月間利用ユーザー数が7億人を突破したインスタグラム。FacebookとTwitterに並んで、企業がソーシャルメディアマーケティングに利用するプラットフォームになっています。ソーシャルメディアは今や消費者との距離を近づけてくれるビジネスに欠かせないプラットフォームです。だからこそ利用する際に注意しなければいけないこともいくつかあります。
今回はインスタグラムで気を付けたい基本ルールから、Instagramマーケティングの効果を引き出すルールまで4つのポイントをご紹介します。
ポイント1.ユーザーとのコミュニケーション
ソーシャルメディアをビジネスで利用する利点の1つは、顧客の意見をダイレクトに受け取れる点です。製品に関する情報を発信すると、コンテンツのコメント欄から消費者の声を受け取ることができます。または「いいね」の数を見て、どれくらい消費者にコンテンツを気に入ってもらえたか指標を可視化することも可能です。
消費者の反応を受け取る機会が多くなり、反対に消費者から受け取ったコメントへ返信する機会も多くなるかと思います。ここで注意しなければいけないのが、コメント返信を含めたユーザーとのコミュニケーションです。
一部のコメントに返信すると他ユーザーから「なぜ私には返信してくれないのか」という不満が生まれることがあります。ユーザー数が少ない時期なら多くのユーザーと交流することが可能ですが、フォロワー数が増加しコメント数が多くなるとすべてのユーザーにコメントを返すのは負担も多く簡単ではありません。コメント返信担当者を置いてすべてのコメントに返信することをポリシーにしている場合は多くのコメントに返信できるかと思いますが、そうでない場合はコメントの返信に特別な場所を設けることをおすすめします。
例えばコメント欄から質問をピックアップして定期的に質問コーナーを開催したり、インスタグラムのライブ配信を活用してリアルタイムにフォロワーの疑問に答えてみてはいかがでしょうか。似たようなコメントにまとめて返信できるため、意見に応える機会を設けるのはおすすめです。
ポイント2.覚えておきたいルール
インスタグラムにはガイドラインが設けられていて、コンテンツ投稿の際に守らなければいけないルールがある点にも注意が必要です。特にビジネスでインスタグラムを活用している企業は、他のユーザーの模範となる事が求められます。ガイドラインを守ってコンテンツを投稿しましょう。
特に企業が気をつけたいのが、投稿する画像や動画を投稿または共有する権利を持っているかどうかということです。インスタグラムでユーザーが企業に関する画像を投稿したときに、優秀なモノであれば共有したい場面があるのではないでしょうか。インスタグラムには共有ボタンがないのでユーザーのコンテンツを企業アカウントで再投稿する必要があります。このときにユーザーの許可を取らずに再投稿してしまうと、ユーザーとの間でトラブルになってしまうこともあります。ファンのコンテンツにスポットライトを当てたいときは、あらかじめ許可を取るようにしましょう。
参照:Instagramヘルプセンター「コミュニティガイドライン」
ポイント3.宣伝感が強すぎるのはNG
次のポイントは宣伝色が強すぎるコンテンツはインスタグラムで敬遠されてしまうということについてです。
インスタグラムは芸能人やファッション、コスメ、スキンケアなど気になる身近な情報を得るために利用するユーザーがほとんどです。企業アカウントをフォローしてもらえると、スマートホンを利用するルーティーンの中で自然と情報を発信できることが魅力です。
しかしチラシのような製品宣伝画像や宣伝色の強いキャプションばかりを配信していると、ユーザーは広告やダイレクトメールを受け取っているような感覚になり、インスタグラムの自然と企業について発信できるという利点を潰してしまいます。
画像出典:kate spade new york
インスタグラムで製品やサービスに関する情報を発信するときは、料金や製品を大々的にアピールせずにインスタグラムに合ったフォトジェニックな写真を活用しましょう。画像はKate Spadeのインスタグラムアカウントです。掲載されている製品画像は、小物や背景と合わせて総合的に華やかに見えるように計算されています。コーディネートと合わせて製品の魅力をアピールするのもおすすめです。製品単体よりも、背景や小物、色彩など組み合わせで全体的にどのように映っているか調整することがポイントです。
ポイント4.写真の選別
最後のポイントは写真についてです。インスタグラムでは「フォトジェニック」という言葉が流行しているように、ビジネスで利用するときも写真映えするかどうかでコンテンツのエンゲージメントが変わります。一つひとつの写真の華やかさも大事ですが、フィードに表示される画像の全体的な雰囲気を考えることも重要です。
画像出典:Instagram
フィードの雰囲気で重要なのが色のバランスです。例えばフィード全体が空や海など青い画像で埋まっていると味気ない印象を与えます。そこで差し色として間に全体的に赤い画像を差し込むことで色のバランスを調整します。フィード上を一目見てパッと華やかに演出します。Instagramの公式アカウントも画像のように、モノクロ画像や白を基調とした画像、ピンクの画像で華やかにフィードを見せています。
このテクニックはインフルエンサーが良く使っていて、差し色として差し込む画像は「いいね」をたくさんもらえなくても良いとのことです。「いいね」をたくさん集めるコンテンツを見てもらうために、あえて差し色を差し込んでフォローしたいフィードを作るそうです。
最後に
インスタグラムをビジネスで活用するうえでの注意点と効果を最大限伸ばすためのポイントについてご紹介しました、上記を踏まえた上で、ソーシャルメディアマーケティングを円滑に進めましょう。