手頃な価格で出稿しやすいインスタグラム広告。インスタグラムのアカウントがなくてもFacebookのアカウントがあれば広告を出稿できるということで、より幅広い企業が広告の出稿に乗り出しています。Facebookと同様にターゲティングの設定が詳細にできるため、広告を出稿するのにおすすめのプラットフォームです。
インスタグラム(Instagram)に広告を出稿するにあたって気になるのは、広告のサイズといった規定や出稿できる広告のバリエーションかと思います。今回は広告の規定や価格、広告の種類によって得られる効果を紹介します。
また、PDF版の完全マニュアルの無料ダウンロードをご希望の方は下記よりダウンロードが可能です。
目次
インスタグラム広告とは
インスタグラム広告はインスタグラムのフィードに表示される広告です。ユーザーが閲覧しているフィード上に自然な形で表示されて、広告を表示するターゲットも詳細に設定できます。
昨年インスタグラムに導入されたストーリーズ内で表示する広告も選べるので、様々な角度からユーザーにアプローチ可能。人気ソーシャルメディアで製品やサービスをアピールする機会を得られます。
インスタグラム広告のサイズ
選べるインスタグラム広告のバリエーションは「写真広告」「動画広告」「カルーセル広告」「ストーリー広告」の4種類。それぞれサイズの規定があるので注意が必要です。
写真広告
写真広告では、広告に写真を1枚表示できます。広告に表示する写真は次の条件を満たすものを選びましょう。
推奨
- 画像アスペクト比: 1:1
- 画像サイズ: 1080 x 1080ピクセル
使用可能
- 画像アスペクト比: 横長(1.91:1)、正方形(1:1)、縦長(4:5)
- 最小解像度: 600 x 315ピクセル(1.91:1横長) / 600 x 600ピクセル(1:1正方形) / 600 x 750ピクセル(4:5縦長)
- 最大解像度: 1936 x 1936ピクセル
- ファイルタイプ: .jpg、.png
- 最大サイズ: 30MB
写真広告では正方形、または縦長か横長の長方形の画像を使用できます。推奨サイズは正方形ですが、一番訴求力が高いと感じる画像を選びましょう。
動画広告
動画広告では最大30秒間の動画を広告に設定できます。使用できる動画の規定は次のとおりです。
推奨
- アスペクト比: 1:1
- 動画: H.264圧縮方式、ハイプロファイル推奨、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン
- 形式: .mp4コンテナ
- オーディオ: ステレオAACオーディオ圧縮、128kbps以上を推奨
使用可能
- 動画アスペクト比: 横長(1.91:1)、正方形(1:1)、縦長(4:5)
- 最小解像度: 600 x 315ピクセル(1.91:1横長) / 600 x 600ピクセル(1:1正方形) / 600 x 750ピクセル(4:5縦長)
- 長さ(最短): 最小値なし
- 長さ(最長): 60秒
- ファイルタイプ: 対応しているファイル形式の一覧
- サポートする動画コーデック: H.264、VP8
- サポートする音声コーデック: AAC、Vorbis
- 最大サイズ: 4GB
- フレームレート: 最大30fps
- ビットレート: ファイルサイズが1GB以内で、2パスエンコードを使っている限り、ビットレートに上限なし。それ以外は、1080pなら8Mbps、720pなら4Mbps。
- サムネイル画像の比率: アスペクト比は動画本編と一致するようにすること。
カルーセル広告
カルーセル広告は複数の画像をカルーセル表示する広告です。写真広告と異なり、選べる画像の寸法は正方形のみという点に注意してください。
推奨
- 画像サイズ: 1080 x 1080ピクセル
使用可能
- カード点数(最小): 2
- カード点数(最大): 10
- 画像アスペクト比: 1:1
- 最小解像度: 600 x 600ピクセル
- 最大解像度: 1080 x 1080ピクセル
- ファイルタイプ: .jpg、.png
- 最大サイズ: 画像1枚につき30MB
参照:Facebookヘルプ
ストーリー広告
ストーリー広告はInstagram Stories内で表示できる広告です。ストーリーに合わせたサイズなので、縦長の画像か動画を使用できます。
画像
- 画像サイズ:1080 x 1920
- ピクセル 画像比:9:16
動画
- 解像度:最低720ピクセル
- アスペクト比:9:16
- ファイルタイプ:.MOV、.MP4、.GIFファイル
- サイズ:3 GB
インスタグラム広告の価格帯
インスタグラム広告の価格はサイズでは決まりません。「CPM」「CPC」「CPI」「動画の再生時間」という4種類の課金方法で支払いが発生します。
支払いと期間を設定することで低価格での広告出稿を可能にしていて、最低100円から利用できます。
インスタグラム広告の効果
インスタグラム広告はインスタグラムというソーシャルメディアで配信される広告です。テレビやウェブページではなく、特定のプラットフォームで配信できるという点がときにはメリットとなります。
ディズニー・フランスの場合
ウォルト・ディズニー・フランスは、人気映画ファインディング・ニモの続編「ファインディング・ドリー」の宣伝を計画していました。
フランスでは映画の宣伝にテレビCMを使えないという規定があります。そこで映画の宣伝に選ばれたのはインスタグラムです。若い世代のユーザーが多いインスタグラムは、ファインディング・ドリーの広告を出稿するのに最適なプラットフォームでした。
インスタグラムは現在月間ユーザー10億人の巨大プラットフォームです。ターゲット層などの条件が合えばテレビや雑誌に広告が載せられない場合でも、インスタグラム広告で大きな成果を得られます。
参照:Instagram for business
まとめ
インスタグラム広告は出稿する広告の種類によって、画像や動画を規定通りのサイズで作成する必要があります。期間を設定することで予算内で広告の出稿ができるので、是非インスタグラム広告を活用してください。