いま、全世界で人気のコンテンツであるYouTube。
様々なジャンルの動画を無料で視聴することが可能になっています。
現在は動画投稿だけでなく、クリエイターがリアルタイムでライブを行うことができる「YouTubelive」や、短い動画投稿ができる「YouTubeshort」等の新機能も追加されており、ますます盛り上がりを見せています。
そんなYouTubeが新たに発表したのが「YouTubeのショートファンド」というものです。
2021年8月に新しく発表されたので、まだ聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。
TikTokの登場によりスマホから投稿する縦型動画の存在が強くなり、InstagramのリールやYouTubeのショートも後追いで機能をつけました。
そして、InstagramもYouTubeもこの機能にとても力をいれており、今回の発表に至ったと考えられます。
今回は、YouTubeより発表された「ショートファンド」について紹介していきたいと思います。
目次
ショート動画とは?
まず初めに、YouTubeのショート動画について紹介します。
YouTubeの機能の1つである、ショート動画。
YouTubeの通常動画は横画面がメインですが、YouTubeショートは縦画面になっており、最大で60秒という短い動画を投稿することが可能になっています。
いわゆる、スマートフォンで閲覧するのに適した動画になります。
短い尺の動画配信と言えば、15秒から1分程度の動画投稿が可能なコンテンツ、TikTokをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
基本的にYouTubeの動画は3分以上の尺があるものが多いですが、YouTubeショートは最大1分の動画になります。
なので、TikTok のように、ちょっとしたスキマ時間や暇つぶしとして、手軽に動画を楽しむことが可能になっています。
そして投稿された動画は、画面をスワイプすると次の動画が再生されて、スワイプするとまた次の動画…のように、どんどん動画を見ることが可能になっています。
また、通常のYouTubeと同じようにコメント、高評価、低評価ができる機能もついています。
また、もっとフォロワーや人気を伸ばしていきたいクリエイターにおいてはは、ユーザーに対して、既に人気のクリエイター達に割かれている時間にどう食い込んでいくかが課題となっていると思います。
その点、YouTubeShortでは、チャンネル登録者以外のユーザーの画面にも動画を表示させることができるので、クリエイター、ユーザー双方において新しい発見を提供することができるサービスが、YouTubeshortです。
ショートファンドとは
次に、本題のショートファンドについてご紹介します。
ショートファンドは、YouTubeにおける新しい収益方法の1つです。
「YouTube ショートファンド」と呼ばれる基金から、クリエイターにお金が支払われる形になります。
ショート動画には広告が付かないため、いままでは通常の投稿動画のように広告を付ける、という方法で収益化することはできませんでした。
しかし、このショートファンドの登場により、クリエイターはショート動画を通じて、収益を受け取ることができるようになります。
YouTube ショートファンドから合計1億ドルの報奨金があたえられて、クリエイター1人あたり受け取ることができる額としては100ドルから10,000 ドルとなっています。
ショートファンドの対象は?
収益化できる対象になるためには、という点が気になるポイントだと思いますが、なんとショートファンドには明確な収益化達成の基準は設けられていません。
以前まで、YouTubeで収益を受け取るためには「YouTubeパートナープログラム」への加入が必須でした。
YouTubeパートナープログラムの条件としては、総再生時間が4,000 時間以上、チャンネル登録者数1,000人という、分かりやすい明確な基準があります。
しかしショートファンドは、自身のチャンネルに投稿されたショート動画の視聴回数やエンゲージメント、全体的な成長率などのさまざまな要因によって審査されて、報奨金を受け取れるクリエイターとして対象となるかが決まります。
つまり「動画単位」での選定基準になります。
だからこそ、あまり視聴されず、パフォーマンスが悪ければ対象とならない可能性が高いです。
しかし、ショート動画の利点として登録者以外のユーザーにも動画が表示されるというポイントがあります。
なので、登録者が少なく、いままで通常動画で収益化ができなかったユーザーでも、動画のパフォーマンスが良ければショートファンドでは収益化が可能になります!
つまり、誰でもYouTubeにて収益化ができる可能性がある、ということになります。
ショートファンド収益化基準
・チャンネルに過去180日間のうち1本以上のショート動画を投稿していること
・チャンネルがYouTubeコミュニティガイドライン、著作権ルール、収益化ポリシーを遵守していること
・オリジナルの動画を投稿していること
オリジナルの動画とは、TikTokやInstagram、他のSNS等に投稿された動画からの転用ではないことや、他のクリエイターの動画を使用していないなど、YouTubeショート動画用に作成する必要があります。
他の収益方法
投げ銭システム
YouTubeでの他の収益方法としては「SuperChat」や「SuperThanks」のように、なげ銭ができるシステムがあります。
まず、SuperChatは、YouTubeliveの中でコメントを付けて投げ銭ができます。
対して、最近リリースされたSuperThanksは、個々の動画に対して投げ銭をすることが可能になりました。
また、「superstickers」という方法もあります。
こちらはSuperChatと同様に、YouTubeliveやプレミア公開の中で投げ銭が行えるサービスです。
違いとしては、SuperChatのようなコメントの代わりにモーションのある色付きのステッカーを購入して、投げ銭を送ることが可能になっています。
広告掲載
次は最もメジャーな方法である、YouTubeに公開した動画コンテンツに広告を掲載するという方法です。
公開した動画の合間にいくつかの広告を掲載して、その広告掲載料を得る、という仕組みになります。
YouTubeが非常に人気のコンテンツになり、それに準じて影響力が強くなったことにより、YouTubeに広告出稿を行う企業が増えてきました。
だからこそ、最もメジャー な収益方法になっています。
実際、有名クリエイターの多くは、この広告掲載によって収益を得ています。
メンバーシップ
チャンネルメンバーシップによる収益方法もあります。
チャンネルメンバーシップは、ファンクラブのようなイメージの収益方法です。
視聴者がそのチャンネルのメンバーになることによって、クリエイターが用意したそれぞれの特典を受けることができる仕組みです。
メンバーとなった視聴者は、メンバー料金として毎月料金を支払うことになります。 そして、このメンバー料金がクリエイター収益になる、という流れになります。
この方法からも、ユーチューバーとして活動する方々がいま非常に人気が高いことが伺えます。
まとめ
YouTubeの新しい収益方法、ショートファンドについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
いままでの収益方法は、やはり登録者やある程度の知名度がないと獲得は難しいという状況でした。
しかし、新機能のショートファンドでは、特性を生かし、よりバズった動画に収益が与えられる仕組みなので、人気が高い動画投稿者から、まだ知名度の高くない投稿者まで、誰でも収益がもらえる可能性があります。
今後、ショートファンドが終了した際にどのように収益化するのかも注目です。
是非、この機会にショート動画作成を強化してみてください。
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