数あるSNSの中でもいま最も勢いのあるTikTok。
企業のSNSマーケティングにおいて、TikTokを活用したマーケティングが近年では盛り上がりを見せています。
本記事では、企業のTikTokマーケティングのメリットと、成功事例についてご紹介していきます。
目次
TikTokとは
まず初めに、TikTokとはそもそもどのようなSNSなのでしょうか。
TikTokとは、動画を投稿するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のことです。
自身が撮影した動画を、簡単な編集機能により制作。そして動画を投稿していくSNSです。
@nicole25625646##ノーズペイント @yua_mikami♬ Noel Mood - Octavia Cook
同じく動画投稿をメインの運用スタイルに据えているInstagramやYouTubeとの特筆すべき違いは、
- 多種多様な編集機能が備わっている
- 15秒〜3分ほどの比較的短めの動画の投稿をメインとしている
という点です。
TwitterやInstagram、Facebookといった多くの人気SNSは、IT超大国であるアメリカで生まれ、成長をしていきました。
しかし、TikTokはアメリカではなく、中国で誕生したSNSなのです。
2016年に中国大手テクノロジー企業であるByteDance社が開発し、運営を開始していきました。
2018年にはTikTokのアクティブユーザー数が5億人に達成したと言われているのです。
2021年、TikTokのアクティブユーザー数は10億人を超えました。
リリースからわずか2年でこれほどのユーザー数を獲得していった背景には、今までのSNSにはなかったTikTokならではの動画投稿の面白さが影響しています。
【必見】企業がTikTokを活用するメリット
いま若者を中心に国内でもたいへん人気のTikTok。
その市場の盛り上がりにうまく乗る形で、多くの企業がTikTok市場に参入していっています。
では、企業がTikTokマーケティングを行うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。
企業がTikTokを活用してマーケティングを行うことで、
- 低コストで高クオリティの動画が作成可能
- 利用企業がいまだ多くないため差別化が可能
- 一般ユーザーと近い距離でコミュニケーションすることが可能
- 広告メニューが豊富
といった特筆すべきメリットがあります。
低コストで高クオリティの動画が作成可能
SNSの中でも、TikTokの最大の特徴は動画の投稿をメインとしたSNSであること。
TikTokのアプリを開いた途端、そこには様々なアカウントが投稿した動画が溢れかえっています。
特に驚くべき点が、TikTokにおける投稿のどれもが高クオリティの編集技術が施されたような動画に仕上がっている点です。
しかし、TikTokにおけるユーザーが動画編集の技術が顕著に高いというわけではありません。
TikTokには、簡単に高クオリティの動画編集を可能にする機能が元から備わっているのです。
TikTokには、
- 動画に多種多様なエフェクトをつける
- スロー・倍速で緩急をつける
- 動画映えするBGMの数が豊富
といった動画編集機能が備わっています。
どの機能もボタン一つで編集・やり直しができる点で、誰もが動画編集に必要なスキルに関係なく編集作業ができるのです。
このような編集技術を用いることで、企業独自の色を容易に演出することが可能となっています。
企業がInstagramやYouTubeのような媒体で、マーケティングを行う際には、企業の特色が表現しづらいといったデメリットがあります。
他のSNSでは、動画編集機能の幅が狭い・ステレオタイプ化された編集効果があるといった点から、差別化が難しいのです。
TikTokマーケティングにおいて、企業のプロモーションのために投稿する動画には、費用をかけることなく企業独自の世界観を演出することができます。
また、2022年5月にはネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」からTikTok広告掲載が簡単にできる「TikTok商品連携・広告App」機能の提供が開始されるなど、他のプラットフォームにおいてもTikTokを利用したマーケティングを行うことができるようになってきています。
BASEの事例からも分かるように、TikTokを活用したマーケティング戦略はこれからますます加速していくことでしょう。
利用企業がいまだ多くないため差別化が可能
動画投稿を通して、若者を中心に多くの一般消費者に向けて視覚的にアプローチができるTikTok。
文章におけるプロモーションと違い、視覚を通したプロモーションが可能なことにより、ユーザーに対してよりダイレクトに伝えることができるといったメリットがあります。
そのように企業のプロモーションに有効なTikTokですが、実はTikTokをマーケティングに活用している企業の数はまだそこまで多くないのです。
数多くの企業がSNSマーケティングに活用するInstagramやTwitterと比較して、TikTokが新興SNSであることや、利用ユーザーの多くが10〜20代の若者であり、年齢層の高いユーザーは現在拡大中であるという現状もありTikTokを活用する企業の数はまだ多いとは言えません。
これは裏を返すと参入障壁が低く、競合他社がいまだ多くない市場でマーケティング活動を行うことは、企業にとってたいへん有利に働きます。
数多くの人気企業アカウントが乱立しているInstagramやTwitterにおいて、今から一から企業アカウントの運用を開始するには相当のリソースを割かなければ優位に立てません。
先行者利益を獲得すれば、有利にビジネスを展開できます。
今後もユーザー数が伸びていくことが予想されるTikTokにおいて、いまのうちから企業アカウントを開設して運用をスタートすることで、比較的容易に影響力のある人気アカウントへと成長していくことが可能なのです。
また、2022年5月にはクリエイターと企業を繋ぎ、ブランドコンテンツを共作することができる新たなソリューション「TikTok Branded Mission」が開始されるなど、企業コンテンツをさらに表現しやすくするアップデートが行われています。
一般ユーザーと近い距離でコミュニケーションすることが可能
TikTokをはじめとしたSNSの大きな特徴として、コメントやいいねなどでユーザーと気軽にコミュニケーションが取れるという点が挙げられます。
TikTokで人気の企業アカウントは、一般ユーザーからのコメントに対して反応したり、コメント内容を取り上げた投稿を行うなど、コミュニケーションを積極的に行うことでユーザーの親和性を高めている例が多く見られます。
例えば、大手回転寿司チェーンの「スシロー」公式アカウントでは、
- 一般ユーザーからのコメントを取り上げた動画作りをしている
- コメント欄への投稿を促し、親和性の高い視聴者参加型のコンテンツを作り出している
上記のポイントを抑えた投稿を行っていることが分かりました。
@akindosushiroco @uehonouehono0420 への返信 コメント欄を「🍣」で埋めつくしてほしいな! #スシロー #tiktok教室 #寿司 #グルメ #おすすめ ♬ オリジナル楽曲 - 【公式】スシロー
企業・ブランドのブランディング次第ではありますが、スシローのように親近感が湧くアカウント運用は、企業・サービスに対する好感度を高める上で非常に効果的なアプローチといえるでしょう。
広告メニューが豊富
企業のマーケティング戦略において欠かせない項目である「SNS広告」。
従来のSNS広告では、クリエイティブの用意から予算、ターゲティング設定まで全てを自社で行う「運用型広告」が多く、運用型広告しか選択できないSNSも存在します。
運用型広告では、自社で配信結果を分析し、クリエイティブや表示場所など細かく改善していけるメリットもありますが、技術力やコストパフォーマンスとの兼ね合いで、ブランドの世界観やブランドメッセージを十分に表現できないケースも少なくないでしょう。
そんな中TikTokでは、運用型広告だけでなくハッシュタグチャレンジと呼ばれるユーザー参加型キャンペーンや、オリジナルエフェクトを提供したキャンペーンなど、TikTok独自の広告メニューが提供されています。
TikTok広告を活用すれば、自社の世界観を十分に表現できる広告を打ち出すことができるでしょう。
TikTokマーケティングのメリット
企業にとって魅力的なマーケティング手法になりうるTikTokマーケティング。
様々なSNSを媒体にしたマーケティングが存在する中で、TikTokマーケティングには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
TikTokマーケティングのメリットとして
- 求心力の高い動画マーケティングが可能
- 拡散力の高いマーケティングが可能
- 他のチャンネルに誘導しやすい
- トレンドに乗りやすい・トレンドを生みやすい
といったメリットがあげられます。
それぞれ分かりやすくご紹介していきましょう。
求心力の高い動画マーケティングが可能
企業がTikTokをマーケティングに用いることで、ユーザーに対して求心力の高い動画マーケティングを行うことが可能です。
TikTokは、動画の投稿・シェアすることに特化したSNS。
TikTokを開くと、クオリティの高い様々なコンテンツの動画の世界に溢れています。
TikTokのアプリでは、縦スワイプをすると、次から次へと動画が流れてくる仕様になっているので、ユーザーを飽きさせることのない設計がされています。
企業のマーケティングにおいても、TikTokを活用することで、ハイクオリティで訴求力の高い動画としてユーザーにリーチすることが可能。
写真や文章と違い、動画によるマーケティングはユーザーに対してより視覚的で感情に訴えかけるマーケティングを行うことができるのです。
拡散力の高いマーケティングが可能
拡散力の高いマーケティングを行うことができる点も、TikTokマーケティングのメリットの一つです。
TikTokでは動画を投稿すると、自社アカウントのフォロワー以外にも積極的に動画が表示がされやすい設計がされています。
例えば、Twitterマーケティングの場合、新しく投稿したツイートは主に自社アカウントのフォロワーに表示されます。
PR投稿の表示場所としては、自社アカウントをフォローしているユーザーのタイムラインに主に表示されるのです。
ですので、Twitterマーケティングでは、まず自社アカウントのフォロワーを増やすことも目的にしなければなりません。
しかし、TikTokの場合では投稿した動画が、自社アカウントのフォロワー以外にも表示され、拡散されやすい特徴があるのです。
TikTokにはAIによる精度の高いレコメンド機能が備わっているため、閲覧した動画と関連したフォローしたアカウント以外の動画がユーザーの画面に次々と表示されます。
TikTokマーケティングでは、自社アカウントのフォロワーを増やすことを最重要課題に設定することなく、拡散力の高いマーケティングを行うことができます。
効果的な広告戦略を打ち出すことができる
TikTokマーケティングでは、効果的な広告戦略をうつことが可能です。
TikTokでは、動画投稿SNSであるという特徴を活かして動画による訴求力の高い広告を打ち出すことができます。
TikTok広告では主に、
- 起動画面広告
- ハッシュタグチャレンジ広告
- インフィード広告
以上3つの広告形態が主流です。
スマホの縦画面いっぱいに動画で表示されるTikTok広告は、ユーザーに対して没入感の高いPRを行うことを可能にさせています。
実際に、企業のTikTokマーケティングでTikTok広告を使った事例は以下の記事でご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事
【かんたん解説】TikTok広告の基本3種類とそれぞれの特徴を分かりやすく解説
トレンドに乗りやすい・トレンドを生みやすい
企業がTikTokマーケティングを行うことで、トレンドにうまく乗ったコンテンツを作成することができます。
TikTokでは、今流行りの歌謡曲やBGM、ダンスなど若年層を中心に流行しているコンテンツを取り入れた動画がバズる傾向にあります。
動画SNSという背景もあり、TikTokは他のSNS以上にトレンドを取り入れたコンテンツが人気になりやすいといった特徴があります。
企業のマーケティングにおいても、TikTokを活用し、トレンドのコンテンツに乗せたPR投稿を行うことで拡散力の高い宣伝が可能。
またTikTokは、トレンドを生みやすいといった特徴を持ったSNSであるという点も無視できません。
若年層のユーザーが多くを占めているTikTokでは、新たなトレンドとなる文化も醸成されやすいといった特徴があります。
企業のTikTokマーケティングにおいて、テンポの良いBGMと共に訴求力の高い動画を作成しトレンドを生み出すケースも少なくありません。
TikTokマーケティングのデメリット
TikTokマーケティングのメリットをご紹介してきましたが、いかがでしたか。
様々なメリットがあるTikTokマーケティングは、企業にとって魅力的なマーケティング手法であることには変わりありません。
ですが、TikTokマーケティングに潜んでいるデメリットもしっかりと把握することも大切です。
TikTokマーケティングのデメリットとして
- 効果が出るまで時間がかかる
- 炎上リスクがある
- リーチできる層が若年層に寄りやすい
といったデメリットがあげられます。
それぞれ分かりやすくご紹介していきましょう。
効果が出るまで時間がかかる
TikTokマーケティングでは、企業が思い描いた効果がすぐに出るとは限らないデメリットがあります。
TikTokに限ったお話ではありませんが、一般的にSNSマーケティングの効果は一朝一夕には表れないといった点を意識しておかなければなりません。
ユーザーに拡散されるコンテンツを作成するためには、それなりの工数を割いて動画作りをする必要があります。
また、投稿したコンテンツに対するユーザーの反応からフィードバックを得て、次の投稿に活かすといったサイクルも欠かせません。
またTikTokでは、投稿した動画がバズったとしても、その動画から企業の購買サイトや他のSNSに誘導して売上につなげる必要もあります。
TikTokマーケティングでは、すぐには企業の売上に直結しないということを理解しておきましょう。
炎上リスクがある
炎上するリスクがある点も、TikTokマーケティングのデメリットです。
他のユーザーとの差別化を図って尖りすぎた故に、特定のユーザーを不快に思わせてしまうコンテンツを投稿してしまいますと炎上する可能性があります。
SNSで炎上してしまうと、SNS上での炎上だけでなく企業イメージの損害や売上の低下など、企業へのダイレクトなダメージとなってしまう恐れがあります。
企業がTikTokマーケティングを行う際には、TikTokマーケティング担当者を複数人設定するなど、日常の業務にプラスしてリテラシーを高める教育をするなどTikTokマーケティングにしっかりと時間を割くことが大切です。
リーチできる層が若年層に寄りやすい
企業のマーケティングにおいて、リーチできる層が若年層に寄りやすいといった点も意識しておく必要があります。
他のSNSと比較して、TikTokは若年層の利用が多いSNSであるといった特徴があります・
TikTokを主に利用しているのは、10代や20代といった若年層が多いため企業のPR商材もその分限定されてしまいがちです。
実際にTikTokマーケティングでは、「飲食」・「ファッション」・「コスメ」といった商材のマーケティングに分がある傾向があるのです。
しかし、近年ではTikTokの爆発的な人気を背景に、30代や40代といった幅広い層へとTikTokの人気は拡大されていっています。
将来的には中高年世代へのリーチも可能になると言われていますが、現状ではTikTokの主な利用層は若年層が多いといった点は意識しておく必要があるでしょう。
TikTokマーケティングにおいて設定すべきKPIとは
TikTokマーケティングにおいて、企業が設定すべきKPIについてご紹介します。
より効果的なマーケティングを行うためにも、KPIを意識した運用を行うことが大切なのです。
KPI
まずはじめに、KPIとはどういったものなのでしょうか。
KPIとは、Key Performance Indicator(キー・パフォーマンス・インジケーター)の略称です。
日本語で言い換えると、重要業績評価指標と訳されます。
つまりKPIとは、最終ゴールを達成するために、最終ゴールに向けた過程における具体的な数値目標のことです。
TikTokマーケティングにおけるKPI
TikTokマーケティングを始める前に、社内でTikTokマーケティングのKPIを設定することが大切です。
そして、TikTokマーケティングのKPIを設定するためにはまず今回の施策のゴールを明確にしましょう。
- 認知獲得を進めたいならいかに人の目にブランドのロゴやコンテンツが見られたかを把握するために「動画の再生数」
- 商品の興味関心を高めて販促への基礎をつくるのであれば「いいね数」「質問などのコメント数」
- 売上をアップさせたいなら、TikTokからECサイトへの誘導ができているかを把握するために「URLのタップ数」
など、今回の施策の目的に応じてKPIを設定することが重要です。
計測するKPIがズレていると、効果を見誤る可能性も高くなるため、計測すべき数値は何かを必ず社内ですり合わせましょう。
設定した期限内で、目標とする閲覧数を達成できなかった場合には、より最善の施策として動画作成を見直す必要などがあるでしょう。
【事例】企業アカウントのTikTokマーケティング成功事例5選
それでは実際に、TikTokマーケティングにおいて、人気を呼ぶ企業アカウントをご紹介します。
ご紹介する企業のTikTokマーケティング成功事例は、
- ユニクロ
- ポッキー
- UQモバイル
- NIKE Japan
- スクウェア・エニック
以上5つです。
TikTokマーケティングに成功しているそれぞれのTikTokアカウントについて、具体的にご紹介していきましょう。
ユニクロ
まず最初にご紹介するのは、大手アパレルメーカーであるユニクロの公式TikTokアカウントです。
ユニクロは、TikTokを活用して「#UTPlayYourWorld」といったハッシュタグキャンペーンを開催しました。
このキャンペーンは、日本・アメリカ・フランス・台湾で同時開催され、お気に入りのユニクロ商品を着用することが条件でした。
TikTokユーザーはハッシュタグ「#UTPlayYourWorld」をつけて動画を投稿することで、参加することができます。
各国から計5名がグランプリに選出されます。
グランプリに選出されることで、世界中のユニクロの店舗内モニターや公式SNS上に流れる映像に本人が登場することができたのです。
@averiegilley_ thank you i designed it 🤩 #UTPlayYourWorld #fakeclout #showyourpride #foryoupage #カップルの日常 #dance ♬ Hungry Hippo - Tierra Whack
@_funka_ UNIQLO × funka☁️私が着用したUTはミニーちゃんとペコちゃんです👧🏻❤︎ #UTPlayYourWorld #PR ♬ #UTPlayYourWorld - UNIQLO UT
このようなキャンペーンを通して、世界中のユニクロファンが、ユニクロのモデルになることを目指して参加し、TikTok内では連日のようにユニクロのキャンペーン動画が投稿されました。
グリコ
次にご紹介するのは、大手お菓子メーカーである江崎グリコが販売しているポッキーの公式TikTokアカウントです。
江崎グリコは、11月11日のポッキー&プリッツの日に合わせて、様々なSNSを通してイベントを開催しています。
TikTokでも11月11日を記念する形でイベントが開催されました。
画像:https://cp.pocky.jp/tiktok/index.html
キャンペーン中にユーザーは、TikTok内で「#ポッキー何本分体操」というハッシュタグをつけた動画を投稿します。
選出された動画は、渋谷の街頭ビジョンやTwitter公式アカウントで流れるといった体験ができました。
このように企業の記念日に合わせて、TikTokでイベントを開催することは、
TikTokにいる多くのユーザーが若者であるといった特徴から拡散され、話題に上がりやすいのです。
@pocky_japanみんなで Let's ##ポッキーカーニバル ♪♬ ポッキーカーニバル - あさぎーにょ
UQモバイル
画像:@uqmobile_official | TikTok
続いてご紹介するのは、大手通信メーカーKDDIのブランドであるUQモバイルの公式TikTokアカウントです。
UQモバイルはTikTokを通して、テレビCMと連動するような形でキャンペーンを開催しました。
UQモバイルのテレビCMでおなじみ楽曲である「UFO」に合わせて、TikTokユーザーがチャレンジする企画です。
TikTokユーザーは、「#UQ三姉妹チャレンジ」のハッシュタグをつけて「UFO」の曲に合わせたダンス動画を投稿することでキャンペーンに参加可能です。
画像:https://www.uqwimax.jp/mobile/gakuwari/cmdance/
選ばれた動画は優秀作品としてUQの公式ホームページやUQ公式SNSこのように発表されました。
テレビCMなどを通して一般消費者におなじみのコンテンツを、TikTokイベントに流用することで、話題性を集めることができた好例です。
また、下記投稿のようにTikTok上のインフルエンサーにハッシュタグチャレンジのPRを行ってもらっている点も良いポイントとして挙げられます。
@maya0124. やってみてねん#UQ三姉妹チャレンジ #PR ♬ UFO - UQ広告用アレンジ「カントリーダンス」篇
ハッシュタグチャレンジとインフルエンサーとのタイアップによってUGC創出を促進することは、TikTok企業アカウントがキャンペーンの効果を最大限に発揮するために重要な施策となっているのです。
NIKE Japan
続いてご紹介するのは、大手アパレルブランドのNIKE Japanの行ったハッシュタグチャレンジの事例です。
前述した企業アカウントの事例とは異なり、全世界向けのNIKE公式アカウントはあるものの、NIKE JapanとしてはTikTokアカウントを持っていません。
あくまでもTikTok広告利用目的でのハッシュタグチャレンジ事例となっています。
TikTok広告ならNIKE Japanのような広告を打ち出すことも可能なのです。
@haruto867 #NIKE塾ポーズチャレンジ #NIKE塾 #NIKEJUKU ♬ WOO! GO! - 新しい学校のリーダーズ ATARASHII GAKKO!
NIKE Japanの行ったハッシュタグチャレンジ「#NIKE塾ポーズチャレンジ」は、NIKE Japan独自のブランドエフェクトを用いた視聴者参加型キャンペーンとなっています。
NIKE Japanのようにブランドオリジナルのエフェクトやフィルターもユーザーへの訴求力のあるPRの一つです。
また、本キャンペーンのエフェクトでは世界的に人気のアーティスト「新しい学校のリーダーズ」とタイアップしていることも良いポイントです。
さらに、説明欄に記載されている「勉強をひとやすみして、体を動かす」という文章からは、TikTokユーザーの中でも学生をターゲットにしたキャンペーンであることも分かります。
TikTok広告を利用する際には、NIKE Japanのようにターゲティング設定を明確にすることでインフルエンサー選定もスムーズになり、より効果的なPRを行うことができるのです。
TikTokでの注目度を最大限に高める上記の施策とともに、TikTok内でうまく自社の商品のプロモーションをすることに成功した好例といえるでしょう。
スクウェア・エニックス
@ドラゴンクエストタクト【君だけの最強パーティを作ろう】今ならジェム6,000個+豪華プレゼントもらえる!♬ Promoted Music - ドラゴンクエストタクト
最後にご紹介するのは、大手ゲーム会社スクウェア・エニックのゲームアプリ「ドラゴンクエストタクト」の公式アカウントです。
インフィード広告では、画像矢印のプロフィールから直接アプリのダウンロード画面に誘導することも可能となっており、非常に効率的で利便性の高い広告運用であることが分かります。
おすすめ動画の合間でオーガニックコンテンツと同様の形で差し込まれるインフィード広告では、視聴者に広告としての印象を与えにくくなっており、好感度や親近感を持たせやすいことが最大のメリットです。
ドラゴンクエストタクトのように、プロモーション専用のアカウントを作って広告を打ち出すことのも良いでしょう。
TikTokマーケティングの成功事例まとめ
企業のTikTokを活用したマーケティングについて、そのメリットと成功事例をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
企業がTikTokをマーケティングに活用することで、
- 低コストで高クオリティの動画が作成可能
- 利用企業がいまだ多くないため差別化が可能
- 一般ユーザーと近い距離でコミュニケーションすることが可能
- 広告メニューが豊富
といったメリットがあります。
今回ご紹介した企業のTikTok活用事例を参考にして、TikTokを活用したマーケティングで成果を上げる施策を打ち出していきましょう。
SNSマーケティング専門メディア「インスタラボ」では、TikTokマーケティングのリーディングカンパニーとしてナショナルクライアントを中心に豊富な支援実績がございます。
- TikTokアカウント運用代行
- TikTok広告運用・分析改善
- TikTokキャンペーン実施
- TikTokインフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング分析レポート
など、その時必要なTikTokマーケティング支援が可能です。
是非お気軽にご相談ください。
お電話でのお問い合わせはこちら▼
050-3184-0601
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