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Instagramで話題の「デリスタグラマー」とは
ファッションや風景など様々なテーマから日常の瞬間を切り取り、写真をアップするInstagramの中でも「食」をテーマに投稿をしていて、フォロワー数が多く存在するユーザーのことを「デリスタグラマー」と呼びます。
例えば飲食店や屋台などで料理の写真を撮ってアップしていたり、おうちごはんをオシャレに飾ってアップしたりという画像を、投稿が多いユーザーは1日に3回(朝・昼・晩)も投稿するユーザーもいます。
また、「デリスタグラマー」のユーザー層は有名人の方もいますが基本的には主婦の方が中心になっています。過去には、「デリスタグラマー」考案の独創的なアイデア料理が話題になったことがあります(「おにぎらず」や「ちぎりパン」などが有名です)。
今回はインスタグムの中でも「食」をテーマに投稿を続ける「デリスタグラマー」をご紹介するとともに、撮影のコツ、デリスタグラマーが良く利用してるハッシュタグを分析。最後に、企業アカウントにおけるマーケティングへの導入事例までご紹介していきます。
必見!ジャンル別・有名デリスタグラマー
インスタグラムの中で数あるテーマの中でも「食」をテーマに投稿している「デリスタグラマー」ですが、そんな「デリスタグラマー」の中でも「おうちごはん」をメインに投稿しているユーザー。「パンケーキ」をメインに投稿しているユーザー。「外食系」をメインに投稿しているユーザーと、アップする内容で住み分けがなされています。
数いる「デリスタグラマー」の中から「おうちごはん」「お菓子・スイーツ」をメインにアップしている方をご紹介します。
おうちごはんがメインなデリスタグラマー
@kaori_yanagawa
Instagramアカウント:@kaori_yanagawa|Instagram
フォロワー数:約9.3万人(2021年4月現在)
こちらの栁川かおりさんは、レシピ本「Every Table」を執筆した方としても有名です。上記の画像は、栁川さんお気に入りのポテトサラダレシピで、定番メニューでありながらとてもオシャレ。
また、画像に「人気(ひとけ)感」を出すことによって食卓に出てきた瞬間のワクワク感を上手く切り取って表現している投稿だと感じます。
インスタグラムにおいて「ワクワク感」や「ワイワイ感」を出すお手本のような投稿です。
@non_la_non
Instagramアカウント:@non_la_non|Instagram
フォロワー数:約5.3万人(2021年4月現在)
のんさんは「macaroni」「Foodie Table」などといったメディアでアンバサダーを務めるなど、おうちごはんをテーマに活動している有名なデリスタグラマーです。
この方の投稿で他の方と異なるポイントは、お皿の多いごちゃごちゃした食卓でも色合いと人気感を上手く使い引き締めてまとめていることにあります。特に色合いがポイントで、どの投稿を見てもキュッと引き締まった印象の投稿が多く、整った印象を受けます。
@meguhanasora
Instagramアカウント:@meguhanasora|Instagram
フォロワー数:約21.5万人(2021年4月現在)
めぐみさんの投稿する画像は、いずれも遠近法を上手く利用して食卓感を出しているのが特徴的。手前から奥にかけての構成が、まさにいま食卓についてこれからご飯を食べようとしているイメージが沸いてくるような上手い画像の構成だと感じます。
お菓子・スイーツがメインなデリスタグラマー
@kyoko_plus
Instagramアカウント:@kyoko_plus|Instagram
フォロワー数:約21.5万人(2021年4月現在)
Kyoko.さんは「食」というテーマの中でもお菓子やスイーツをメインにInstagramへ投稿している「デリスタグラマー」で、白を基調とした清潔感のある投稿が基本スタイルです。
白を多く使うことでアクセントとなるスイーツの色を際立たせる役目にもなっているところがポイントです。白を使うと採光が非常に難しく、白飛びしてしまうのを抑えながらの撮影になるため調整するのが大変ですが、こちらの方は本当に上手く調光している印象です。
また、白だけではなく緑(自然)をプラスして、柔らかさを足していることもマネしたいポイントです。
@sachi_homemade
Instagramアカウント:@sachi_homemade|Instagram
フォロワー数:約4.6万人(2021年4月現在)
sachiさんはスイーツをメインとした「デリスタグラマー」では珍しく、白だけではなく青をベースカラーに取り入れて爽やかでオシャレな印象のある投稿になっているためご紹介します。
鯉のぼりの形をしたロールケーキなど、お子さんウケ抜群な投稿があることも魅力の1つで、アイデアのある「デリスタグラマー」さんです。
@meguccco
Instagramアカウント:@meguccco|Instagram
フォロワー数:約1.3万人(2021年4月現在)
お子さんウケの良いスイーツでは、meguさんもアイデアに溢れる投稿を続けている「デリスタグラマー」さんです。
いつものスイーツに1手間加えるだけでお子さんウケ抜群のキュートな仕上がりになるため、週末にお子さんと一緒にお菓子作りをする機会が増えそうですね。
〔番外編〕テーブルコーディネートを参考にしたいデリスタグラマー
@t_ammy
Instagramアカウント:@t_ammy|Instagram
フォロワー数:約4.6万人(2021年4月現在)
食生活アドバイザー/フードフォトグラファーであるTammyさんは、プロフィールに書かれている「#ざるプレートごはん」「#豆皿ごはん」などのハッシュタグからも分かるよう、器にもこだわっていらっしゃいます。台所用具としてのイメージが強い「ざる」もアイデア次第で大皿替わりに登場したり、ワンプレートとして活用できたりコーディネートの幅が広がります。
@makichi.note
Instagramアカウント:@makichi.note|Instagram
フォロワー数:約2.6万人(2021年4月現在)
Makiさんはおうちごはんの写真やレシピのスケッチ画像などを投稿されているデザイナーさんで、料理はもちろん投稿されている写真の構図をはじめ写っている器やスタイリングもオシャレなデリスタグラマーさんです。和洋食いずれにも合う、シンプルながらも温かみのある食器が印象的。1人分の料理がプレートに載っている写真もあれば、2人分の料理を含む食卓全体のコーディネートが分かる投稿もあり非常に参考になります。
@_maple_life_
Instagramアカウント:@_maple_life_|Instagram
フォロワー数:約4.7万人(2021年4月現在)
meguさんは落ち着いたヴィンテージ感のある投稿が印象的なデリスタグラマーさんで、スイーツがオシャレな食器と届くサービス「LikeSweetsBOX(ライクスイーツボックス)」のアンバサダーを務めていらっしゃいます。カフェかと見間違うような食事やスイーツの写真を投稿しているmeguさんは、撮影用の小物もアンティーク風にリメイクするなど演出に関するノウハウも投稿していますので、ぜひ参考にしたいデリスタグラマーさんです。
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デリスタグラマーに学ぶ!「食」を引き立てるInstagram撮影のコツ
インスタグラムで「食」をテーマに投稿しようと考えている方向けに、上記でご紹介してきた「デリスタグラマー」のような写真を撮るコツを紹介していきます。
料理の写真は採光や色合いで大きく見栄えが変わってきます。写真撮影の際にどういうところに気をつけて撮影すれば良いのか、以下にご紹介します。
食を引き立てるインスタグラム撮影のコツ
自然光を取り入れ、食を引き立てる
インスタグラムの投稿において、「食」を引き立てるためにはまず採光が大切です。1つでも多くのイイね!を貰うためには、「自然光」の下で写真を撮影することが重要なポイントになります。
上記の投稿も自然光の下で写真を撮影していますが、温かみのある雰囲気が出ていてメインの「食」を引き立てていると感じます。
下記の画像も例外ではありません。
自然光を取り入れることによって、温かみのある雰囲気が出ています。また、お弁当箱や箸など木を素材にしているものを使っていることで、よりほっこりした雰囲気が出ている良い例です。
魅せる角度で食を引き立て、オシャレ感を出す
次にインスタグラムへの投稿を撮影する際に重要なポイントは撮影の角度です。何の料理か分からないぐらい遠くから撮影したり、ごちゃごちゃした食卓をただ撮るだけでは他のユーザーを惹き付ける投稿にはなかなかなりません。
どのような角度で撮ると、どう見えるのかを理解しておくことが大切です。
まず「デリスタグラマー」の投稿で多いのが真上から撮影している画像です。
真上から写真を撮り、画像の左方向から右方向へ太陽光が抜けていくように撮影、画像の上部に緑を加えておくと温かみがありオシャレな写真になりやすいため、この構成はテンプレートで覚えておくことをオススメします。
また、清潔感を出したい場合は白いプレート。温かみを加えたい場合は木の素材を使う、中身を目立たせる場合はシルバーを使うなど基本的なポイントを上手く組み合わせることで見栄えを整えていくことが大切になります。
真上からの他に良く使われる角度は以下のような角度で、完全な真上ではなく、やや角度を落としめにして撮影すると遠近感でまた見栄えが変わってきますので、撮影する際はいくつかの角度で撮影しておくと良いでしょう。
「食」をテーマにした投稿でNGなのは、食べている途中のものを撮影して投稿することは控えた方が良いと思います。理由として、他の人が食べた途中のものを見せられても原型が分からないし、不快に感じてしまう方もいるからです。
Instagram投稿の際に良く使われるハッシュタグ
インスタグラムで使うハッシュタグですが、付けておけばどれでも良いというわけではありません。ハッシュタグを使って検索するユーザーもいますので、なるべくアクティブ(投稿が盛ん)なハッシュタグを見つけて使うようにしましょう。
また、「食」をテーマにするのであればそのジャンルで使われるハッシュタグは入れておくことをオススメします。
おうちごはんで良く使われるハッシュタグ
#Delistgrammer #デリスタグラマー #instafood #インスタフード #おうちごはん #お弁当 #お弁当じまん #クッキングラム #デリミア
上記のハッシュタグはデフォルトで入っているユーザーが多いようです。また、#Delistgrammerのように英語圏のユーザーも使うようなハッシュタグはあえてカタカナだけ入れておくことで英語圏のユーザーによるアクセスをカットしやすくなります。
個人ではあまりいないかもしれませんが、企業アカウントで海外ユーザーのアクセスを絞りたい場合などに覚えておくと良い方法です。
お菓子・スイーツがメインで良く使われるハッシュタグ
#クッキングラム #パンが好き #パン作り #手作りおやつ #foodart #instafood
上記の他にも、#パンケーキなど素材名のハッシュタグを利用しているユーザーが多いです。
同じ「食」をテーマにしている投稿ですが、投稿するジャンルによって使われる#タグは異なります。投稿する際はアクティブなハッシュタグを選び、デフォルトで使うハッシュタグと遊びで使うハッシュタグなど切り分けておくと良いでしょう。
アクティブなハッシュタグを選ぶデメリットもあります。それは自分の投稿が最新の投稿に表示される期間が短いことです。
ハッシュタグに関しては拘り過ぎる必要はありませんが、あくまでInstagramにおける集客用の看板の1つだと捉えておくと良いでしょう。
デリスタグラマーのマーケティング起用事例
デリスタグラマーは日常と密接な「食」というテーマに特化したインスタグラマーであることから親近感を抱かれやすく、また真似したい・参考にしたいと思わせる魅力的なメニューを投稿されていることから人気があります。
そのようなデリスタグラマーは多方面で活躍していますが、デリスタグラマーが上手く起用されている事例として2つ大きなジャンルをご紹介します。
アンバサダー・PR投稿
上記でご紹介したデリスタグラマーさんの説明でも数名記載させていただきましたが、商品・サービスの「アンバサダー」にデリスタグラマーを起用するケースが多くあります。
アンバサダーとは日本語における「大使」にあたる使い方がなされることもありますが、自社商品・サービスを愛用している「ファン」を指すこともあります。自社商品・サービスに関する好意的な口コミが積極的に発信されるためにアンバサダーを起用する企業が増えてきています。
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大注目の「アンバサダーマーケティング」を徹底解説!事例やメリットまとめ
また、インフルエンサーマーケティングとしても広く認知されている「PR投稿」もデリスタグラマーさんの活躍の場です。下記の投稿では、デリスタグラマーさんの参考にしたくなる幅広い料理に関する知識を活かし「マロニーちゃん」を冬の鍋以外の場面で活用する認知拡大・PRに起用しています。
レシピ考案・出版
デリスタグラマーは日々、食に関する情報を発信されており、特に「おうちごはん」に特化して投稿をしている方はアレンジや時短など幅広い内容でレシピを編み出されている方が多いです。下記の投稿ではそのようなデリスタグラマーさんの特長を活かし、自社の電子レンジを人気デリスタグラマーに体感してもらい、電子レンジだけで作れるレシピの考案をお願いしています。
また、デリスタグラマーとして人気を確立した方々は書籍としてレシピ本を出版されたりInstagramをはじめ活躍の舞台をSNSから飛び出し、紙媒体などへ展開していかれる方もいらっしゃいます。
まとめ
今回は日常生活の中でも楽しみの1つである「食」をテーマにした「デリスタグラマー」を紹介しました。
見るだけで楽しい気持ちになり、思わず作ってみたくなるような投稿や幻想の世界にいるようなメルヘンな投稿など、「デリスタグラマー」の投稿に今後も注目が集まりそうです。
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