBサイトやSNSのURLを記載していきましょう。
なお、有料で執筆してもらった広告記事やPRなどの宣伝コンテンツは含まれませんので、それ以外の情報を記載しましょう。
必要な情報を入力出来たら、下部に表示されている「送信」ボタンをタップし、情報を提出することでInstagram認証バッジの申請が完了となります。
審査プロセスが完了するとインスタグラムから通知が届きます。無事承認されると、アカウントに認証されることを示す青いチェックマークが追加されます。
なお、審査は数時間で終わる場合もあれば数日以上かかる場合もあるようなので、気長に待っておきましょう。
公式マークの取得申請に関する留意点・注意点
インスタグラムの公式マーク申請後、留意する点がありますので補足として解説しておきます。
インスタグラムから公式マークに対して支払いを請求されることはない
インスタグラムの公式マークは無料で申請することができます。
申請後、金銭的な支払いを要求されることはありません。
認証バッジを申請した後はどうなりますか。|Instagramヘルプセンター
公式マークの取得申請をしても確約されるわけではない
インスタグラムの公式マークは、申請しても認証が確約されるわけではありません。
アカウントが認証の条件を満たしていない場合は、非承認となり却下されます。
申請が却下されても30日後に改めて申請できる
申請が却下された場合、申請から30日後に新しい申請を送ることができます。
申請が却下された原因を追究し、アカウントをブラッシュアップしたら再度申請してみましょう。
認証された後にアカウントのユーザーネームを変更することができなくなる
認証されて青いチェックマークがつくということは、そのInstagramアカウントが公式・本人であるということであり、ユーザーネーム(InstagramのID)を変更することはできなくなります。
なお、名前の部分は変更が可能です。
公式マークを取得した後も誠実に運営する必要がある
インスタグラムの公式マーク(認証バッジ)はInstagramの運営元が管理しています。
もし公式マークを表す青いチェックマークがつく取得した後、インスタグラムのポリシーに違反して運営を続けた場合、Instagramの運営元が認証が不適切なアカウントだと認識し、公式マークを取り消すことがあります。
以下の場合には、アカウントを取り消した上でアカウントを停止する措置がとられますので、気をつけましょう。
- 認証バッジを宣伝、譲渡、販売する。
- プロフィール写真、自己紹介、名前のセクションを使って、コミュニティガイドラインや利用規約に違反するサービスやアクティビティを宣伝する。
- サードパーティを通じてアカウントの認証を受けようとする。
- 公開アカウントを何度も非公開アカウントに変更する。
認証済みのアカウント乗っ取り対策のために二段階認証をしておく
認証済みのアカウントは悪質なハッカーから狙われる可能性も高まります。
なるべく2段階認証を設定して、アカウントのセキュリティを高めておきましょう。
インスタグラムの公式マークがなくても公式アカウントであることを示す方法
インスタグラムの公式マークはそう簡単に取得できるものではありません。
ここでは、インスタグラムの公式マークを取得していなくても公式のアカウントだと示す方法について紹介します。
公式HPからリンクを貼る
自分の公式ウェブサイトがある場合はインスタグラムのプロフィールに公式サイトへのリンクを追加することで、そのアカウントが自分自身のものであることを示すことが可能です。
X(旧Twitter)等の他SNSで認証済みアカウントを持っている場合、そのアカウントからリンクを貼る
公式HP以外にもFacebookページ、またはX(旧Twitter)アカウントから自分のインスタグラムのアカウントに対しリンクを貼ることも可能です。
インスタグラムでは公式マークが申請できていなくても、Twitterなど他のSNSでは認証される場合もあります。そういうケースでは他のSNSの認証済みアカウントからリンクをり、公式アカウントであることを示すことができます。
インスタグラムの公式マークがあれば企業やブランドの信頼性を増し、ブランドや集客戦略に有利になります。現状は中規模の企業や個人の取得は難しい面もありますが、こちらで説明したような方法で工夫することで、代替的に自社の信頼性を増すような施策を講じることも可能です。
Meta認証とは?Instagramの公式マークとは違う?
2023年7月にMeta社が開始したInstagramとFacebookのサブスクリプションのサービス「Meta認証」は、従来のInstagram認証とは異なるものです。
Meta認証は、月額・年単位で料金を支払うことで利用できるサービスとなっています。
Meta認証を行うことでも、認証バッジである青いチェックマークを獲得することができます。
また、他にも限定ステッカーの利用や、人間の担当者によるサポートを受けられるといったサービス等も受けることが可能となります。
Meta認証の料金は、
・スマホ(iOS・Android):月額2,000円(税込)
・パソコン(Web):月額1,600円(税込)
となっています。
つまり、Meta認証と認証バッジの違いは
・有料か無料か
・認証バッジ付与以外のサービスの有無
です。
まとめ:企業のインスタグラム公式アカウントに公式マークを導入しよう
インスタグラム公式マークはそのアカウントが本物の企業や著名人が運営していると示す大事な役割となります。
ブランドとしての信頼性にもつながりますので、是非取得したいところです。
取得申請自体は何度もできますので、却下された場合でもアカウントを成長させたり不適切なコンテンツを整理するなどして再度申請してみましょう。
本メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでは、企業アカウント運用代行、人気インスタグラマーやユーチューバーを起用したキャンペーン拡散やブランディングなど、SNSマーケティングでお力添えできますので、お気軽にご相談ください。
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