2016年6月から、インスタグラムのタイムラインを表示する順番に新しいアルゴリズムが導入されたのをご存知ですか?
これまでは時系列順番だったのですが、「ユーザーへのおすすめ度」をプラスした新しいアルゴリズムに生まれ変わりました。
そこで今回は、新しくなったタイムラインがどんな仕組みで投稿の表示順を決定しているのか、新しいアルゴリズムのロジックを徹底解説。
この変更によって企業のアカウントにもたらされる影響を合わせてご紹介していきます。
目次
タイムラインの表示順番を決める3つのポイント
インスタグラムの発表によると、従来の時系列のタイムラインでは、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿を70%も見逃していることが判明したそうです。
そのため新しいタイムラインの表示に関して新しい方法が採用されることになりましたが、インスタグラムは新しい表示順について公式に以下のように回答しています。
投稿は、どのくらい最近シェアされたのか、投稿をシェアした人との関係性、あなたが投稿に関心を持ちそうかどうかなどの要素に基づいて順序付けされます。あなたが関心を持ちそうな投稿は、フィードの上の方に表示されます。
この発表から、新しいタイムラインではユーザーが関心を持ちそうな投稿を優先的に表示することを目的に表示順を決めるロジックを設計したことがわかります。
そしてこの発表から読み取れる、表示順を決定する際に重要視されるポイントは次の3つです。
1.Facebookでシェアされた「数」
インスタグラムの投稿がFacebookでシェアされた数が多いほど、フィードの上部に表示されやすくなります。
インスタグラムの投稿はFacebookでシェアすることができますが、Twitterのリツイート機能にあたる公式機能がないインスタグラムにとっては、これが貴重な拡散手段になっています。
ユーザーがインスタグラムの公式アプリから投稿をシェアするには、投稿の右上にある「…」をタップして、出てくるメニューの「Facebookでシェア」を選ぶだけで、手軽にシェアできるようになっています。
2.Facebookでシェアした「ユーザーとの関係性」
Facebookで投稿をシェアしたユーザーをフォローしていて、日頃から投稿に「いいね!」していたり、コメントのやり取りがあったりする場合は、表示順を優先するポイントになります。
TwitterやFacebookでは、自分が直接フォローしていなくても、フォロワーが「いいね!」した投稿であればフィードに表示されることがありますが、インスタグラムでは基本的にフォローしているアカウント以外がタイムラインに現れることはありません。
どれだけたくさんシェアされている投稿でも、自分がフォローしていない場合は表示されません。
3.投稿に関心を持ちそうかどうか
Facebookでのシェアを「誰が」「どのくらい」したかというポイントも、「ユーザーが関心を持ちそうな投稿」を見つけるためのポイントです。
今話題になっている投稿や、親しい友達の投稿はユーザーの関心度が高いと想定されます。
その他どのようなポイントで「ユーザーが投稿に感心を持ちそうか」を判断しているかについては、インスタグラムからの公式な発表はありません。
フィードを時系列に戻す方法は現状無い
タイムラインの時系列が廃止されたことについては、ユーザーから不満の声もあがっています。
時系列に戻す方法がないか調べるユーザーも多いのですが、現在のところ時系列で投稿をチェックしたい場合は、ユーザーのプロフィール画面からアカウントごとに見ていくしかありません。
「時系列かおすすめ表示か選べるようにしてほしい」とオプション化を希望するユーザーも多く、インスタグラム側もフィードの表示については今後改善を検討していくとしています。
ただ、親会社のFacebookのフィードがおすすめ順であることを考えると、インスタグラムでもアルゴリズムが時系列に戻される可能性は低いかもしれません。
タイムラインの表示がおすすめ順となったことで考えられる企業アカウントへの影響
時系列順からおすすめ順に加わった今回のロジック変更は企業にとってどのような影響を与え、またどのようなことに気をつければよいのでしょうか。
元から多くの反応を集めていたアカウントはより露出が増えたが、それ以外の投稿はユーザーの目に届く機会が減る恐れも
インスタグラムの公式な発表によると、変更を試験的に実施した際の調査した際に、変更前からユーザーの「いいね!」やコメントを多く獲得していた企業のアカウントでは、そういった反応がさらに多く寄せられるようになったとのことです。
具体的には、グルメ系・ファッション系のブランドで特にメリットの大きい傾向がありました。
一方、これまでもあまり反応を得ることができていなかった企業のアカウントでは、特に変更の恩恵を受けることができなかったとのことです。
恩恵を受けることができない企業にとっては、時系列順ではある意味平等にユーザーの目に触れる機会がありましたが、おすすめ順になることによってより反応の多い投稿に自社の投稿が押しのけられ、むしろユーザーの目が届きにくくなるというデメリットも発生する可能性があります。
自社の投稿が投稿が多くの人に届くようにするために、これまで以上にエンゲージメントの高い投稿を意識する必要がうまれた
企業は自社の投稿がタイムラインで上位表示、つまり多くの人の目にとまりやすいようにするために今まで以上に、自分自身の投稿のエンゲージメント(いいね!やコメント)を獲得するための努力をしなければなりません。
エンゲージメントを高めるためには、まずは自社アカウントに興味関心を寄せてくれるユーザーをフォロワーとして増やしていくことが必要になります。
フォロワー数を増やし、投稿にたくさんのいいね!を集めたいけれどどのように増やせばいいかわからない方はインスタグラムでいいね・フォロワーを増やすための4ステップをご覧ください。
また、ターゲットとなるユーザーにとって有益な情報やまた見たいと思わせる写真を投稿する必要があります。
特に、インスタグラムにおいて「また見たい」と思わせる写真はフォトジェニックなもの、いわゆる”インスタ映え”するのが大きな特徴です。
企業アカウントで投稿するコンテンツも、宣伝色の強いものを制作してしまうとユーザーが敬遠してしまうため、「インスタ映えするかどうか」を意識する必要があります。
インスタ映えの意味を確認したい方、フォトジェニックな投稿がどのようなものか知りたい方は「フォトジェニック」の意味とは?インスタ映えする写真がトレンドの記事をご覧ください。
さらに、Facebookページの運用も合わせて行っている場合には、自身の投稿を必ずFacebookでもシェアすることにより、「Facebookでのシェア」に関する評価を高めることもエンゲージメントを獲得するために有力な手段となります。
インスタグラム投稿を他SNSと連携!メリットと方法を紹介の記事では、インスタグラムの投稿をFacebookをはじめとする他のSNSと連携させ、シェアするメリットの確認とシェアの方法を画像付きで解説しています。
まとめ
インスタグラムのタイムライン表示は、時系列順からユーザーへのおすすめ順へと変更になりました。
現在のところ時系列順へ戻す方法はないので、よりユーザーの目に留まりやすいタイムラインのトップに投稿を表示することができれば、高い集客効果が期待できるといえるでしょう。
タイムラインでの表示順を決める仕組みを理解したら、次は、基礎から応用まで5分で理解するインフルエンサーマーケティングのページもご覧いただき、より効果的にインスタグラムをご活用ください。