2020年代に入り、さまざまな技術の進化が目覚ましくなりました。
その中でも最近話題の進歩が「AI技術の発達」でしょう。
文章や画像など、さまざまな方面でのAIの活用が増えていく中で、それらの技術を1つにまとめたサービスが誕生しました。
それが本記事でご紹介する「AIひろゆき」です。
株式会社CoeFontが発明したこの技術を使えば、質問に対してまるでひろゆきさん本人が答えているような動画を作成できるのです。
今後、ひろゆきさん以外のインフルエンサーを使った同様のサービスも広まっていくと考えられるので、インフルエンサーマーケティングを実施したい人もぜひ参考にしてみてください。
目次
「AIひろゆき」とは?
画像:https://hiroyuki.coefont.cloud/ai_hiroyuki
AIひろゆきは人気インフルエンサー・ひろゆきさんを使った、「国内初の実在人物のAIアバター」となります。
公式サイトの説明には
AIひろゆきは声(CoeFont)・会話・動画の全てをAIによって作られたAIのひろゆきです。
ChatGPTにひろゆきのいいそうなことや口癖を教え込み、そこに質問を送りつけて出てきた返事をもとに音声と動画を生成しています。
AIひろゆきはみなさんのYouTube Liveのコメントの質問や相談に回答します。
とあり、まるでひろゆきさんが実際に自分の意志で考えてしゃべっているかのように見える映像が生み出されます。
そもそも株式会社CoeFontでは、「おしゃべりひろゆきメーカー」というサービスを実施していました。
このサービスでは、セリフを入力するとひろゆきさんの声で読み上げられます。
この技術は株式会社CoeFontがひろゆきさんの発言内容を収集しAIに学習させた結果生まれたもので、現在では岡田斗司夫さんやDaiGoさんをはじめ数多くのおしゃべりメーカーが作られています。
他にもVtuberの声も数多く登録されていますし、自分の声を入力することで自分のオリジナルのAI音声を作成することも可能です。
ただ、おしゃべりメーカーでも動画は作れましたが、映像としては適当な静止画が数枚つなぎ合わさっているだけで、映像として本人がしゃべっている、という風にはなりませんでした。
その点を進化させたサービスが「AIひろゆき」で、CoeFontによる音声だけではなくAI画像生成の「AIdea Lab」も組み込まれることで、まるで本人がしゃべっているかのような映像になりました。
さらに今話題のAI文章生成サービス「GTP-3」も搭載されており、入力した文章を読み上げるだけでなく、質問に対しての返答までも対応できるようになりました。
このサービスを利用した「【ひろゆき公認】AIひろゆき」のYouTubeチャンネルも発足し、まるでひろゆきさん本人が実施しているような生配信も行われています。
なお、このYouTube動画の切り抜き投稿は大歓迎とされていますが、その際には申請が必要です。
ただし、既に他の切り抜きで許諾を得ている場合は、申請不要となります。
切り抜き動画で得た収益はすべてひろゆきさんに行く仕組みです。
YouTube切り抜きチャンネル運営申請の詳細についてはこちらのフォームからご確認ください。
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「AIひろゆき」の育て方
画像:https://hiroyuki.coefont.cloud/ai_hiroyuki
「おしゃべりひろゆきメーカー」では個人で文章を入力して言わせることが可能でした。
しかし「AIひろゆき」は2023年3月現在、個人で文章を入力して答えさせることはできません。
現在可能なのは生配信の際、質問をすることのみです。
ただそれ以外にも、AIひろゆきを育てることは可能です。
こちらのフォームにアクセスし、今までひろゆきさんが言ったこと、またはひろゆきさんが言いそうなことの質問と回答をセットで送れば、AIひろゆきが学習してくれるのです。
AIの知能が向上するには情報を覚えさせることが必要不可欠なので、みなさんもぜひAIひろゆきに学習させてみてはいかがでしょうか?
実在人物のAIアバターによるメリット・デメリット
これまでAIアバターといえば2次元キャラが中心であり、完全な3次元の人間では実装されてきませんでした。
しかし「実在人物のAIアバター」が生まれると、次のようなメリット・デメリットが考えられます。
メリット 失われた声や動きが取り戻せる
株式会社CoeFontでは、自分の声をAIに学習させるメリットの一つに「たとえ声が失われても、まるで本人が話しているような会話ができる」という点を挙げています。
上記の動画では、声帯の摘出手術を受けることが決まっている方が、事前に自分の声のAIを事前に作っておくことで、手術後もそれまでと同じように会話ができるようになる様子が収められています。
声が出せなくなった場合は手話を覚える場合が多いですが、聞き手全員が手話を理解しているわけではありません。
もしもこういった技術が発達すれば、筆談なしでも自然な会話ができるようになるのです。
この技術が進めば、亡くなった方の生前の声や動きを学習させることにより、まるで本人と会話するような技術も生み出されるかもしれません。
デメリット 自分の知らないところで転用・悪用される可能性がある
上記の動画はトップYouTuber・HIKAKINさんが出した注意喚起動画です。
HIKAKINさんはTikTokのサービスの1つ「テキスト読み上げ機能」に協力しており、テキストを入力するだけでまるでHIKAKINさんが実際にしゃべっているような音声を作り出せます。
しかし上記の動画にあるように、その音声を使って悪用する人が現れました。
この機能を使って自社の商品を褒めている音声素材を作り、自社の映像素材と合わせることで「まるでHIKAKINさんが褒めているような商品紹介動画」を作り出しているのです。
現在は音声だけですが、もしAIひろゆきさんのような動画技術が広まれば、本人が言っていないのにまるで本当に発言したかのような映像が作られる可能性があり、その信用度も格段に上がってしまいます。
このようなディーブフェイク動画は今後広まっていく可能性もあるので、視聴者も騙されないように注意する必要があります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
現在はひろゆきさんのみですが、今後いろいろなインフルエンサーのAIもどんどん作られていくことでしょう。
インフルエンサーについてより詳しく知りたい方は、こちらまでご相談ください。
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