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SNSが当たり前になる中、従来「学習」と結びつきが薄いと思われがちな「SNS」も重要な存在になりつつあります。

特に受験勉強や資格取得に向けて勉強をしている方々の中では「お互いを励まし合う、一緒に勉強を頑張る仲間」と繋がるためのアカウント「勉強垢」を持つことも多くなってきています。

今回はそんな学習をテーマに実施された企業・団体によるTwitterキャンペーン・プロモーションの事例を「幼児向け」「高校生向け」「全世代向け」の商材・サービスを扱う内容をそれぞれピックアップしてご紹介してまいります。

事例ごとの特徴や工夫されているポイントも併せてご紹介していますので、学習をテーマにしたTwitter施策を企画・検討する際の参考としてぜひ、ご活用ください。

学習をテーマにしたTwitterキャンペーン・プロモーション事例

twitter-campaign-education-subそれでは早速、 学習をテーマにしたTwitterキャンペーン・プロモーションの事例を5つご紹介してまいります。

学研プラス「春休み!おうち学習お助けキャンペーン」

twitter-campaign-education-gakken-plus画像:春休み!おうち学習お助けキャンペーン│学研プラス

はじめにご紹介する学習をテーマにしたTwitterキャンペーンは、出版社である「学研プラス」が開催した「春休み!おうち学習お助けキャンペーン」です。

こちらは「フォロー&リツイート」形式を少し応用したキャンペーンで、以下3つの条件をクリアすることで応募が完了されるものでした。

  • 学研プラスの公式Twitterアカウントをフォロー
  • 指定のキャンペーン投稿をリツイート
  • 指定のキャンペーン投稿に返信する形で、4月からのお子様の学年を投稿

Twitterキャンペーンの中でも「フォロー&リツイート」形式は、参加条件が比較的簡単なため応募のハードルが低く、Twitterにおいて最もポピュラーなキャンペーン方式です。

自社に関連する情報に興味を持つフォロワー数の増加や、応募数を追う場合はおすすめのキャンペーン方式です。

なお、本キャンペーンは学研が新たに発売した「毎日のドリル」をお試しできるモニター募集として打ち出し、応募者の中から60名、お子様の学年にあわせたドリルが提供されました。


さらにモニターの中から指定ハッシュタグを付けて、毎日ドリルをモニターした感想+写真を投稿した方全員に図書カード500円分が謝礼として送られるというプラスアルファのキャンペーンもあり、当選後もユーザーからの生の声が届くように工夫がなされていました。

4月上旬を締切としていた感想の中には「春休みのおうち学習」というキャンペーン趣旨通り、お子様が4月から進学する学年の「予習」を学研の毎日ドリルを通して実施できた、という親目線の感想や「アプリと連携している」というドリルの特長が特にお子様にウケた、という子ども目線の感想など、親子の両側面からの感想が寄せられていることが見受けられました。

本キャンペーンの商材は、実際に使用するのは子どもであってもターゲットはその親である、という点が重要なポイントでした。

このキャンペーンでは、ターゲットである親世代に向け「お子さまの新学年の準備ができる」というメリットの提示をしている点が参考になると言えます。

学習商材・サービスの場合、使用者とリーチしないといけないターゲットが一致しないケースもあるので「ターゲット」を明確にし、キャンペーンを企画すると良いでしょう。

ドラキッズ「動画を見て『まめドラを作って遊ぼう!』投稿キャンペーン


次にご紹介する学習をテーマにしたTwitterキャンペーンは、小学館が展開する幼児教室「ドラキッズ」が実施した「動画を見て『まめドラを作って遊ぼう!』投稿キャンペーン」です。

こちらのキャンペーンは、ドラキッズの公式アカウントをフォローして「まめドラ」工作をした写真や動画を、指定ハッシュタグをつけて投稿することで応募ができ、Twitterの他にもInstagram投稿も応募対象とすることで応募者の範囲を広げる工夫がなされていました。

上記応募者の中から抽選で10名に、ドラキッズ特製「QUOカード(1000円分)」がプレゼントされる、というキャンペーン内容でした。

キャンペーン投稿には、上記YouTube動画のURLおよび工作用のシートURLが添えられており、工作するのに必要な要素が全て丁寧にまと目られていました。

フォロー&リツイートなど、その場で簡潔する応募条件と異なり、ユーザーが踏むステップが多い場合はなるべく必要情報を一カ所にまとめ、ユーザーの離脱を防ぐために参考にしたい点です。

おうちで学ぶにあたって工作系の内容はお子様の興味を惹きやすい点や実行しやすさがあるからか、本キャンペーンの後にまたパペットを作る別キャンペーンも実施されていました。

「工作の作り方動画」としてYouTubeへの導線がありますが、これによりYouTubeの公式チャンネル「SHOPROeducation」を見てもらう機会創出にも繋げられているポイントも、Twitter以外のSNSを運用している企業の場合、積極的に取り入れたい事例と言えます。

    河合塾「 #はかどる勉強法 大募集!キャンペーン」

    twitter-campaign-education-kawaijyuku画像: #はかどる勉強法 大募集!キャンペーン│河合塾

    続いてご紹介する学習をテーマにしたTwitterキャンペーンは、大手予備校「河合塾」による「 #はかどる勉強法 大募集!キャンペーン」です。

    本キャンペーンは河合塾の公式アカウントをフォローの上、指定ハッシュタグを含む投稿をすることで応募できる「フォロー&ツイート」形式のもので、応募者の中から抽選で100名にP1000のLINEポイントがプレゼントされました。

    内容はキャンペーン名称通り、高校生を対象に自分が「はかどる勉強法」をみんなにシェアするという趣旨のもので、2020年は特に学校へ登校できず、従来とは大きく異なる環境で各々勉強と向き合う必要がある状況下に置かれていたこともあり、そのような中でどのようにモチベーションを維持しているか等、幅広い勉強法が投稿されていました。

    学生発信の「勉強法」情報は、日頃から受験生に役立つ情報を発信している「河合塾のTwitterアカウント」をフォローしているユーザーとの親和性が高い点もぜひTwitterキャンペーンを実施する際に取り入れたいポイントです。

    また、ターゲットである高校生にとっても日常になくてはならない存在であるLINEのポイントをプレゼントとして提供しているなど、ターゲットとの相性も考えられているキャンペーンでした。

    TOEIC「 #TOEICみんなの英語学習法 フォロー&ツイートキャンペーン」

    twitter-campaign-education-toeic画像: #TOEICみんなの英語学習法 フォロー&ツイートキャンペーン│TOEIC

    続いてご紹介する学習をテーマにしたTwitterキャンペーンは、英語によるコミュニケーションとビジネス能力の検定「TOEIC」が開催した #TOEICみんなの英語学習法 フォロー&ツイートキャンペーン」です。

    「学習法の紹介」という企画は、河合塾のものと同じ傾向のキャンペーンですが「試験側」もキャンペーンを実施することもできる、という観点からピックアップしています。

    本キャンペーンも「フォロー&ツイート」形式で実施されており、TOEICの公式アカウントをフォローの上、指定ハッシュタグを含む投稿をすることで応募ができ、応募者の中から抽選で100名にTOEICオリジナルノートが送られるというものでした。

    こちらのキャンペーンは今までご紹介してきたキャンペーンと異なり、ターゲットの年齢層が非常に広い特徴があります。

    そのことを考慮してか、TOEICのキャンペーン投稿では「カンバーセーショナルカード」形式でボタンを表示しており、ボタンをクリックすることで応募条件の指定ハッシュタグを含む投稿が自動生成されるように工夫がなされていました。

    また、キャンペーン投稿に紐づけて、ツイートして欲しい投稿イメージを画像で補足したり、キャンペーン詳細URLへの導線も漏れなく掲載したりと、応募したいと思ったTwitterユーザーが疑問に思う可能性のある点を先回りして準備している非常に親切な設計が印象的でした。

    なお、寄せられた学習法の中から特に反響の大きかった学習法は、コメントを添えて紹介するなど別途コンテンツ化して、アカウントをフォローしてくれているユーザーへの有益な情報提供に活かしていた点も参考にできるキャンペーンでした。

    資格のキャリトレ「2021年の抱負を投稿しよう!講座プレゼントキャンペーン」

    twitter-campaign-education-kyaritore画像:2021年の抱負を投稿しよう!講座プレゼントキャンペーン│資格のキャリトレ

    最後にご紹介する学習をテーマにしたTwitterキャンペーンは、通信教育講座「資格のキャリトレ」の「2021年の抱負を投稿しよう!講座プレゼントキャンペーン」です。

    このキャンペーンは「フォロー&ツイート」形式を少々応用して実施され、資格のキャリトレ公式アカウントをフォローの上、指定のキャンペーン投稿を引用リツイートし、「2021年の抱負」と「学びたい講座」を投稿することで応募が完了でき、抽選で21名にお好きな講座がプレゼントされるという内容でした。

    「フォロー&ツイート」という基本的な形式での実施である点や、「新年の抱負」と「新たな学習」といういわば王道の掛け合わせである本キャンペーンは、「新年に向けた抱負」を考え始めるのに良いタイミングである12月中旬に開始しているなど、しっかりと基本・基礎を守っている事例としてぜひ参考にしていただきたいキャンペーンです。

    基本・基礎がしっかりとしていることに加え、特にこのキャンペーンで目を惹いたのが「つぶやき方」までキャンペーンページで紹介している点です。

    「叶えたい未来」を思い描き、続いて「叶えたい未来に必要な講座」を選ぶという手順や投稿の具体例を出すことで、その未来=抱負を応募者それぞれが自分事として捉えて、その結果として受講する講座に対するモチベーション向上へと非常に自然な形で働きかけることができている点が魅力的でした。

    twitter-campaign-education-kyaritore2画像:2021年の抱負を投稿しよう!講座プレゼントキャンペーン│資格のキャリトレ

    仮に今回のキャンペーンに当選しなかったとしても、応募をきっかけに「自分が叶えたい未来」と「それに必要な学習」を思い描いてもらったことに、未来の自社ユーザーへと育てる、という観点でも有効的なキャンペーンであるように思いました。

    自社商材・サービスの本質を理解してもらう、という側面を重要視することで今後の自社ユーザーとの接点を生み出すことも可能であることがイメージできる事例でした。

    まとめ

    twitter-campaign-education-sub2学習をテーマとして実施された企業・団体によるTwitterキャンペーン・プロモーションの事例を5つご紹介いたしました。

    いずれの事例も、実際に使用するユーザーとリーチすべきターゲットが異なるケースがある点に注意しつつ、「学習による成長」をどのようにサポートするのか、自社の商材・サービスの性質を考えて企画されていました。

    SNSマーケティング導入でお悩みであれば、 学習をテーマにしたTwitterキャンペーン・プロモーションからSNSマーケティングを始めてみてはいかがでしょうか。

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