SNSを集客に活用する企業や店舗が増えてきている中、レジャー施設の誘客にも、SNSを介する情報発信は重要な役割を担っているのをご存じでしょうか?
今回の記事では、「これからSNSアカウントを運用したい」「アカウント運用の仕方がいまいち分かっていない」というレジャー業界の方々に向けて、SNSアカウントを運用している5つのレジャー施設のSNS活用事例を紹介します。
レジャー施設におけるSNSマーケティングがどれほど重要であるかを紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
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目次
レジャー施設におけるSNS活用の重要性
レジャー施設におけるSNS活用の重要性は、近年ますます高まっています。視覚的な魅力を伝えやすく、即時性のある情報発信が可能なSNSは、レジャー施設の特性と相性が良いといえます。
ここでは、レジャー施設がSNSを活用すべき理由などを紹介します。
SNSを活用した集客の利点
SNSを活用した集客には、低コストで広範囲にリーチできる点や、ユーザーとの双方向コミュニケーションが可能な点などの利点があります。
これらの特徴は、レジャー施設の集客戦略に大きな効果をもたらします。特に、Instagramの国内月間利用者数は2019年3月時点で3,300万人に達し、半年で400万人も増加しているという事実からも、SNSの影響力の大きさがうかがえます。
加えて、こんなデータもあります。
インフルエンサーマーケティング企業「toridori」が2024年2月に発表した「SNSに関する調査レポート」によると、旅行先を選ぶ際に、SNSの情報をどの程度重視しているかを聞いたところ、約6割近くが「SNSの情報を重視する」と回答したとのことです。
画像:PR TIMES
上記のような結果になった要因として、SNSは口コミサイトのように、利用者の生の声や体験談がリアルタイムで確認できるため、参考になりやすいからだと考えられています。
このように、SNSで旅行情報をリサーチする新習慣が生まれたため、レジャー施設をはじめとする観光業界の集客において、SNS対策が重要になってくるのです。
レジャー施設特有のSNS活用メリット
レジャー施設特有のSNS活用メリットとしては、施設の雰囲気や体験の魅力を視覚的に伝えられる点が挙げられます。
写真や動画を用いることで、施設の美しさや楽しさを直感的に訴求でき、ユーザーの来場意欲を高められるのです。
例えば、テーマパークであれば、人気アトラクションの様子やパレードの様子を動画で配信することで、その場の臨場感を伝えることができます。また、Instagramのストーリーズ機能を活用し、期間限定イベントやキャンペーン情報を発信することも効果的です。
さらに、夏季限定のプール営業や、ハロウィンイベントの告知などといった、季節やイベントに合わせた情報発信が容易であり、リピーター獲得にも効果的です。
また、ハッシュタグキャンペーンを実施することで、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の創出を促進し、口コミによる更なる認知度向上を図ることも可能です。UGCは、企業が発信する情報よりも信頼性が高いとされており、購買意欲向上に大きく貢献します。
このように、SNSは新規顧客獲得だけでなく、既存顧客との関係性を強化し、リピーター獲得につなげるための有効なツールと言えるでしょう。
レジャー施設のSNS選び方とプラットフォーム別特徴
さまざまなSNSが存在しますが、特性やレジャー施設の相性などを考慮しながら選ぶことで、効果的なSNSマーケティングが実現するでしょう。ここでは、各SNSの特性とレジャー施設との相性を紹介します。
Instagramは写真や動画を中心とした視覚的なコンテンツに強みがあり、レジャー施設の魅力的な景色や体験を効果的に発信できます。
若年層へのアプローチに適しており、ハッシュタグ機能を活用した拡散も期待できます。
特に、旅行やレジャーに関するハッシュタグは非常に活発で、「#旅行好きな人と繋がりたい」「#テーマパーク」などといったレジャー関係も、約100万件以上の投稿があります。
Instagramは日本国内での月間利用者数が3,300万人を超え、今後も成長が見込まれるSNSです。
レジャー施設にとって、写真で魅了する「インスタ映え」を狙いやすく、認知度を高めるうえで影響力が大きいプラットフォームといえます。
X(旧:Twitter)
X(旧:Twitter)はリアルタイムの情報発信に適しており、イベントの告知や当日の様子を即時に共有できます。短文での発信が中心のため、簡潔な情報提供やユーザーとの対話に活用できます。
また、ユーザーからの質問や意見に直接返信することで、顧客満足度の向上につなげられます。Twitterの月間アクティブユーザー数だけでも、全世界で3億人以上と推測されており、幅広い層への情報発信が可能です。
Facebookは幅広い年齢層にリーチでき、地域密着型の施設にとっても、詳細な情報発信が可能です。イベントページの作成機能を活用できれば、参加者の把握や情報共有ができます。
Facebookの月間アクティブユーザー数は全世界で約20億人以上とされており、あらゆる世代へのリーチが期待できます。
また、Facebook広告を活用すれば、特定の地域や年齢層、興味関心を持つユーザーにターゲティングした広告配信も可能です。地域住民向けの割引キャンペーンなどを告知することで、集客効果を高められます。
TikTok
TikTokは短尺動画を中心としたプラットフォームで、若年層へのアプローチに効果的です。施設の楽しさや独自性を表現する創造的な動画コンテンツで、新規顧客の獲得につながりやすくなります。
TikTokの月間アクティブユーザー数は全世界で5億人以上とされており、特にZ世代と呼ばれる若年層に大きな影響力を持っています。
流行の音楽やダンスを取り入れた動画や、ユーザー参加型のチャレンジ企画などを実施することで、口コミによる拡散効果を狙えます。
レジャー施設のSNS運用におけるベストプラクティス
レジャー施設のSNS運用におけるベストプラクティスについて、いくつかの重要なポイントを解説します。
季節イベントに合わせた投稿戦略
エンゲージメント向上のためには、適切な投稿頻度と時間帯を意識することが重要です。一般的に、週に3回程度の投稿が効果的とされています。
また、ターゲットとする顧客層が最もアクティブな時間帯に投稿することで、より多くのエンゲージメントを得ることができます。具体例を挙げると、アメリカの顧客をターゲットにする場合は、現地時間の朝や夕方に投稿すると効果的です。
オフシーズンの集客策
閑散期でも集客につなげるための工夫として、魅力的なキャンペーン企画やリピーター獲得戦略が効果的です。例えば、オフシーズン限定の特別プランや、SNSフォロワー向けの割引キャンペーンを実施することで、新規顧客の獲得やリピーターの確保につながります。
地域連携とSNSマーケティング
SNSでは、視覚的に魅力的なコンテンツが重要です。美しい写真や動画を投稿することで、顧客の興味を引き、「行ってみたい」という気持ちを喚起することができます。
ほかにも、夜にライトアップされたテントの写真や、朝霧に包まれた湖の風景など、印象的なシーンを撮影してInstagramやFacebookに投稿することで、効果的にアピールできるようになります。
レジャー施設のSNSマーケティング成功のポイント
アカウントを作成して宣伝するだけでは、集客につながるとは限りません。SNSマーケティングで成功を収めるためには、明確な戦略と効果的な運用が不可欠です。
レジャー施設のSNSマーケティングを成功させるには、以下のポイントを踏まえて行うと良いでしょう。
ターゲット層の明確化
まず、ペルソナ設定、ニーズ分析、適切なコンテンツ設計を行い、ターゲット層を明確化する必要があります。
例えば、ファミリー層向けの遊園地であれば、「30代前半の共働き夫婦とその子供(小学生低学年)」といった具体的なペルソナを設定します。
彼らのニーズは「週末に家族で楽しめる場所を探している」「子供の成長に良い体験をさせたい」「手軽に写真や動画を撮影して共有したい」といったものになると考えられます。
これらのニーズを踏まえ、園内のアトラクション情報だけでなく、子連れで楽しめる周辺施設の情報や、写真映えするスポットの紹介などをコンテンツとして発信することで、ターゲット層への訴求力を高められるようになります。
ハッシュタグの活用術
より多くの人に投稿を見てもらうためには、施設のオリジナルハッシュタグやトレンドハッシュタグ、エリアやテーマに合わせたタグ選定を行いましょう。
画像:@huistenbosch_official|Instagram
例えば、ハウステンボスでは「#ハウステンボス」というオリジナルハッシュタグを活用し、ユーザーが投稿した写真や動画を公式アカウントでリポストすることで、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の拡散を促進しています。
また、季節のイベントに合わせたハッシュタグキャンペーンを実施することで、更なる認知度向上と集客効果を高めています。 さらに、位置情報タグを活用することで、近隣エリアにいる潜在顧客へのアプローチも可能です。
インフルエンサーとのコラボレーション
インフルエンサーマーケティングは、ターゲット層へのリーチ拡大に有効です。
旅行系インフルエンサーに施設の体験レポートを依頼し、InstagramやYouTubeで発信してもらうことで、フォロワーへの効果的なアプローチが期待できます。
ただし、インフルエンサーの選定にあたっては、フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率やターゲット層との親和性などを考慮する必要があります。
レジャー施設のSNS活用における注意点と課題
レジャー施設がSNSを活用することで、集客力の向上や顧客とのコミュニケーション強化など、多くのメリットを得られる可能性があります。
しかし、その一方で適切な運用を怠ると、さまざまなリスクや課題に直面する可能性もあります。ここでは、レジャー施設がSNSを活用する際に注意すべきポイントを詳しく解説します。
プライバシーやセキュリティへの配慮
レジャー施設でSNSを活用する際は、利用者のプライバシー保護に細心の注意を払う必要があります。
画像や動画を投稿する場合は、被写体となるユーザーや家族から事前に許可を得ることが重要です。
また、投稿内容が具体的すぎて個人が特定されてしまうことがないよう、慎重に配慮する必要があります。
クレーム対応とリスクマネジメント
SNS上では、ネガティブな口コミや批判的なコメントに迅速かつ適切に対応することが求められます。事実関係を確認し、誤りがあれば明確に訂正し、問題がある場合は誠実な態度で解決に取り組むことが重要です。
このような対応は、施設の信頼性を維持するためには欠かせないポイントであり、レジャー施設への好印象を与えるきっかけにもなるでしょう。
SNS運用の効果測定と分析
SNS運用の効果を正確に把握するためには、適切なKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的に測定・分析することが重要です。
例えば、フォロワー数の増加率、エンゲージメント率、リーチ数などを追跡することで、SNS戦略の効果を評価できます。
また、Google Analyticsなどのアナリティクスツールを活用することで、SNSからのウェブサイトへの流入や、そこからの予約・購入などのコンバージョン(ユーザーがアクションをおこなった成果)を詳細に分析できるようになります。
業種別レジャー施設のSNS活用事例
レジャー施設のSNS活用は、デジタル時代における集客と顧客エンゲージメントの重要な戦略です。各施設がその特徴を活かし、独自のアプローチでSNSを活用している事例を見ていきましょう。
旭山動物園
今朝のワオキツネザルたち🧘#旭山動物園 #asahiyamazoo#ワオキツネザル #ringtailedlemur#サル舎 #担当者撮影 pic.twitter.com/GR16YrgYwr
— 旭川市旭山動物園[公式] (@asahiyamazoo1) October 7, 2023
旭山動物園は、公式ブログ、Facebook、X(Twitter)などの複数のSNSプラットフォームを効果的に活用しています。
旭山動物園の公式Xアカウント(@asahiyamazoo1)では、動物たちの日常の様子や飼育員の視点からの解説、イベント情報などを定期的に発信しています。とくに、動物の赤ちゃん誕生報告や誕生日、一般公開に関する情報を頻繁に投稿し、多くのファンの関心を集めています。
画像:旭川市 旭山動物園
さらに公式ブログでは、より詳細な情報提供を行い、動物たちの生態や飼育の裏側について深い理解を促進し、新しい展示の特徴や工夫について詳しく解説しています。
動物園のSNSマーケティングは、ユーザーとともに動物たちを優しく見守りながら成長していく様子を観察できるというポイントがあり、集客効果にもつながりやすいです。
サンシャイン水族館
サンシャイン水族館は、Instagram、Twitter、Facebook、YouTubeなどの複数のSNSプラットフォームを効果的に活用しています。
画像:@sunshine_aquarium | Instagram
Instagramでは、美しい水中写真や生き物のクローズアップ画像を投稿し、視覚的な魅力を最大限に活かしています。例えば、カワウソの可愛らしい姿や、ペンギンの群れなど、来場意欲を高める投稿が多く見られます。
🐧ケープペンギンの赤ちゃん最新情報🐧
ヒナの体を見ていると、お腹に縦の線が入っているのが分かります。(赤く囲ったところ)
実はここだけ、羽が生えていないんです!なぜかというと、将来「卵を温める時に直接温かい皮膚で卵を包むため」なんです。… pic.twitter.com/3gx4j7yUq4— サンシャイン水族館 (@Sunshine_Aqua) July 10, 2024
画像:サンシャイン水族館 | X
加えてXでは、日々の出来事や生き物たちの様子をリアルタイムで発信しているのみならず、来訪者から寄せられた質問に対して、画像や動画を添えて答える投稿もしています。
さらにYouTubeチャンネルでは、生き物の生態や飼育の裏側を紹介する動画コンテンツを公開しています。特に人気なのが「バックヤードツアー」の様子を撮影した動画で、普段は見ることのできない水族館の裏側を紹介することで、ファンとの距離を縮める効果があります。
ほかにもイベント情報の発信にも力を入れており、季節限定の特別展示や、夜間開館イベントなどの告知を積極的に行っています。
これらの多角的なSNS活用により、サンシャイン水族館は幅広い年齢層のファンを獲得し、来場者数の増加につなげています。
東京国立博物館
東京国立博物館は、各種SNSを活用して効果的な情報発信を行っています。
誇張された目の表現が遮光器(スノーゴーグル)に似ていることからその名が付けられた重要文化財 遮光器土偶。デフォルメされた身体、頭などに残る赤い彩色にもご注目ください。
青森県つがる市木造亀ヶ岡出土 縄文時代(晩期)・前1000~前400年
平成館(考古展示室)、~9/1https://t.co/S0T6PDS4Lg pic.twitter.com/d8FotKzyuf— 東京国立博物館 広報室 (@TNM_PR) March 21, 2024
公式Xでは、展示会の告知や所蔵品の解説を定期的に投稿。特別展の開催期間中には、展示品の解説をおこない、ユーザーが実際に行き、展示物をより理解できるような内容を投稿しています。
さらにYouTubeチャンネルでは、学芸員による解説動画を公開しています。来館が難しい人や文化財への理解を深めたい人に向けて機会を提供し、より親しみが持てるようなコンテンツを配信しています。
ほかにも東京国立博物館は、InstagramやFacebookなども行っており、来館者以外にも幅広く文化に触れる機会を提供し、日本の文化財の魅力を国内外に発信しています。
美術館│森美術館(@moriartmuseum)
次にご紹介するSNSアカウントは、六本木の美術館「森美術館」のInstagramアカウント(@moriartmuseum)です。
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森美術館は、当時まだInstgramを利用している美術館が少ない2015年からInstagramの運営を開始した、先駆者的存在です。
Instagramをはじめとする各種SNSでは、各展覧会の開催概要など基本情報とキービジュアルを投稿されています。
その上で森美術館のSNS運用で参考にしたい思考は、当時撮影不可が多い美術館の中「撮影OK」とし、来館者が実際に展覧会で楽しんでいる様子を自由に発信している点です。
撮影OKとしたことにより、来館者からシェアされるアートが自然とUGCになり他来館者への誘客に作用しています。
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森美術館の「シェアする美術」の考えは、来館時の撮影許可に留まらず、コロナ渦で休館となった際には展覧会を専門家の解説付きで巡るオンラインツアーをライブ配信した投稿が好評を呼んでいました。
以降もLIVE配信を日本語のみならず英語で実施し、海外のファンへもリーチを図るなど積極的に情報を発信されているのが印象的です。
展覧会の見どころなどを伝えつつ解説を交えるなど、展覧会がより一層楽しめる工夫が施されているため、コメント欄でも「絶対に見に行きたい」「再開したら見に行きます」など視聴者の興味を惹くことができている事例です。
映画館|TOHOシネマズ
TOHOシネマズは、多様なSNSプラットフォームを活用して顧客とのエンゲージメントを図っています。
特筆すべきは、各SNSの特性を活かした情報発信を行っている点です。
画像:@pop_drink_tohocinemas│Instagram
例えば、Instagramでは「ポップコーンからうまれたポプコ」というキャラクターを使って、フード&ドリンクの紹介を行っています。加えて、LINEでは友だち登録者に向けて、おトクなキャンペーンや最新情報を配信しています。
さらに、YouTubeチャンネルでは映画の予告編や、TOHOシネマズのサービス、キャンペーン情報などの動画コンテンツを配信しています。これにより、視覚的に訴求力の高い情報提供を実現しています。
TOHOシネマズは、SNSを単なる情報発信ツールとしてだけでなく、顧客とのコミュニケーションチャネルとしても活用しています。
レジャー施設のSNS活用における今後のトレンドと展望
レジャー施設のSNS活用は、デジタル技術の急速な進化と消費者行動の変化に伴い、新たな局面を迎えています。従来の情報発信にとどまらず、より没入感のある体験の提供や、パーソナライズされたコンテンツの展開が求められる時代となりました。
ここでは、レジャー施設のSNS活用における今後のトレンドと展望について詳しく解説します。
これらの最新トレンドを理解し、効果的に活用することで、レジャー施設は顧客との深い関係性を構築し、ビジネスの成長を加速させることができるでしょう。
VR/AR技術を活用した没入型コンテンツの台頭
VR/AR技術を活用した没入型コンテンツの台頭により、施設の魅力をより効果的に伝えることが可能になります。
例えば、テーマパークであれば、アトラクションの360度動画やAR体験を提供することで、ユーザーの興味を引き、来場意欲を高める効果が期待できます。
とくにVR技術は観光業界での利用が急増しており、旅行者が自宅にいながらも旅行先の体験を疑似的に味わうことができるため、旅行への意欲を高める効果があるとされています。
ANAやH.I.S.などの大手旅行会社でも、VRを活用したサービスを展開しており、顧客の興味を引くことが期待されています。
AIによるパーソナライズされた情報提供の進化
AIによるパーソナライズされた情報提供も進化しています。AIを活用したパーソナライズ機能により、ユーザーの興味関心に合わせた情報提供が可能です。
過去の閲覧履歴やSNS上での行動分析をもとに、個々のユーザーに最適化されたコンテンツを提供することで、エンゲージメント率の向上につながりやすくなります。
ユーザー生成コンテンツ(UGC)の重要性の高まり
ユーザー生成コンテンツ(UGC)の重要性も高まっています。ユーザー生成コンテンツ(UGC)とは、消費者である一般のユーザーが自発的に作成するコンテンツのことです。
具体的には、SNSでの投稿、商品レビュー、口コミ、YouTube動画、ブログ記事などが含まれます。
来場者の投稿を積極的に活用することで、リアルな体験談や口コミが拡散され、潜在顧客の信頼獲得と来場意欲の向上につなげやすくなります。
さらに、ハッシュタグキャンペーンやフォトコンテストなどを実施することで、UGCの生成を促進し、効果的に活用することが重要です。
ライブストリーミングを活用したリアルタイムマーケティング
ライブストリーミングを活用したリアルタイムマーケティングも注目されています。施設内のイベントや日常の様子をライブ配信することで、視聴者との双方向コミュニケーションが可能になり、エンゲージメントの向上と即時的な反応の獲得が容易になります。
例えば、動物園が動物の日常の様子をライブ配信することで、来場者だけでなく、遠方の人々にも施設の魅力を伝えることができます。
代表的なものとして、「いおワールドかごしま水族館」の黒潮大水槽や、「鳥羽水族館」のラッコ水槽ライブカメラなどが挙げられ、単に動物の様子を見せるだけでなく、視聴者とのインタラクションも可能にしています。
サステナビリティを重視したSNS戦略の展開
サステナビリティを重視したSNS戦略の展開も重要です。環境保護や社会貢献活動に関する情報発信を積極的に行うことで、サステナビリティ性を重視するZ世代をターゲットとしたマーケティングにおいて効果を発揮します。
博報堂が発表した「生活者のサステナブル購買行動調査2024」レポートによると、10~20代の約5割が「環境や社会のために寄付される商品を買う」と回答したほか、社会行動実践度(社会・環境のためになる行動)も、増加傾向にあることがわかりました。
画像:博報堂
レジャー施設においても、環境に配慮した取り組みや地域貢献活動をSNSで発信することで、Z世代からの支持を集めることが期待できます。
まとめ
いかがでしょうか?
レジャー施設のSNS活用は、デジタル技術の進化と消費者行動の変化に伴い、新たな局面を迎えています。
今後の最新トレンドを効果的に活用することで、レジャー施設は顧客との深い関係性を構築し、ビジネスの成長を加速させることができるでしょう。
特に、Z世代をターゲットとしたマーケティングにおいては、環境保護や社会貢献活動に関する情報発信が重要です。
この記事で紹介したSNS活用例は、ほんの一部に過ぎません。これからSNSを見るときは、ちょっと視点を変えて考えてみるのも面白いかもしれません。
例えば、「この投稿の裏にはどんな工夫や思いがあるのかな」とか、「もし自分がこの施設の担当者だったら、どんな投稿をするだろう」といった具合に、想像力を膨らませてみるのです。
そうすることで、SNSの楽しみ方が広がるだけでなく、自分自身のアイデアも生まれてくるかもしれません。
もしSNSマーケティングに興味があるけど、何をすれば良いかわからないという方がいらっしゃるのであれば、ぜひ「Find Model」に相談してみてはいかがでしょうか?
SNSマーケティング専門メディア「インスタラボ」では、Instagramマーケティングのリーディングカンパニーとしてナショナルクライアントを中心に豊富な支援実績がございます。
- Instagramアカウント運用代行
- Instagram広告運用・分析改善
- Instagramキャンペーン実施
- Instagramインフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング分析レポート
など、その時必要なInstagramマーケティング支援が可能です。
是非お気軽にご相談ください。
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