インスタグラムの要となるのは投稿写真です。プロが撮影したかの様なインパクトのある写真や人目を引く様なオリジナル画像は、訪問者にダイレクトにアピールし、集客やフォロワー増加につながります。
今回はあなたの投稿をおしゃれにするインスタグラム撮影テクニックや加工時に使えるフィルターについてご紹介します。
また、Instagramで人気の「グルメ」と「ファッション」のおしゃれな写真事例を見ながら、どんなテクニックが使われていて、どの部分が良いのかも一つ一つ丁寧に解説していきます。
目次
誰でも簡単!Instagramで人気の写真撮影テクニック5選
手元にあるスマホひとつでプロっぽくかっこいい写真を撮影できる5つのテクニックを紹介していきます。
ほんの少し意識するだけで写真のクオリティが大きく上がりますので、ぜひ身につけていきましょう。
1.自然光を使う(逆光、横からの光)
撮影は基本的に自然光を使うようにしましょう。
フラッシュを使うと全体的に光が当たり立体感のない写真になってしまいます。スマホのフラッシュ設定はOFFにして自然光をうまく使うことで、影の浮き出る深みのある写真が撮れます。
逆光や横からの光を上手く使う
光は正面から当てるよりも、横からや逆光にすることで陰影のついたスタイリッシュでおしゃれな写真を撮ることができます。被写体が立体的に表現されるので、奥行きのある写真になります。
自然光がたくさんあるガラス張りのカフェなどは、窓際で撮影すると自然な感じで明るく撮影できます。
もし光が足りないと感じたら白いハンカチやメニューなどを立ててレフ板の様に工夫してみましょう。飲食店やカフェなどで自社のメニューを美味しそうに撮影できるのはもちろん、広報誌や宣伝物での人物のポートレートなどにも応用できるテクニックです。
2. 距離感を変える(近くから、遠くから)
被写体との距離感に変化をつけることで、写真に面白みを生み出すことができます。
被写体に近づきドアップで撮影
食べ物やスナップ写真でも引き気味で被写体を真ん中に持ってきただけでは単調な素人臭い画像になってしまいます。思いきって画像をアップにしてみるだけでメリハリがつきおしゃれになります。
以下のInstagram投稿の様にわざとドアップで画面から切れてしまうのも迫力が生まれてユニークです。
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遠くから引いて撮る
被写体をあえて遠くから撮影するのも一つのテクニック。
シンプルな背景の中にワンポイントで被写体が浮かび上がるような状況をつくることで、被写体がより目につきやすくなり、見たユーザーの印象に残りやすくなります。
以下の写真は遠くから被写体を撮影することで、画面全体をシンプルに表現しています。逆光を利用してコントラストを強くすることで被写体を浮かび上がらせており、見ている人の目を引く写真になっています。
以下の写真も被写体を遠くから撮影した一枚。青空、草原、被写体の3つのシンプルな構成によって、見る人の想像力を掻き立てることに成功しています。
3.アングルを工夫する(真上から、真下から)
アングルを工夫するだけでユーザーの好奇心を掻き立てる面白い写真になります。
真上からのアングルで全体の美しさを表現
以下のInstagram投稿は、よく見られる「真上」からのアングル。
全体を見せつつ、カラーバリエーションや配置を工夫することで、人目を引くおしゃれで鮮やかな写真を撮影することができます。
下からのアングルは普段見られないユニークな発見を演出
以下のInstagram投稿は「真下」からのアングルで撮影したもの。
人は普段、横あるいは上から物を見ることが多いもの。下からのアングルを取り入れることにより、普段見ることができない発見やユニークさを表現することができ、ユーザーに面白いと感じてもらえます。
4. ピントを調節して「ぼかし」を取り入れる
ピントを調節して「ぼかし」を取り入れることで、写真に奥行きが出て被写体を目立たせる表現ができます。
背景をぼかして被写体を浮き上がらせる
ピントを被写体に合わせ背景をぼかすと遠近感が出るので、被写体が浮き上がって見えるようになります。おしゃれに表現したい部分に注目させたいときに活用できます。
遠近法を利用した表現もできる
「遠近法」+「ぼかし」を組み合わせて以下のようなユニークな写真を撮影することもできます。
以下のInstagram投稿のように遠近法を使ったトリックアートを撮影する場合は「ぼかし」を入れないことが多いですが、あえて「ぼかし」を入れることで、普段とは違ったインパクトをユーザーに与えることができます。
5. 構図を意識する(シンメトリー、3分割法)
撮影する際は、被写体/撮影フレーム/空間の3つのバランスが非常に大切です。構図を意識するだけで普通の写真も洗練された印象にすることができます。
シンメトリー(左右対称)にする
左右対称のシンメトリーな構図はデザインの基本です。
シンメトリックな写真は全体が整っていてユーザーに違和感を感じさせず、おしゃれで洗練された安心感や安定感を与えることができます。
3分割法を取り入れた構図にする
「3分割法」とは、画面を縦横それぞれ3等分した9マスを意識してデザインする手法です。
たとえば、以下のInstagram投稿を見てください。
この写真は三分割法を意識して撮影されています。
ためしに、この写真を3分割法を用いて9マスに分けると、以下のように横3列(上段、中段、下段)で要素が構成されているのがわかります。
上段には自然を、中段には都会を、下段には芝生と人を配置することで、「自然公園の中から都心部を見つめる」というストーリーを上手く表現できています。
もう一つ、以下のInstagram投稿も3分割法を意識して撮影されています。
写真を縦横3つに分けると、以下のようになります。
右一列を道路標識、下一列を車と道路として、構成されています。また、左一列は壁の色の境目として意識されています。
このように複数の箇所を組み合わせてレイアウトするのもオススメです。
デジカメではこの3分割法を意識して撮影できるグリッド線が表示できるようになっているので、表示しながら撮影するとよいでしょう。
スマートフォンの場合、たとえばiPhoneの場合は、[設定]⇒[カメラ]⇒[グリッド]の手順で3分割法のグリッド線をカメラ撮影時に表示できるようになります。
最近では3分割法のほか、様々な撮影テクニックが集約されたおしゃれな写真が撮れるアプリもたくさんありますので、いろいろ試してみるとよいでしょう。
Instagramの写真撮影テクニックを使ったグルメ・ファッションのおしゃれな事例
ここまでInstagramの写真撮影テクニックを解説してきましたが、実際に撮影テクニックが活用されている例をもういくつか紹介していきましょう。
撮影テクニックを意識しながら他の人の投稿を見ることで、このInstagram投稿の何が良いのかに気づきやすくなります。
ここからはInstagramでも人気の「グルメ」と「ファッション」のおしゃれな投稿事例を解説していきます。
写真撮影テクニックを使ったグルメのおしゃれなInstagram写真
使われているインスタ映えテクニック「3分割法+真上アングル」
こちらのInstagram投稿は3分割法と真上アングルを活用しています。
3分割法では、左一列と下一列には空間を残してクマのクッキーを適度に配置しています。残りの部分には大量のクマのクッキーを並べてメリハリをつけることで面白さを表現しています。
使われているインスタ映えテクニック「ドアップ+ぼかし+3分割法+横からの光」
こちらのInstagram投稿では「ドアップ」+「ぼかし」+「3分割法」+「横からの光」が活用されています。
食べ物の切り口や断面をアップにすることで、中身を強調してみている人の食欲を刺激しています。
また、ぼかしをつかって背後に料理を移すことで豊かな食卓も演出しています。その際、3分割法で見ると、中段から下段はメインの被写体をはっきりと撮影、上段はぼかしを入れて撮影というめりはりをつけているのもポイントです。
光のバランスも良く、右から光をあてて陰影を適度につけているので被写体に立体感が生まれています。
(応用)人の手や液体などの動的なものを入れる
こちらは応用になりますが、あえて人の手を写真に入れることも面白い変化となります。
上のInstagram投稿では、フレンチトーストにシロップを今まさにかけているところを撮影しています。動きのある人の手やシロップのような流動的なものが入ることで、「今その瞬間」を切り取った写真となり、ユーザーにリアリティやワイワイ楽しい印象も与えることができます。
写真撮影テクニックを使ったファッションのおしゃれなInstagram写真
ここからは写真撮影テクニックを使ったファッションのおしゃれな投稿事例を見ていきましょう。
使われているインスタ映えテクニック「3分割法+ローアングル」
こちらのInstagram投稿(1枚目)はきれいに縦に3分割されています。真ん中の人はしゃがむことで少し変化をつけていますね。
また、ローアングルから撮影することで、足元から頭をきれいにとらえることができます。ローアングルからの視点は高い視点から撮影した場合と比べて、足が長く見え、頭部が体に対して小さめになるので、被写体のプロポーションが美しくなります。
使われているインスタ映えテクニック「遠めの引き撮影+シンメトリー(左右対称)+ローアングル」
こちらのInstagram投稿では、「遠めの撮影」+「シンメトリー(左右対称)」+「ローアングル」を活用しています。
被写体を道の中央に据えて、街並みを左右対称にすることで全体バランスがきれいに整えられています。また、少し遠くから撮影しているため、被写体だけではなく背景も一つの作品として自然に溶け込んでいます。
ややローアングルから撮影することで、空間に高さが出ていることもポイント。
観光に来ているところを収めたというストーリーを上手く表現している一枚です。
使われているインスタ映えテクニック「ぼかし+アップ(近距離撮影)」
こちらの投稿は被写体にピントを当てて、背景をぼかしているパターン。
背景のぼかしが被写体自体を強調するので、より被写体が引き立ちます。ファッションのコーディネートとあわせて、アクセサリーなどの小物アイテムや人物自体を注目させたい場合に有効です。
ここで紹介しているテクニックは闇雲に使うのではなく、自分が強調したい表現に合わせて使い分けることが大切です。
テクニックを組み合わせることで、写真の見栄えが大きく変わりますので、研究を重ねて自分のInstagramの世界観に合う表現を探しましょう。
以下の記事インフルエンサーに依頼し、商品を魅力的にPRできた成功事例8選の記事では、有名なインフルエンサーの写真投稿を紹介しておりますので併せてご活用ください。
Instagramの投稿をフィルターで加工してさらにアクセントをつける
インスタグラムでは現在40種類のフィルターが標準で用意されています。(バージョン10.15.0)
画像引用:https://kiss100.co.ke/social-media-craze-parents-are-now-naming-babies-after-instagram-filters/
これらのフィルターを使って写真を加工すればオリジナルテイストのある画像や、雑誌広告の様なカッコいい写真に変身させることができます。たくさんあるフィルターの中から用途別におすすめのものをご紹介します。
ビンテージ調にする
彩度を下げ白黒や色あせた感じにするフィルターや黄ばんだ感じにしてくれるフィルター。少し古い写真のようにしたり、ノスタルジックなテイストを加えたりします。
Gingham、Moon、Reyes、Slumber、Amaro、Valencia、Willow、Inkwell、Earlybird、Toaster
コントラストを強調する
光と影のコントラストを強調したり、暖色と寒色を強調してくれたりするフィルター。ペット写真や夜の市街地などの照明写真が映えます。
Clarendon、Juno、Ludwig、X-Pro II、Dogpatch、Charmes
ふんわり優しくする
写真の印象を柔らかくし優しい感じにしてくれるフィルター。赤ちゃんの写真やカフェのメニューなどにおすすめです。
Crema、Aden
色合いをビビッドにする
明度を上げながら色彩をビビッドにしてくれるフィルター。カラフルな画像や彩り豊かな食べ物などにおすすめです。
Lark、Lo-Fi、Hefe
明るい印象にする
画像の明度を上げて明るい印象にしてくれるフィルター。屋外写真などに。
Perpetua、Mayfair、Sierra、Stinson、Ginza、Skyline
画像を暗くする
写真の色調を押さえて落ち着いた印象にするフィルター。
Hdson、Sutro、Maven
黄色味を増す
黄色と明度を増加させ美しい肌色にしてくれるフィルター。ポートレートに最適です。水辺や風景写真にも効果的です。
Rise、Brannan、Kelvin、Vesper、Helena、Ashby
赤味を増す
ピンクや赤系の彩度をあげて写真に暖かみを加えるフィルター。
Nashville、1977
青味を増す
青っぽい色調を増しきりっとした写真にしてくれるフィルター。
Walden、Skyline
フィルターは追加できる
フィルターの追加
インスタグラムのフィルターはデフォルトのままだと23種類しかでてきません。全種類のフィルターを使いたいときは設定で追加しましょう。フィルターの管理はフィルターの最後の歯車マークから管理画面へと移行できます。管理画面でそれぞれのフィルターの右端をタップすれば追加できます。左はしをドラッグして並び替えもできます。
フィルターの整理
管理画面でなく通常の画面からも整理できます。よく使うフィルターは長押しで並び替えして手前に持ってこられます。使わない物は上にドラッグし非表示にもできます。
まとめ
いかがでしたか。撮影の仕方の工夫、フィルターを利用するだけで投稿された写真がぐっと引き立ち商品アピールにつながります。
最初は人気のあるインスタグラマーやフォトグラファーの投稿を真似してみるのも上達のひとつの手です。色々工夫しながらすてきな写真を載せてみましょう。
自分の投稿の反応を見て、これはユーザーにウケる、これはウケない、という感覚も養うことができます。
自分の投稿の効果を調べるには「Instagramインサイト」を活用しましょう。
Instagramインサイトを導入する流れは以下の企業がInstagramビジネスアカウントを導入する3つのメリットの記事にまとめていますので、併せて参考にしてみてください。