近年、コロナ禍の影響で厳しい状況を強いられていた飲食店。
そんな中でも売上・集客アップのために様々な工夫を凝らしているお店が数多くあります。
最近では、チラシやテレビCMなどの他、私たちの生活に欠かせない存在となったSNSを利用したマーケティング施策が主流となりつつあります。
今回は、そのSNSの中でもユーザーとの親密なコミュニケーションを最も得意とする「LINE公式アカウント」を活用した飲食店の実例と参考にしたいポイントについて解説していきます。
LINE公式アカウントを活用したマーケティング施策をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
参考にしたい!飲食店のLINE公式アカウント事例5選
それではさっそく、参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントを5つご紹介していきます。
デニーズ
まず最初にご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「デニーズ」です。
アカウント名:デニーズ
友だち登録者数:約32.7万人(2022年1月現在)
デニーズは、全国各地に多くの店舗を展開する日本屈指のファミリーレストランです。リーズナブルな価格にも関わらずクオリティーの高い料理を提供しており、世代を問わず多くの人に愛され続けています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- アンケート
このようなものがメインとなっています。
お得なクーポン情報だけでなく、アンケートに回答したユーザーにLINEスタンプをプレゼントなど友だち登録のメリットが感じられるコンテンツ作りが成されています。
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- クーポン情報
- アプリ情報
- LINEショップカード機能の説明・移動
以上3つの項目をチェックすることができました。
また、タイムライン投稿(画像右)は1投稿のみと数は少ないものの、動画を使った商品紹介で視覚的に分かりやすい情報発信を行っています。
LINE公式アカウントでは「LINEショップカード」という機能を活用することができます。
LINEショップカードの使い方の手順は、
- 友だち登録
- 店舗のQRコードを読み取る
- ポイントが既定の数集まればクーポン獲得
スターバックス
次にご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「スターバックス」です。
アカウント名:スターバックス
友だち登録者数:約796.2万人(2022年1月現在)
スターバックスは、アメリカで開業され、現在では全世界に店舗を展開する世界最大のコーヒーチェーン店です。日本においてもそのコーヒーのクオリティーは多くの支持を集めており、気軽に利用できるカフェとして大人気となっています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- ショップカード紹介
- 商品紹介
このようなものがメインとなっています。
メッセージから簡単にショップカード登録へ移動できる仕様になっており、ユーザーが気軽に機能を利用しやすい工夫として非常に参考になります。
トーク下に表示されるリッチメニューには
- 商品紹介
- 商品に関するコンテンツ企画
- LINEギフト
- LINEショップカード機能の説明・移動
- ECサイトへの移動
以上5つの項目をチェックすることができました。
スターバックスのリッチメニューでは、すぐに商品が購入できるようにECサイトへと誘導する項目が設けられており、このことで店舗に足を運んでいない見込み客に対し商品購入のハードルを下げる効果が期待できると共に、商品に対する興味や購入のきっかけ作りとして機能させることで売上アップに繋げることが可能となっています。
SNSを上手く活用することで、商品購入の入り口の幅を広げていくことができるため、こちらはぜひ参考にしたいポイントです。
タイムライン投稿では、フリックでスライドさせることで商品一覧を見ることができる特殊な画像作りが成されており、カタログのような形で商品の情報を見ることができます。
このように、ユーザーにとって使いやすい投稿作りの為に細部まで工夫を凝らしているという点も真似したいポイントです。
情報発信をする際には常にユーザー目線で利用しやすいアカウント作りを施策していきましょう。
ロッテリア
続いてご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「ロッテリア」です。
アカウント名:ロッテリア
友だち登録者数:約7.4万人(2022年1月現在)
ロッテリアは、全国各地に店舗を展開しているハンバーガーメインのファーストフードチェーン店です。マクドナルド・モスバーガーなどと並び、業界屈指の人気を誇っています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- 店舗情報
- 商品紹介
このようなものがメインとなっています。
クーポン情報のURLへとアクセスしやすくなっており、友だち登録のメリットが感じられるアカウント作りが成されています。
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- 商品紹介
- タイムライン投稿への移動
- クーポン情報
- ECサイトへの移動
以上4つの項目をチェックすることができました。
逐一メッセージ配信をするのではなく、リッチメニューにタイムライン投稿への移動を設けることで、必要な情報は全てタイムライン投稿にまとめられる仕様となっています。このことは、ユーザーにとってシンプルで使いやすいだけでなく、アカウント運用をする企業担当者側の労力削減にもなっているため、効率的な運用方法の一つとして参考にしたいポイントです。
また、タイムライン投稿(画像右)では、スタンプ機能を用いてユーザーのリアクションを求める内容でコミュニケーションを図っています。
ユーザー参加型の投稿をすることで、企業に対する親近感を生み、ファン化・ファン離れを防ぐという効果を期待することができるため、狙った情報をより多くのフォロワーに届けるためにも重要な要素となっています。
ケンタッキーフライドチキン
次にご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「ケンタッキーフライドチキン」です。
アカウント名:ケンタッキーフライドチキン
友だち登録者数:約2421.3万人(2022年1月現在)
ケンタッキーフライドチキンは、アメリカ発祥のフライドチキンを主力商品としたファストフードチェーン店です。創業者を模した店頭の「カーネルサンダース」人形を目印とした店舗を全国各地に展開し、オリジナルのフライドチキンは長年衰えることのない人気を誇っています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- 公式アプリ情報
- 会員カード情報
このようなものがメインとなっています。
商品購入のための情報に的を絞った配信となっており、あくまでも「商品を購入するために利用してもらうSNS」としてLINE公式アカウントを活用しています。会員カードやポイントカード登録への橋渡しとしてLINEを活用することも非常に上手なLINE活用方法の一つです。
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- 会員カード情報
- タイムライン投稿への移動
- アプリ情報
- ECサイトへの移動
以上4つの項目をチェックすることができました。
ECサイトへの誘導のための項目では「ネットオーダー限定」という文章が目立ち、キャンペーン期間や必要な情報が盛り込まれた分かりやすい画像作りが成されています。このことによって、ユーザーの目を引き付けることができ、購買意欲や売上アップを促す効果が得られるのです。
また、タイムライン投稿(画像右)では、「いいね」「シェア」機能を用いたユーザー参加型の企画投稿をすることで、ユーザーからその友だちへの更なる情報拡散を狙っています。
SNSの特徴として有名な「いいね」「シェア」機能を使用してもらうための上手いきっかけ作りさえできてしまえば、1つのアカウントからの情報発信の何倍もの宣伝効果を得ることができるのです。
牛角
最後にご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「牛角」です。
アカウント名:牛角
友だち登録者数:約314.3万人(2022年1月現在)
牛角は、全国各地に店舗を展開する焼肉業界随一のレストランチェーンです。そのコストパフォーマンスの高さやメニューの品揃えで人気を博しており、家族連れや友達同士など様々な客層が訪れています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- 商品紹介
- キャンペーン情報
このようなものがメインとなっています。
友だち登録後すぐにメッセージからクーポンが届くようになっており、初動からユーザーを惹きつける施策が練られています。
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- 衛生管理・感染対策紹介への移動
- 店舗予約への移動
以上2つの項目をチェックすることができました。
他の飲食店のLINE公式アカウントと比較すると、リッチメニューの項目が少なくシンプルであることが分かります。
他の飲食店がSNSやオンラインならではのメリットを活かし、ECサイトへの誘導をすることが多い中で、牛角はあくまで「店舗の集客を伸ばす」ことに的を絞ったLINE公式アカウントの活用を行っているのです。
このように「SNSを活用してどんな目標を達成したいのか」を明確に設定しておくことで、より効率的でぶれないアカウント作りが可能となります。
アカウント運用の先にある目標を明確にすることは、LINEだけでなく全てのSNS運用において重要なポイントですので、ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
タイムライン投稿では、ゲーム企画も頻繁に更新しており、小さい子供のいる親世代を主なターゲット層に設定していることが垣間見えます。
ターゲット層が楽しめるコンテンツを投稿することで、友だち登録しているだけで楽しめるアカウント作りが可能になり、ユーザーの企業に対する信頼度や印象アップを狙うことができるのです。
また、画像をタップしなければゲームの結果が分からない仕組みとなっており、このこともユーザーの興味を惹きつける工夫としてぜひ参考にしたいポイントとなっています。
まとめ
今回は、参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントを5つご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
近年では多くの飲食店が売上アップ・新たな顧客獲得のためにLINE公式アカウントを活用しています。
LINE公式アカウントならではの便利な機能を活用すれば、顧客が店舗利用するきっかけや商品購入の動機を作り出すことができる可能性は大いに高まります。
ぜひ今回の記事を参考に、ユーザーが利用しやすいLINE公式アカウント作りを施策・検討されてみてはいかがでしょうか。
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