インスタグラムで企業や店舗のアカウントを開設し運用している方にとっては、SNSでいかにユーザーにリーチして自社のフォロワーに繋げるか、ということが運用の重要なポイントになります。
ユーザーへのリーチは直接行うか、投稿から間接的に行うかに分かれますが、投稿によってユーザーへリーチする際に大切なのが「ハッシュタグ」です。
インスタグラムではハッシュタグの付け方1つで投稿が意図したユーザーに届くか、意図した反応が得られるのかが変わってきます。
今回は、インスタグラムのに欠かせないハッシュタグについて、
- ハッシュタグの特徴と使い方
- ハッシュタグを入れるメリット
- ハッシュタグを活用したキャンペーンの成功事例
- 成功するキャンペーンづくりの4ステップ
- インスタグラムで人気投稿になるためのハッシュタグの選び方
- ハッシュタグAI分析ツール
について詳しく解説していきます。
※2018年10月23日追記
インスタラボが監修した「ハッシュタグAI分析ツール」が開発されました。AIによりInstagramのビッグデータを分析し、自分の投稿に最適なハッシュタグを提案してくれるツールです。ハッシュタグAI分析ツールの詳細はインスタグラムの人気ハッシュタグを調べるのに役立つおすすめツール3選の記事にて詳しく解説していますので併せてご覧になってみてください。
目次
Instagramのハッシュタグとは? 特徴と使い方を解説
ハッシュタグとは、InstagramやTwitterといったSNS上の写真や動画の投稿内容をわかりやすく説明した「ラベル」のことです。
ハッシュタグを投稿につけることで、その投稿の検索性を高めることができ、SNS上で多くの人に見つけてもらいやすくなります。
表現する際は、
「 #●●●●_ 」
(半角シャープ+ハッシュタグ内容+半角スペース)
の形にして、投稿のキャプションに記載します。最後に半角スペースを入れるのは、システムに「ここまでがハッシュタグです」と教えるためなので、忘れずに記載しましょう。
たとえば、クリスマスツリーについての投稿なら
「#クリスマス 」「#クリスマスツリー 」「#サンタクロース 」「#12月25日 」「#イルミネーション 」
などの形で表現します。
上記のようなハッシュタグを付けることで、この投稿はクリスマスやクリスマスツリーに関する投稿なんだな、と他のユーザーやインスタグラム内のアルゴリズム(プログラム)に伝えることができます。
InstagramやTwitterではこのハッシュタグを軸に投稿を表示するということが可能で、ユーザーもよくハッシュタグによる検索を行い能動的に情報収集しています。
ハッシュタグを付けておくことで同じハッシュタグで検索している興味のあるユーザーに対して自分の投稿をリーチさせることが可能になります。
逆に、ハッシュタグを付けておかないと投稿がユーザーにリーチする機会ロスに繋がるので、ハッシュタグは積極的に記載しましょう。
ハッシュタグとその他テキストとの違い
ハッシュタグと通常のテキストやコメントの一番の違いは、「検索ワード」として機能するか否かです。
GoogleやYahoo!での検索は、タイトルであっても本文であっても、一様に検索結果として表示されます。
しかしInstagramの場合、通常のテキストやコメントは検索対象にはならず「#ハッシュタグ」だけが検索対象となります。
ハッシュタグは「完全一致」検索
次の3つの画像は、それぞれ「#チョコレート」「#チョコ」「#chocolate」のハッシュタグの検索結果です。
GoogleやYahoo!の検索ともう一つ違う点は、部分一致ではなく完全一致の検索であるという点です。
「#チョコレート」「#チョコ」「#chocolate」の3つは同じものを示していますが、Instagramの検索結果は異なるものになります。
完全一致の条件に合わない投稿は表示すらされません。
そのため、複数の表記方法があるキーワードの場合、完全一致であるという前提でハッシュタグを選ぶ必要があります。
Instagramの投稿にハッシュタグを入れるべき4つのメリット
そもそも、なぜインスタグラムを活用したキャンペーンで#ハッシュタグをつけるべきなのでしょうか。#ハッシュタグを活用した方が、良い理由は主に3つあります。
投稿やアカウントが発見される機会が増え「いいね」や「フォロワー」増加が期待できる
よく検索されているハッシュタグをつけて投稿することで多くのユーザーの目に投稿が届きやすくなります。
どんなに素晴らしい写真や動画を投稿しても、見てもらえなければただの自己満足です。
ハッシュタグをつけることで投稿を発見してもらえる可能性が上がり、ユーザーがファンとなってもらえれば投稿へのエンゲージメント(いいね、コメントなど)やアカウントのフォロワー増加が見込めます。
専用+汎用のハッシュタグで自社ブランドの認知向上がはかれる
現在、特に若い世代ではGoogleやYahoo!といった検索エンジンは使わず、Instagramのハッシュタグを使って何かを検索する人が増えています。
Instagramにおけるハッシュタグ対策は、自社ブランドのマーケティングとしても重要な意味をもってくるのです。
自社専用ハッシュタグと汎用ハッシュタグを組合せて使うことで、自社ブランドの認知向上につなげることができます。
たとえば、カフェの場合、
- 自社専用ハッシュタグの例
「#期間限定のケーキ名」「#店の名前」「#ブランド名」など - 汎用ハッシュタグの例
「#カフェ」「#ケーキ」「#ランチ」など
のような自社専用播種タグと汎用ハッシュタグを複数投稿することでユーザーの検索性を高めるとともに、投稿を見てくれたユーザーに自社ブランドを認知させることができます。
また、実際に商品を買ってくれたユーザーが専用タグをつけてさらに投稿してくれることもあるので、拡散のためにも専門ハッシュタグと汎用ハッシュタグを両方入れておくメリットは大きいです。
投稿された画像を特設サイトやオウンドメディアへ流用することができる
インスタグラムに投稿された画像の中から、特定のハッシュタグがつけられた投稿のみを選出して自社サイトや特設ページに一覧で表示させることが可能です。
たとえば独自にキャンペーンを行っている場合、自社サイトにキャンペーン参加者の投稿を表示することで、キャンペーンの盛り上がり具合を演出できます。
また、これから参加したいと考えているユーザーも投稿時の参考にすることができるため、さらにユニークな投稿をしてもらえるといった話題性を生み出しやすくなります。
こちらについては有料のツールを利用したり、インスタグラムのAPIを利用しての開発が必要になります。
詳細な方法を調べたい場合、「インスタグラム API」等のキーワードで検索すると良いでしょう。
ハッシュタグで独自のコミュニティを形成できる
知りたい情報を探すためにハッシュタグを利用するだけではなく、Instagram上にコミュニティを形成する目的でハッシュタグを利用しているユーザーも多くいます。
たとえば、「#●●部」というハッシュタグはコミュニティを作る典型的な例です。
ユーザーはこの「#●●部」というタグを投稿につけることでその部活(コミュニティ)に入部することができ、メンバー同士でいいね!やコメントなどのコミュニケーションを取ることが可能になっています。
ちなみにどんな部活があるのか一部紹介しますと、
以下のような「#ネコ部」。
以下は「#スイーツ部」。
以下は「#お弁当部」です。
このように独自のコミュニティを構築することができれば、ユーザーは積極的に投稿してくれるので話題性が維持されやすくなります。
ハッシュタグを利用して多くのユーザーを巻き込むことに成功したキャンペーン事例5つ
では、ハッシュタグを使ってどのように話題を生み出せばいいのでしょうか。
どんなキャンペーンも、まずは多くの人に参加してもらい、盛り上がることが重要になります。
ここでは、Instagramのハッシュタグを活用した実際のキャンペーン事例を見てみましょう。
JR東日本:東北6県の写真を投稿すると抽選で商品券5000円分をプレゼント
キャンペーン概要:
冬の東北6県でみつけたおすすめの「冬のごほうび」写真を投稿する。
キャンペーン参加方法:
- 公式Instagramアカウント@ikuzetohoku_officialをフォローする
- 冬の東北6県で「冬のごほうび」写真を撮影する
- 「#行くぜ東北」および「#冬のごほうびインスタキャンペーン」の2つのハッシュタグをつけて投稿
特典・商品:
- びゅう商品券5,000円分を抽選で100名にプレゼント
- 素敵な写真は一部「行くぜ、東北。」公式アカウントにて紹介
キャンペーンの反響・結果
こちらのキャンペーンはJR東日本が行っている、東北の魅力を発信する目的のために開催された人気のキャンペーンです。
キャンペーンは2017年11月16日から2018年2月14日の約3ヶ月間で開催され、数多くの投稿が寄せられています。
「#行くぜ東北」のハッシュタグ付き投稿は29,980件、「#冬のごほうびインスタキャンペーン」のハッシュタグ付き投稿は8,852件となっており、多くのユーザーを巻き込むことに成功しました。
特典のびゅう商品券も、次回の旅行はもちろん普段の買い物でも利用できるのが魅力的であり、インセンティブを与えることでキャンペーンに参加させる動機づけを上手く作っています。
旅行で東北を訪れたユーザー、東北に住んでいるユーザーの両者から投稿を募ることで、東北の魅力を多角的に発信することに成功しています。
なによりも、タグのついた投稿を見た別のユーザーが次回の旅行先に東北を挙げる、というアクションを期待できるのがこのキャンペーン最大のポイントでしょう。
大塚製薬:ポカリがよく飲まれる「夏」のお出かけ写真や動画を投稿すると抽選でオリジナルグッズプレゼント
キャンペーン概要:
「おでかけ」をテーマに「ぽかり、のまなきゃ。」にふさわしいおでかけ写真を投稿。
キャンペーン参加方法:
- 公式アカウント@pocarisweat_jpをフォロー
- この夏の「お出かけ」の写真や動画を撮る。
- 「#ポカリのまなきゃ」や「#ポカリたべなきゃ」のハッシュタグと一緒に写真を投稿する。
特典・商品:
- A賞:キャプテンスタッグ サンライン UVシェルター 1名
- B賞:モバイルチャージャー 3名
- C賞:ポカリ、のまなきゃ。オリジナルバスタオル 6名
キャンペーンの反響・結果:
#ポカリのまなきゃで投稿された件数は投稿数6,156件、#ポカリたべなきゃで投稿された件数は投稿数1,426件となりました。
CMでおなじみのキャッチコピー「ポカリ、のまなきゃ」をハッシュタグにすることで、コピーをSNS上に広く浸透させて認知度をあげる効果があります。
また、投稿数が増えると当選確率も最大300名まであがるというユニークな試みで、反響と効果が比例するような仕組みになもなっています。
Columbia:登山コーディネートを投稿すると漫画キャラ化!?店で使える商品券もプレゼント
参照元:Columbia公式サイト
キャンペーン概要:
この夏の登山コーデ写真をインスタグラムに投稿し選ばれると、人気山マンガ『山と食欲と私』の作者信濃川先生がイラストにしてプレゼント。
キャンペーン参加方法:
- 公式アカウン@Columbia_JPをフォロー
- ハッシュタグ「#山と食欲と私」と「#コロンビア登山コーデ」の2つを、登山コーデとともに投稿
特典・商品:
総合グランプリ
- 信濃先生による似顔絵色紙
- マンガ「山と食欲と私」チョイ役登場権
- コロンビアの登山アイテム税抜き3万円分プレゼント
女性部門グランプリ(小松原賞)
- 信濃先生による似顔絵色紙
- マンガ「山と食欲と私」チョイ役登場するかも権
- コロンビアの登山アイテム税抜き1万円分プレゼントなど
キャンペーン概要の反響・結果:
コーデはコロンビア以外の商品でも可能なので応募者が参加しやすいのが特徴です。
人気の山マンガとコラボすることで山登りが趣味の人たちと共感を生み出すようなキャンペーンとなっています。
コロンビアによると応募総数は500件程だったということですが、応募者の投稿を通じて、周りの友人などが登山やマンガに興味を持つきっかけにつながりました。
Starbucks:カスタマーのデザインを自社のデザインカップに採用。クリエイティビティの共有でロイヤリティを高める
スターバックスは自社の白いカップに色々なペイントをさせた写真を「#WhiteCupContest」のハッシュタグ付きで投稿させるアートコンテストを開催しました。
白いスターバックスのカップに、ユーザーが思い思いにペイントを施しInstagramに投稿するというものです。
優秀者の作品はスターバックスの限定デザインカップに採用されるということで、3500件近くのエントリーを集めました。
ブランドとカスタマーが楽しいクリエイティビティを共有し、ロイヤリティを深めた優秀な事例として海外メディアでも紹介されています。
Adidas Originals:ハッシュタグのついたユーザーの投稿と、インフルエンサーが新しいブランドイメージを生み出す
ヒップホップMCのスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)とコラボして #ORIGINALisのハッシュタグを用いて新商品のラインナップをプロモートしました。
スヌープ・ドッグというインフルエンサーを起用することで、アディダスの復刻シリーズであるオリジナルスを、ヒップホップファンに広め伝統を継承しながら新しいブランドイメージを創り上げることに成功しています。
このハッシュタグを用いて自分なりのオリジナリティーを持ってアディダス製品を着こなすお洒落な投稿が6,234件されており、ユーザーも新ブランドのイメージ作りの一端を担いました。
こうしたインフルエンサーを起用するプロモーションは現在大きく注目されています。
この他にもインフルエンサーを起用し、商品を魅力的にPRできた成功事例8選の記事で詳しく紹介しているので合わせて参考にしてみてください。
キャンペーンを検討する際に、覚えておきたい4つのステップ
事例を参考にして自社でもキャンペーンを実施しよう、と思ってもどこから手をつければいいか分からないですよね。
ここでは、キャンペーンを設計するときの基本的な流れを解説します。
1 ) キャンペーンの種類を決める
まずはどのようなキャンペーンを行うかを決めます。
キャンペーンの種類は多岐に渡りますが、その中でもインスタグラムでよく実施されるものは
- 写真コンテスト
- いいね!キャンペーン
です。
ユーザーが撮影した写真を投稿してもらう写真コンテストは、多くの参加者を集めれば集めるほどキャンペーンの認知度も上がります。投稿された1つ1つのコンテンツが企業の広告塔として機能するためです。
また、基本的に「キャンペーン用のハッシュタグ+写真投稿」という低い参加ハードルで済むため、ユーザーが参加しやすく大きな話題を生み出すことができます。
キャンペーンへの参加条件がいいね!を押すだけの「いいね!キャンペーン」もさらに参加の敷居が低いため、多くのユーザーの参加が見込めます。
「いいね数が1000件増えるごとに、キャンペーン当選者が増える!」のように、参加する動機を与えることでユーザーの団結力を生み出し、話題をつくることができます。
自社の露出度をインスタグラムで増加させたいときにおすすめのキャンペーン方法になります。
2 ) ターゲットのメリットを提供し参加ハードルを低くする
キャンペーンの種類を決めたら、内容を決めていきます。
キャンペーンを実施するメインの目的は企業の「ターゲット層の獲得」にあります。
そのために、ターゲット層が魅力を感じるメリットを提供したり、参加条件を簡単にするといった設定をする必要があります。
参加しやすくメリットの大きいキャンペーンには多くのユーザーが魅力を感じて参加してくれます。
3 ) 期間を設定する
キャンペーンの内容が決まったらキャンペーンの実施期間を設定します。開催するキャンペーンにもよりますが、期間が長すぎても短すぎてもいけません。
例えば、写真コンテストであればユーザーが実際にスポットに出かけたり商品を購入したり写真の編集を行ったりすることが考えられます。
そのため、キャンペーン開始から締め切りまで1ヶ月ほどの期間を設け、結果発表にも半月ほどかけているものが多いようです。
いいね!キャンペーンであれば数日から一週間という短期期間で開催するものがほとんどです。
4 ) キャンペーン用のハッシュタグを考える
冒頭でも触れた通り、コンテンツの共有方法自体がないInstagramにおいて、ハッシュタグはとても重要な役割を担っています。
ですので、普段の投稿で使用しているハッシュタグに合わせ、キャンペーン用のハッシュタグを新しく作成しましょう。
キャンペーン用ハッシュタグがあることで、コンテンツをまとめて見やすくなるためエンゲージメントが大きく変化します。
「ブランド名や商品名」+「キャッチーな一言」でつくるのが基本です。
コピーライターに依頼するのもありですし、過去の事例を見ることでハッシュタグづくりのヒントを得られますので、いろいろなキャンペーンを参考にするとよいでしょう。
インスタラボでも様々なケースのキャンペーン事例を紹介していますので、是非参考にしてみてください。
キャンペーン事例まとめページ▼
https://find-model.jp/insta-lab/category/case/
イベント用ハッシュタグは間違いやスペルミスしにくいものを用意する
キャンペーン用ハッシュタグ作成時の注意点です。
Instagramでキャンペーンを行う上で大変重要なキャンペーン用ハッシュタグですが、分かりにくかったりスペルミスしやすいものを用意してしまうと有効に働かず、結果としてキャンペーンに悪影響を及ぼしたり、失敗してしまう可能性もあります。
ユーザーが間違えやすいハッシュタグには以下のようなものがあります。
- 同じ文字を続けて使う
「#haaaaaaapy」「#booooooom」など、同じ文字を続けたものはその文字を何個付ければいいのかわかりにくく間違えやすい - 似ているアルファベット
「o(英語のオー)」と「0(数字のゼロ)」、「l(英語のエル)」と「1(数字のイチ)」など、見た目が似ているものは間違えやすい - 一般的な単語や文字列の一部を変える
「#instgram(instagramの「a」を抜く)」、「#instagarm(instagramの「a」と「r」を入れ替える)」などは、ユーザーがパッと見て認識できなかったり、先入観で元の単語を入力してしまうので間違えやすい - 似ている絵文字を使っている
「#enjoy😄 (口を開けた笑顔の絵文字)」「#enjoy😁(歯を見せた笑顔の絵文字)」など、絵文字もハッシュタグとして使うことができるが、似ている絵文字は間違えやすい
ハッシュタグは一文字違うだけでまったく別のハッシュタグとなってしまうので注意が必要です。
キャンペーン用に新しく作るハッシュタグは、すべてのInstagramユーザーにわかりやすく、スペルミスなどもしないようなものを用意しましょう。
Instagramで人気投稿になるためのハッシュタグの選び方
Instagramの検索結果では、以下の2つが表示されます。
- トップ(人気投稿):検索内容に関する投稿の中から、Instagram上で話題になっている写真や動画が表示されます
- 最近:検索内容に関する投稿の中から、新しい順に写真や動画が表示されます
この「トップ」に表示されることができれば、投稿した写真が多くの人にリーチできるだけでなく、沢山のフォロワーを無料で獲得することが可能です。
人気投稿による広告効果はシンプルに以下の式で求めることができます。
人気投稿の広告効果
=「人気投稿のハッシュタグの1日あたりの検索数」×「人気投稿の継続日数」
ユーザーの検索数が多いハッシュタグで人気投稿になり、長い期間表示されればそれだけ広告効果があったということになります。
ハッシュタグは今の人気投稿を分析して選ぶ
ハッシュタグは、自分が狙っているジャンルの人気投稿がつけているハッシュタグをとにかく分析して真似ることがおすすめです。
理由は、ハッシュタグの使い方が上手いためです。
たとえば、以下の投稿のハッシュタグを見てみましょう。
Instagram: @intercontitokyobay
ハッシュタグの内容を分解してみると、以下のようにカテゴライズできます。
ブランド名
#intercontinental #intercontinentaltokyobay #インターコンチネンタル東京ベイ #ホテルインターコンチネンタル東京ベイ
商品名、キャンペーン名
#アリス #アリスのティーパーティー #モンブラン
拡散ハッシュタグ
#ケーキ #スイーツ #スイーツビュッフェ #スイーツ好き #スイーツ男子 #スイーツ女子 #スイーツ部 #スイーツ好きな人と繋がりたい #カフェ #カフェ巡り
英語ハッシュタグ
#sweet #sweets #alice #aliceinwonderland #halloween
絵文字ハッシュタグ
#🌰 #🎃 #🐰#👻 #🍰
ブランド名やキャンペーンについて認知させつつ、多くの人が検索する拡散性の高いハッシュタグを入れているのがポイントです。
英語ハッシュタグを入れることで、インバウンドの外国人旅行者などもターゲットとしていることがわかります。
また、絵文字をハッシュタグとして入れているのもユニークです。実は絵文字もハッシュタグとして機能し、世界共通で検索されているので拡散性に優れています。
シーズンのイベントなどであれば、「#お花見」「#海」「#紅葉狩り」「#クリスマス」といったフレーズも入れるとさらに検索性が高まるのでよいでしょう。
ホテルの場所については位置情報機能をつかって表現していますが、最寄り駅名や地域の名前などをハッシュタグとして入れておくと、その地域への訪問者にもアプローチできるのでおすすめです。
このように、他者の人気投稿を分析することによって、効果的なハッシュタグの付け方、自分の知らない流行のハッシュタグを学ぶことができます。
自分で考えるのには限界がありますから、成功事例を真似して投稿し、反応率を見てその後の投稿をさらにブラッシュアップしていく方法が有効です。
ハッシュタグはビッグキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードをバランスよく組み合わせる
ハッシュタグ選びで注意したいのは、拡散性を意識してビッグキーワードを盛り込みすぎないということです。
たとえば、「#ケーキ」は人気のトップハッシュタグですが、検索結果の人気投稿になったとしても、競合が多いためすぐに上位から表示されなくなってしまいます。
それに対して、「#ケーキ好き」や「#ケーキや巡り」といったミドルキーワードは、「#ケーキ」に比べて競合が少ないため上位表示された場合に長期間のこりやすくなります。
人気投稿の広告効果
=「人気投稿のハッシュタグの1日あたりの検索数」×「人気投稿の継続日数」
ですので、ハッシュタグを選ぶときは一瞬の爆発力をとるか、長期表示をとるか、バランスの見極めが大事になってきます。
ビッグキーワードとミドル・スモールキーワードのハッシュタグを両方含めておくと幅広くカバーできるのでおすすめです。
ハッシュタグの最大数は30個。無駄のない組み合わせを見つけよう
一つの投稿につけることができるハッシュタグの数は最大30個までです。(2018年12月現在)
基本的に、つけるハッシュタグが多ければ多いほど投稿への入り口が広がるため、たくさんの人に見つけてもらえる可能性が広がります。
ブランド名、商品名は必ず入れ、実店舗がある場合は位置情報に関するハッシュタグも入れましょう。
そのうえで拡散性のあるハッシュタグをバランスよく入れ込みます。
ハッシュタグを入れない=そのハッシュタグで検索するユーザーを無視するという意識で取り組むと、本当に狙いたいターゲットを絞ることができます。
無駄なく、バランスよく、効果的なハッシュタグ選定を心がけましょう。
ハッシュタグ次第でInstagramの投稿が生きるか死ぬかが決まると心得よう
いかがでしたか。
Instagramを利用するうえで、ハッシュタグの活用は必須のテクニックになります。
ハッシュタグを適当につけた場合と、戦略的につけた場合では、投稿へのエンゲージメントに大きな差が生まれます。
もちろん、投稿写真や動画が洗練されていることが大前提ですが、どんなによい物でも見てくれる人がいなければただの自己満足になってしまいます。
今回紹介した内容を自社のハッシュタグ戦略に生かしていただき、大きな成果を生む一助になれば幸いです。
洗練された写真を撮るテクニックについては誰でもおしゃれ写真が撮れる!Instagramの5つの撮影テクニック集の記事にて詳しく解説していますので、併せてご活用ください。