近年、D2Cという言葉を耳にする機会が増えました。
D2C(DtoC)は「Direct to Consumer」の略で、メーカー・ブランドが自社で企画・製造した商品を、自社のECサイトを用いて直接一般消費者に販売するという自社完結のビジネスモデルです。
D2Cによる販売は小売店に陳列されて販売されるまでのマージンが発生しないため、経費を削減することが可能です。
また、顧客との距離が近くなることで、顧客情報の収集がしやすい・ブランドコンセプトを伝えやすいといったメリットが多くあります。
SNSが発達することで、店舗での販売を行わなくとも消費者に向けてマーケティングを行うことが容易にできるようになりました。
今回は、そんなInstagramのマーケティングが上手いD2Cのコスメブランド5選をご紹介していきます。
Instagramでの集客を狙っているマーケティングご担当者様はぜひお役立てください。
目次
Instagramの活用が上手いD2Cコスメブランド5選
それでは早速、Instagramの活用が上手いD2Cコスメブランド5選をご紹介します。
PHOEBE BEAUTY UP
最初にご紹介するInstagramの活用が上手いD2Cコスメブランドは、PHOEBE BEAUTY UPです。
画像:フィービー / PHOEBE BEAUTY UP | Instagram
アカウント:フィービー / PHOEBE BEAUTY UP | Instagram
フォロワー数:5万人(※2022年9月現在)
公式サイト:https://pb.phoebebeautyup.com/
PHOEBE BEAUTY UP(フィービービューティーアップ)は、ビューティー特化型動画メディア「DINETTE(ディネット)」を運営するDINETTE株式会社が展開しているプライベートコスメブランドです。
2019年2月に第1弾のアイテムとして販売を開始したまつげ美容液が代表的な商品で、まつげ美容液に特化したニッチな市場の中でシェアを広げています。
PHOEBE BEAUTY UPは、あらかじめビューティー特化型動画メディアとして持っていたDINETTEのInstagramにて顧客のニーズをしっかり拾い上げ商品開発に反映したり、ファンとの距離を縮めるなど、ブランドの立ち上げ以前からSNSを活用していた点が特徴です。
上記の投稿はDINÉTTE(ディネット) コスメ/スキンケア(@dinette_inc)によるものです。
「早く出会いたかった」と題して、ドラッグストアなどで購入できるコスメを紹介しています。
上記のように分かりやすいキャッチフレーズをサムネイルに持ってくることによって、Instgram内の検索タブからおすすめとして流れてきた際に目を引く効果が見込めます。
また、DINÉTTEがコスメブランドを持っていることを考えると一見競合であるブランドの商品を紹介することは不利益につながるのではないかと感じます。
しかし、”有益な情報を提供するアカウント”としてアカウント自体の信頼性を獲得することで、DINÉTTEが開発する商品の説得力も高まります。
また、PHOEBE BEAUTY UPのInstgramアカウントでは、スタッフや代表である尾崎美紀さんがInstgramライブを行っています。
Instgramライブでは商品の紹介をしていますが、その場で来た美容の悩みなどについてのコメントや質問にもリアルタイムで答えているなど、フォロワーとのコミュニケーションができる場となっています。
日ごろから顧客・フォロワーとの相互的な信頼関係を築くことにSNSを活用していたことが、PHOEBE BEAUTY UPが第一弾の商品からヒットを生み、今もなお売り上げを伸ばしていることの理由だと伺えますね。
DUO
次にご紹介するInstagramの活用が上手いD2Cコスメブランドは、DUOです。
アカウント:DUO(デュオ)公式 | Instagram
フォロワー数:3.3万人(※2022年9月現在)
公式サイト:https://www.duo.jp/
DUOはプレミアアンチエイジング株式会社という会社が展開するエイジングスキンケアブランドで、クレンジングバームが代表的な商品です。
DUOはインスタグラマーを駆使したアフィリエイトの活用を積極的に行っていることが分かりました。
Instagramアフィリエイトは、インスタグラマーが投稿で紹介し、購入された際に報酬をインスタグラマーに支払うといった仕組みです。
上記はファッションモデル・インスタグラマーである優里(@0824yuri)さんによるDUOの紹介投稿です。
投稿では商品の特徴やメリットについてもキャプション内で細かく説明しています。
上記以外にもDUOの商品を紹介するインスタグラマーは多く見られました。
様々なジャンルのインスタグラマーが紹介することによって、普段Instagram広告には注目していないユーザーにも商品の存在や特徴を知ってもらう役割があるほか、”最近Instgramでよく見かける商品=流行っている商品”とユーザーに印象付ける効果があります。
また、DUOの公式Instgramでは、キャプション内にて「どちらが気になるかコメントで教えてください🤍」などの文章が書かれている投稿が多く見られました。
上記のような文章は
・顔文字を使うことでユーザーに親近感を与える
・コメントをもらうことでコミュニケーションが図れ、アカウントが盛り上がる
といった効果があります。
インスタグラマーに商品の認知度を上げてもらい、公式アカウントでしっかりブランドのファンを作るという導線づくりがなされていますね。
meeth
続いてご紹介するInstagramの活用が上手いD2Cコスメブランドは、meethです。
アカウント:meeth| Instagram
フォロワー数:3.8万人(※2022年9月現在)
公式サイト:https://www.meeth.jp/
meethは、美肌研究家のソンミさんが2019年に立ち上げたスキンケアブランドです。
日本以外にも、中国、台湾、韓国、シンガポールなどアジアを中心とした多くの国で注目されています。
meethの特徴は、広告宣伝費をほとんどお金をかけていない点です。
その代わりに、商品が出来上がってからプロモーションを行うのではなく、商品製作の段階でSNSやライブ配信を通し商品を製作している過程を見せていくことで、あらかじめファンを獲得しています。
立ち上げ当初は、ブランド創始者のソンミさん自身が毎日ライブ配信を行っていました。
過程をあえて見せることで、ユーザーの感情にも訴求することができ、質の高いファンがつくことが期待できます。
上記の投稿では、ソンミさんが、韓国にmeethの研究開発室を作ったことを報告しています。
投稿内キャプションでは、国外にラボを作るにあたっての苦労やエピソードを記しており、コメント内では多くのフォロワーからのお祝いの言葉が寄せられています。
上記のようにブランドを作るにあたっての内側をInstagramで積極的に開示していくことは、ブランドのファン獲得や信頼性の確保にもつながるため、非常に有効な手段です。
最近では”プロセスエコノミー”としても注目されているやり方ですので、ぜひ取り入れていきたいですね。
N organic
次にご紹介するInstagramの活用が上手いD2Cコスメブランドは、N organicです。
画像:N organic (エヌオーガニック) | Instagram
アカウント:N organic (エヌオーガニック) | Instagram
フォロワー数:9.3万人(※2022年9月現在)
公式サイト:https://sirok.jp/norganic/
N organic(Nオーガニック)は、サイバーエージェントの子会社であるシロクが運営しているコスメブランドです。
オーガニックコスメとして20~40代の女性に人気を集めています。
N organicのInstagramアカウントでは、キャンペーン企画を頻繁に打ち出しています。
上記は、公式アカウントをフォロー・投稿にいいねをすることで抽選で商品のセットが当たるといったプレゼント企画になっています。
キャンペーンやプレゼント企画を打ちだすことで、アカウントのフォロワー増加・商品の認知拡大を図ることができます。
キャンペーン企画によるフォロワー増加は一時的なマーケティングになってしまう傾向があるため、そこからファンを獲得できるように継続的にアカウントを盛り上げることが重要となります。
上記はN organicのInstagramストーリーズです。
最近では、投稿を閲覧せず、フォローしているアカウントのストーリーズだけ流し見する、といったInstagramユーザーも増加しているため、ストーリーズを活用することはフォロワーへのアプローチとして非常に有効です。
また、上記のようにフォロワーに対して質問を投げかけることによってコミュニケーションを図ることができ、”キャンペーンのためになんとなくフォローした”というフォロワーをファンにしていく効果も見込めます。
Instagramにはストーリーズ・リール・ライブ配信と、機能により強みや特徴も様々です。
それぞれの機能を使い分けることで新たなファンを獲得していきましょう。
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RICAFROSH
最後にご紹介するInstagramの活用が上手いD2Cコスメブランドは、RICAFROSHです。
画像:RICAFROSH【リカフロッシュ】 | Instagram
アカウント:RICAFROSH【リカフロッシュ】 | Instagram
フォロワー数:3.9万人(※2022年9月現在)
公式サイト:https://ricafrosh.com/?utm_source=instagram&utm_medium=social&utm_campaign=official_top
RICAFROSH(リカフロッシュ)はファッションモデル・インフルエンサーである古川優香さんと、D2Cや新規事業開発を展開する株式会社Direct Techが共同プロデュースするコスメブランドです。
リップティント「ジューシーリブティント」が代表的な商品で、マスクで口紅が落ちやすいという悩みが生まれるコロナ禍において、”落ちないティント”として人気を得ました。
プロデューサーである古川優香さんは10代~20代に人気なインフルエンサーで、YouTubeチャンネルには71.1万人の登録者数、Instagramには74.4万人のフォロワーがいます。(※2022年9月現在)
インフルエンサーや著名人によるプロデュースである場合、あらかじめブランドの知名度や信頼性が得られることに加え、発売後も自身のInstagramやYouTubeで紹介を行うことが有効となり、他インフルエンサーへの案件費用や広告宣伝費を抑えることができます。
上記は古川優香さん自身のInstagramでRICAFROSHの商品を紹介した投稿です。
商品への質問のコメントを受け付けるなど、ユーザーとのコミュニケーションを図っていることもブランドの信頼性を上げるポイントとなっています。
RICAFROSH公式Instagramアカウントでも、ライブ配信にてコメントに反応しながら商品の解説・紹介を行っており、ファンと相互のコミュニケーションを欠かしていません。
RICAFROSHの商品は、先述したように”落ちないティント”として話題になったほど、商品の質もしっかり高いことが分かります。
インフルエンサーのネームバリューに依存せず、本人が商品開発にこだわり、価値の高い商品を提供することで、発売から現在まで多くのユーザーからの支持を得ています。
インフルエンサーによるプロデュースでブランドを立ち上げる際は、インフルエンサー本人が企画や開発にしっかりかかわっていることがユーザーに伝わることで、信頼感を生み出すことが有効ですね。
まとめ
Instagramの活用が上手いD2Cコスメブランド5選をご紹介しましたが、いかがでしたか。
SNSが普及した現代において、D2Cでの商品販売はメリットが多くあります。
その分、競合も年々増加しているため、他社にはないSNS運用の工夫が必要となります。
D2Cでのブランド立ち上げ・SNSでのマーケティングを行う際は、自社の強みを引き出す・創り上げることでファンを獲得していきましょう。
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