2023年5月、Twitterは、暗号化されたダイレクトメッセージの送受信を行える機能の提供を開始したことを発表しました。
暗号化されたメッセージを送受信するには、ユーザーは次の条件を満たす必要があります。
- 送信者と受信者の両方が最新の Twitter アプリ (iOS、Android、Web) を使用している。
- 送信者と受信者の両方が検証済みのユーザーもしくは検証済みの組織の関係者である。
- 受信者が送信者をフォローしており、以前に送信者にメッセージを送信もしくは以前に送信者からのダイレクトメッセージリクエストを受け入れたことがある
暗号化されたメッセージを送信したい場合
- メッセージ アイコンをクリック→「暗号化」モードを有効にするための切り替えが表示される
- 対象となる受信者を選択
- メッセージを作成
- 「送信」をクリック
上記の手順で暗号化されたメッセージが送信されます。
または、暗号化されていない会話の会話設定ページから暗号化されたメッセージを送信することもできます。
- 受信トレイから暗号化されていない会話にアクセス
- 情報アイコンをタップ
- 「暗号化されたメッセージを開始する」を選択
暗号化された会話と暗号化されていない会話の区別
暗号化された会話は、会話しているユーザーのアバター上の鍵アイコンバッジによって、暗号化されていない会話と視覚的に区別されます。
バッジ付きのアバターは、受信トレイと会話ビューの両方に表示されます。
話情報ページから会話が暗号化されているかどうかを確認することもできます。
会話情報ページには、暗号化された会話の上部に「メッセージは暗号化されています」というラベルが表示されます。
また、本機能の制限事項についてはヘルプセンターからご確認ください。
2023年後半には実装をオープンソース化し、技術ホワイトペーパーを通じてテクノロジーについて詳しく説明することを目指しているとのこと。
最新バージョンのTwitterアプリ (iOS、Android、Web) は、秘密キーと公開キーと呼ばれるデバイス固有の鍵のペアを生成します。
公開キーは、ユーザーが新しいデバイスまたはブラウザでTwitterにログインすると自動的に登録されます。
秘密キーがデバイス外に公開されることはなく、Twitterに通信されることもありません。
また、秘密キーと公開キーのペアに加えて、メッセージのコンテンツを暗号化するために使用される会話ごとのキーもあります。
メッセージのコンテンツを暗号化する際には、秘密キーと公開キーのペアは、参加デバイス間で会話キーを安全に交換するために使用されます。
Twitter社では、強力な暗号化スキームの組み合わせを採用し、暗号化された会話の一部であるすべてのメッセージ、リンク、リアクションを送信者のデバイスから送信される前に暗号化しています。
また、Twitterインフラストラクチャに保存されている間も暗号化されたままになります。
メッセージは受信側デバイスで受信されると、ユーザーが読めるように復号化されます。
本機能のアップデートによって、Twitterでの会話のやり取りをより安全に利用できるようになるでしょう。
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