急成長の写真共有SNSであるインスタグラムにおけるプロモーションを行う企業が増えてきました。
また、インスタグラムの機能の一つである「#ハッシュタグ」はキャンペーンの活性化のために多くの企業が取り入れています。
インスタグラムでは他のSNSとは異なり、リツイートやシェアのような共有機能がありません。そのため、インスタグラムを使用する多くのユーザーは、#ハッシュタグを用いて投稿を検索し、自分の知りたい情報やキャンペーンや旬の話題など気になった話題を見つけるのです。
言い換えれば、#ハッシュタグの活用が上手く出来れば、より多くのユーザーへのアプローチに成功します。
本記事では、#ハッシュタグを賢く活用しプロモーションを成功させてた優良事例を厳選してご紹介します。
※2018年10月23日追記
インスタラボが監修した「ハッシュタグAI分析ツール」が開発されました。AIによりInstagramのビッグデータを分析し、自分の投稿に最適なハッシュタグを提案してくれるツールです。ハッシュタグAI分析ツールの詳細はインスタグラムの人気ハッシュタグを調べるのに役立つおすすめツール3選の記事にて詳しく解説していますので併せてご覧になってみてください。
目次
- 1 賢く活用して多くのユーザーへアプローチをしよう!インスタグラムのキャンペーンにハッシュタグを活用すべき理由
- 2 ハッシュタグを利用して多くのユーザーを巻き込むことに成功したキャンペーン事例7つ
- 2.1 JR東日本:東北6県の写真を投稿すると抽選で商品券5000円分をプレゼント
- 2.2 大塚製薬:ポカリがよく飲まれる「夏」のお出かけ写真や動画を投稿すると抽選でオリジナルグッズプレゼント
- 2.3 Columbia:登山コーディネートを投稿すると漫画キャラ化!?店で使える商品券もプレゼント
- 2.4 博多ライトアップウォーク2016:イベント会場で撮影した写真を投稿すると旅行券4万円分が当たる
- 2.5 Victoria’s Secret:ハッシュタグの持つセクシーさとクリエイティブさを商品のイメージに繋げる
- 2.6 Starbucks:カスタマーのデザインを自社のデザインカップに採用。クリエイティビティの共有でロイヤリティを高める
- 2.7 Adidas Originals:ハッシュタグのついたユーザーの投稿と、インフルエンサーが新しいブランドイメージを生み出す
- 3 キャンペーンの検討する際に、覚えておきたい4つのステップ
- 4 まとめ
- 5 「ハッシュタグAI分析ツール」でキャンペーンに最適なハッシュタグを見つけましょう
賢く活用して多くのユーザーへアプローチをしよう!インスタグラムのキャンペーンにハッシュタグを活用すべき理由
そもそも、なぜインスタグラムを活用したキャンペーンで#ハッシュタグをつけるべきなのでしょうか。#ハッシュタグを活用した方が、良い理由は主に4つあります。
投稿やアカウントを発見される機会が増え、いいね!数やフォロワー数の増加が期待できる
投稿数の多いハッシュタグをつけて投稿することで多くのユーザーの目に投稿が届きます。
ユーザーに見られる機会が増えればそれだけ多くの認知が取れます。また、多くの認知が取れることで、自社のブランディングにも繋がります。
それにより、自社アカウントをフォローするユーザーが増え、普段の投稿につく、いいね!数の増加が期待できます。
キャンペーン専用のハッシュタグを作ることでブランドの認知向上がはかれる
インスタグラムキャンペーンで使ったハッシュタグを検索するユーザーに対し、自社の活動をアピールすることが可能です。
認知が多く取れそうな画像にハッシュタグをつけて投稿し、ユーザーに見せることでブランディングの向上へと繋がります。また、ハッシュタグを入り口にして自社のことを知ったファンの獲得にも繋がります。
投稿された画像を特設サイトやオウンドメディアへ流用することができる
インスタグラムに投稿された画像の中から、特定のハッシュタグがつけられた投稿のみを選出して自社の特設サイトや特設ページに一覧で表示させることが可能です。
キャンペーンに参加しているユーザーの投稿が表示されることでキャンペーンの盛り上がり具合を演出できる、これから投稿を考えているユーザーも参考にすることができるため、ユニークなハッシュタグを使いキャンペーンを実施する際など特に有効です。
ただし、こちらについては有料のツールを利用するか、インスタグラムのAPIを利用して開発が必要になります。
詳細な方法を調べたい場合、「インスタグラム API」等のキーワードで検索すると良いでしょう。
ハッシュタグを利用して多くのユーザーを巻き込むことに成功したキャンペーン事例7つ
どんなキャンペーンも、まずは多くの人に参加してもらい、盛り上がることが重要になります。
多くの人に参加してもらうためには、「面白そう・楽しそう」とプラスに思ってもらうことが欠かせません。
また、キャンペーンのターゲットに設定している人たちにとって魅力的な商品や特典を用意したり、キャンペーン参加の敷居をなるべく下げたりすることも参加を促すために必要になります。
これらの点を意識して事例を見てみましょう。
JR東日本:東北6県の写真を投稿すると抽選で商品券5000円分をプレゼント
キャンペーン概要:
冬の東北6県でみつけたおすすめの「冬のごほうび」写真を投稿する。
キャンペーン参加方法:
1.公式アカウント@ikuzetohoku_officialをフォローする
2.冬の東北6県で「冬のごほうび」写真を撮影する
3.「#行くぜ東北」および「#冬のごほうびインスタキャンペーン」の2つのハッシュタグをつけて投稿
特典・商品:
・びゅう商品券5,000円分を抽選で100名にプレゼント
・素敵な写真は一部「行くぜ、東北。」公式アカウントにて紹介
キャンペーンの反響・結果
こちらのキャンペーンは東北の魅力を発信するという目的のために開催されており、今年は2度目のキャンペーンになっています。
昨年と大きく異なるのはインスタグラムを使ったキャンペーン施策という点で、公式アカウントもキャンペーンと同時に立ち上げられました。
キャンペーンは2017年11月16日から2018年2月14日の約3ヶ月間で開催されていますが、数多くの投稿が寄せられています。
「#行くぜ東北」のハッシュタグ付き投稿は29,980件、「#冬のごほうびインスタキャンペーン」のハッシュタグ付き投稿は8,852件となっており、多くのユーザーを巻き込むことに成功しています。
特典のびゅう商品券も、次回の旅行はもちろん普段の買い物でも利用できるのが魅力的であり、キャンペーンに参加させるきっかけとして良い役割を果たしているでしょう。
旅行で東北を訪れたユーザー、東北に住んでいるユーザーの両者から投稿を募ることで、東北の魅力を多角的に発信することに成功しています。
なによりも、タグのついた投稿を見た別のユーザーが次回の旅行先に東北を挙げる、というアクションを期待できるのがこのキャンペーン最大のポイントでしょう。
大塚製薬:ポカリがよく飲まれる「夏」のお出かけ写真や動画を投稿すると抽選でオリジナルグッズプレゼント
キャンペーン概要:
「おでかけ」をテーマに「ぽかり、のまなきゃ。」にふさわしいおでかけ写真を投稿。
キャンペーン参加方法:
1.公式アカウント@pocarisweat_jpをフォロー
2.この夏の「お出かけ」の写真や動画を撮る。
3.「#ポカリのまなきゃ」や「#ポカリたべなきゃ」のハッシュタグと一緒に写真を投稿する。
特典・商品:
A賞:キャプテンスタッグ サンライン UVシェルター 1名
B賞:モバイルチャージャー 3名
C賞:ポカリ、のまなきゃ。オリジナルバスタオル 6名
キャンペーンの反響・結果:
#ポカリのまなきゃで投稿された件数は投稿数6,156件、#ポカリたべなきゃで投稿された件数は投稿数1,426件となりました。
CMでおなじみのキャッチコピー「ポカリ、のまなきゃ」をハッシュタグにすることで、コピーをSNS上に広く浸透させて認知度をあげる効果があります。
また、投稿数が増えると当選確率も最大300名まであがるというユニークな試みで、反響と効果が比例するような仕組みになもなっています。
Columbia:登山コーディネートを投稿すると漫画キャラ化!?店で使える商品券もプレゼント
参照元:Columbia公式サイト
キャンペーン概要:
この夏の登山コーデ写真をインスタグラムに投稿し選ばれると、人気山マンガ『山と食欲と私』の作者信濃川先生がイラストにしてプレゼント。
キャンペーン参加方法:
1.公式アカウン@Columbia_JPをフォロー
2.ハッシュタグ「#山と食欲と私」と「#コロンビア登山コーデ」の2つを、登山コーデとともに投稿
特典・商品:
総合グランプリ
・信濃先生による似顔絵色紙
・マンガ「山と食欲と私」チョイ役登場権
・コロンビアの登山アイテム税抜き3万円分プレゼント
女性部門グランプリ(小松原賞)
・信濃先生による似顔絵色紙
・マンガ「山と食欲と私」チョイ役登場するかも権
・コロンビアの登山アイテム税抜き1万円分プレゼントなど
キャンペーン概要の反響・結果:
コーデはコロンビア以外の商品でも可能なので応募者が参加しやすいのが特徴です。
人気の山マンガとコラボすることで山登りが趣味の人たちと共感を生み出すようなキャンペーンとなっています。
コロンビアによると応募総数は500件程だったということですが、応募者の投稿を通じて、周りの友人などが登山やマンガに興味を持つきっかけにつながりました。
博多ライトアップウォーク2016:イベント会場で撮影した写真を投稿すると旅行券4万円分が当たる
キャンペーン概要:
博多ライトアップウォーク会場で撮影した写真をハッシュタグ「#博多ライトアップウォーク2016」をつけて、Instagramに投稿
特典・商品:
JR九州旅行券4万円分 x 2名
キャンペーンの反響・結果:
このキャンペーンは投稿数も1,492件と伸び、旅行の思い出に残る写真から、現像的なアート写真まで多岐にわたった投稿がありました。
写真映えしやすいテーマであることや、一人でなんどでも投稿できるなどの点が、投稿数が伸びた理由です。
旅行やイベントの宣伝でこうしたインスタグラムのキャンペーンを活用すれば、低予算で効率の良い宣伝ができます。
Victoria’s Secret:ハッシュタグの持つセクシーさとクリエイティブさを商品のイメージに繋げる
Victoria's Secret(ヴィクトリアズ・シークレット)は、米国発のファッションブランドで婦人服、下着、香水、美容用品などを扱っています。
セクシーランジェリーの代名詞ともなったアメリカの下着メーカーとして有名です。
もともとVictoria's Secretのインスタグラムアカウントはセクシーなランジェリーを身にまとうモデルの投稿が色々されていますが、その中で#XOXOVictoriaのハッシュタグを付けた投稿キャンペーンを展開しました。
XOXOは「Hug and Kiss(ハグアンドキス)」という意味の英語の顔文字表現です。
このハッシュタグを付けた投稿写真はセクシーさとクリエイティブを兼ね備えたユニークなものとしてインスタグラム上で人気になりました。
Starbucks:カスタマーのデザインを自社のデザインカップに採用。クリエイティビティの共有でロイヤリティを高める
スターバックスは自社の白いカップに色々なペイントをさせた写真を#WhiteCupContestのハッシュタグ付きで投稿させるアートコンテストを開催しています。
優秀者の作品はスターバックスの限定デザインカップに採用されるということで、4000件近くのエントリーを集めました。
ブランドとカスタマーが楽しいクリエイティビティを共有し、ロイヤリティを深めた優秀な事例として海外メディアでも紹介されています。
Adidas Originals:ハッシュタグのついたユーザーの投稿と、インフルエンサーが新しいブランドイメージを生み出す
ヒップホップMCのスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)とコラボして #ORIGINALisのハッシュタグを用いて新商品のラインナップをプロモートしました。
スヌープ・ドッグというインフルエンサーを起用することで、アディダスの復刻シリーズであるオリジナルスを、ヒップホップファンに広め伝統を継承しながら新しいブランドイメージを創り上げることに成功しています。
このハッシュタグを用いて自分なりのオリジナリティーを持ってアディダス製品を着こなすお洒落な投稿が6,234件されており、ユーザーも新ブランドのイメージ作りの一端を担いました。
インフルエンサーを起用するプロモーション事例は、この他にもインフルエンサーを起用し、商品を魅力的にPRできた成功事例8選の記事でも紹介しているので合わせて参考にしてみてください。
キャンペーンの検討する際に、覚えておきたい4つのステップ
事例を参考にして自社でもキャンペーンを実施しよう、と思ってもどこから手をつければいいか分からないですよね。
ここでは、キャンペーンを設計するときの基本的な流れを解説します。
1 ) キャンペーンの種類を決める
まずはどのようなキャンペーンを行うかを決めます。
キャンペーンの種類は多岐に渡りますが、その中でもインスタグラムでよく実施されるものは
・写真コンテスト
・いいね!キャンペーン
です。
ユーザーが撮影した写真を投稿してもらう写真コンテストは、多くの参加者を集めれば集めるほどキャンペーンの認知度も上がります。
それは、投稿された1つ1つのコンテンツが企業の広告塔として機能するためです。
キャンペーンへの参加条件がいいね!を押すだけの「いいね!キャンペーン」は参加の敷居が低いため、多くのユーザーの参加が見込めます。
まずは自社の露出度をインスタグラムで増加させたいときにオススメのキャンペーン方法になります。
2 ) ターゲット層にとって魅力的なプレゼントを決める
キャンペーンを実施する目的は企業のターゲット層の獲得にあります。
そのために、ターゲット層が魅力を感じる商品をキャンペーンで設定する必要があります。
ターゲット層のフォロワーは同じ趣味趣向を持っている可能性が高いです。
フォロワーからフォロワーへキャンペーンの存在が伝わることで、より多くの見込み客獲得が期待できます。
3 ) 期間を設定する
キャンペーンの内容が決まったらキャンペーンの実施期間を設定します。開催するキャンペーンにもよりますが、長すぎても短すぎてもいけません。
例えば、写真コンテストであればユーザーが実際にスポットに出かけたり商品を購入したり写真の編集を行ったりすることが考えられます。
そのため、キャンペーン開始から締め切りまで1ヶ月ほどの期間を設け、結果発表にも半月ほどかけているものが多いです。いいね!キャンペーンであれば数日から一週間という短期期間で開催するものがほとんどです。
4 ) キャンペーン用のハッシュタグを考える
冒頭でも触れた通り、コンテンツの共有方法自体がないインスタグラムにおいて、ハッシュタグはとても重要な役割を担っています。
ですので、普段の投稿で使用しているハッシュタグに合わせ、キャンペーン用のハッシュタグを新しく作成することを強くお勧めします。
キャンペーン用ハッシュタグがあることで、コンテンツをまとめて見やすくなるためエンゲージメントが大きく変化します。
これは便利!インスタグラムの分析に役立つツール7選では、分析に役立つツールとその使い方を紹介しています。また、インスタグラムの効果測定はどうする?KPIを決めるポイントではより施策を行った後の効果測定について紹介しています。併せてお読みください。
まとめ
ありきたりな応募・プレゼントキャンペーンだけでなく、ビジュアルに訴えるインスタグラムの特徴と#ハッシュタグの利便さをあますところなく活用した各種キャンペーンが積極的に展開されていることがわかりました。
インスタグラムは工夫次第でトレンドをどんどん発信し、企業のブランドイメージ向上や、商品のプロモーションに貢献するマーケティング媒体です。
ターゲットを定めて費用対効果の高いキャンペーンを行ってみてはいかがでしょうか?
「ハッシュタグAI分析ツール」でキャンペーンに最適なハッシュタグを見つけましょう
ビッグデータとAIを活用したハイテクハッシュタグ検索ツール
「ハッシュタグAI分析ツール」は、インスタラボを運営する「Find Model」が開発したハッシュタグ検索ツールです。(※Find Modelは、インスタグラムを活用したインフルエンサーマーケティング事業を専門に展開する会社)
(リリース情報:https://www.atpress.ne.jp/news/167251)
その特徴は、AIを活用してInstagramのビッグデータの中から自分の投稿に最適なハッシュタグを提案してくれる点です。ハッシュタグを選ぶ判断基準が数字で明確になるので、統計データから見た効果的なハッシュタグ選定が可能になります。
ハッシュタグAI分析ツールの詳細はインスタグラムの人気ハッシュタグを調べるのに役立つおすすめツール3選の記事にて詳しく解説していますので併せてご覧になってみてください。
ハッシュタグAI分析ツールを活用したい場合はお問い合わせください
こちらのハッシュタグAI分析ツールですが、2018年10月現在、一般には公開されておらず、Find Modelに問い合わせることで活用させてもらえる形になります。
Find Modelはインスタグラムを活用したインフルエンサーマーケティングを専門にしている会社ですので、その専門的知見から最適なハッシュタグの提案をしてもらうことが可能です。
さらに、
- インスタグラムを活用して商品やサービスをPRしたい
- インフルエンサーマーケティングを実施したい
と考えている企業担当者の方は最適なハッシュタグを提案してもらいつつ、マーケティングの相談をすることも可能です。
インスタグラムマーケティングのプロから商品やサービスのPR方法についてのヒントも得られるので、今後のマーケティング施策の役に立てていただけるでしょう。
是非ご活用ください。