Instagramでは、プロアカウント(ビジネスアカウントとクリエイターアカウント)向けにダイレクトメッセージ内で使用できる「よくある質問」という新機能が追加され、一部ユーザーにはすでに導入が始まっています。
目次
プロアカウントとは
Instagramには、一般的な投稿や閲覧、コミュニケーションを楽しむための個人用アカウントのほかに、Instagramを運用する上で便利な機能が使用できるプロアカウントがあります。プロアカウントには、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの2種類があり、ほぼ機能は共通しているものの、僅かな違いがあるため用途に合わせて選択することが可能です。
プロアカウントで利用できる機能
プロアカウントに切り替えることで、主に以下のような機能を利用できるようになります。
プロフィール上部に連絡先ボタンを表示できる
お店や会社への道順、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報を登録できます。ユーザーが詳細を知りたいとき、インターネットなどで検索する手間を省くことができます。連絡先情報を表示するか非表示にするかも選択可能です。
プロフィール写真の下にカテゴリラベルが表示できる
「ショッピング・小売り」「ライター」など、どんなジャンルの企業やクリエイターのアカウントなのかを示すカテゴリラベルを表示できます。こちらもカテゴリラベルを表示するか非表示にするかを選択できます。
インサイトを確認することができる
インサイトでは、インスタグラムアカウントのフォロワー数の推移、フォロワーの男女比や年齢構成、オンラインの時間帯、反応が良かった投稿など、アカウントの詳細情報を知ることができます。
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ダイレクトメッセージの補助受信箱の利用が可能
ダイレクトメッセージの受信箱内をメインと一般のタブに分けて整理することができます。例えばメインフォルダではビジネス関連のやりとりを、一般フォルダでは一般ユーザーやフォロワーからの問い合わせを管理するなど、便利に使い分けることが可能です。
ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの違い
以前はインサイトの表示形式など複数違いがありましたが、現在は違いがなく、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの機能は極めて近しいようです。
現在確認できる違いとしては、カテゴリラベルの設定画面にて表示されるおすすめカテゴリの種類が、ビジネスアカウントは7種類、クリエイターアカウントは41種類表示されるという点です。
このことから、どちらに設定しても支障はありませんが、企業が運用する公式アカウントはビジネスアカウント、インフルエンサーやアーティスト、著名人の方はクリエイターアカウントを使用するという区別が望ましいかと思います。
個人用アカウントからの切り替え方法や企業のアカウントがプロアカウントに切り替える方法や、詳しいメリットについては「Instagramビジネスアカウント移行手順と人気企業プロフィールの作り方」の記事にて詳しく解説していますので、併せてご活用ください。
「よくある質問」機能とは
ダイレクトメッセージ(チャット)画面の先頭に、「よくある質問」ボタンが表示され、ユーザーはボタンをタップして企業やクリエイターと会話を始められる機能です。「よくある質問」ボタンは4つまで作ることができます。「よくある質問」ボタンは、初めてメッセージのやり取りをするユーザー同士のみに表示されます。
この「よくある質問」機能は、製品やサービスに関する顧客からの質問に対応することが多い企業のアカウントや、フォロワーからの質問や企業からPRの依頼の問い合わせが多いクリエイターにとって便利な機能と言えます。
「よくある質問」の設定方法
まずInstagramのプロフィール画面右上にある「メニュー」から「設定」ボタンをタップし各種設定画面に進みます。
設定画面の「ビジネス(クリエイターアカウントの場合は「クリエイター」)」をタップし、ビジネス(クリエイター)アカウント関連設定画面の「よくある質問」をタップします。
「設定」ボタンを押し、質問入力欄に「よくある質問」を入力して「保存」ボタンをタップします。
保存された「よくある質問」は、一般ユーザーが初めてメッセージを送信しようとした場合に表示されます。質問したい内容と一致した場合、そのままタップすると、メッセージが送信されます。
このように、「よくある質問」を設定したビジネス(クリエイター)アカウントのためというよりかは、企業やインフルエンサーに質問したい一般ユーザーにとってより便利な機能と言えます。
併せて使いたい「返信テンプレート」機能と設定方法
「よくある質問」設定したビジネス(クリエイター)アカウントにとっても便利な機能があります。それは「よくある質問」にすぐに返信できるよう「返信テンプレート」を設定することが可能な機能です。以下のように設定することできます。
先述した設定の手順と同じく、まずInstagramのプロフィール画面右上にある「メニュー」から「設定」ボタンをタップし各種設定画面に進み、「ビジネス(クリエイターアカウントの場合は「クリエイター」)」設定画面の「返信テンプレート」をタップします。
「キーボードショートカット」を決め、メッセージ送信画面にてショートカットを入力した場合に表示される「メッセージ」を設定し、保存します。
一般ユーザーからのメッセージにて、ショートカットを入力するか、返信メッセージ入力欄の右端「+」マークの中にある「返信テンプレート」をタップすると、テンプレートが表示されます。
質問の回答に一致するテンプレートを選択し、送信ボタンを押せばスムーズにメッセージに返信することが可能です。
1日に多数の問い合わせがあるビジネスアカウントや、フォロワーから質問されるクリエイターアカウントでは、発信と平行してDMでもフォロワーとスムーズにコミュニケーションをとるためにも活用したい機能です。
活用例とメリット
企業のアカウント
お店を運営している企業や、コスメやファッションブランドを運営している企業の場合、
・営業時間や定休日
・お店へのアクセス
・返品の可否
・支払い方法
など、よくある質問を設定しておくと、ユーザーが気軽に問い合わせることができるため親切な印象を与えるだけでなく、Instagramの運用において重要と言われるコミュニケーション数を増やすことが期待できます。
インフルエンサー・著名人のアカウント
フォロワーやファンを多数持つインフルエンサーや著名人の場合、
・企業からのPR依頼に関する質問(一般ユーザーにも質問が表示されるため、誤解を与えぬよう文言に工夫が必要)
・フォロワーからよくある質問
など、1日にたくさんのDMが寄せられ、返信することが難しい場合は返信テンプレートも合わせて設定しておくことでスムーズにフォロワーとのコミュニケーションをとることができます。
DMの返信でファンとのつながりを築く
Instagramはユーザー同士のつながりの強さを重視しています。ファンとのコメントのやり取りやストーリーズへの反応、インスタライブはもちろん、ダイレクトメッセージを使って直接コミュニケーションをとることも、Instagram内でのシグナルを高め、おすすめ欄に表示されすいなど、アカウントの露出度を高めることが期待できます。
それ以上に、DMを送信したユーザーにしっかり丁寧に返信をし、コミュニケーションをとることでファンになってもらうことにもつながります。
まとめ
今回はInstagramに新たに登場した「よくある質問」機能をご紹介しました。これまでもInstagramにおいて、ユーザーとのコミュニケーションが大切であると言われて来ましたが、「よくある質問」というDMに関する機能が追加されたことから、Instagramはより一層ユーザーとの直接的なつながりの大切さを重視していることがわかります。
アカウントを運用する上で、ユーザーにとってメリットのある情報を発信することも重要視しつつ、発信している情報から生まれたユーザーの疑問や興味をしっかりキャッチしてコミュニケーションを深めていくことが企業のアカウントや商品のファンを増やす上で大切と言えるでしょう。
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