SNSを活用したマーケティングは現在、商品を宣伝する上で重要な役割を担っています。その中でも、写真投稿型のSNSであるInstagramは写真を通して消費者に効果的に情報を伝えることができるという点で有力な手段です。Instagramで発信するコンテンツは必ずしも商品自体だけではありません。様々な工夫をすることで、見た目には差別しにくい商品であっても他社製品と差別化を図りブランディングが可能です。
今回は、ミネラルウォーターを事例にとり、各社がどのような施策を行っているかご紹介いたします。
目次
インスタグラムでブランディングをするには?
ブランドを確立することは、自社の商品を際立たて他社と差別化するために重要です。国内2000万人が利用するInstagram(インスタグラム)を利用したブランディングを行うことは、TVCMに引けを取らない効果があります。
ブランディングのためにInstagram(インスタグラム)を利用する上で、特に気をつけなければならない点は下記の2つです。
インスタグラムブランディングポイント① 統一感のある投稿
ブランドイメージを正しく消費者に伝えるためには、コンセプトの統一感は非常に重要です。予めどのようなイメージを伝えていくのか、トンマナを検討して行く必要があります。
インスタグラムブランディングポイント② 定期的な情報発信
ブランドイメージを伝えるためには消費者と接触回数を増やさなければいけません。定期的な投稿を行うことで、消費者にInstagram(インスタグラム)のタイムライン上で接触することができます。投稿計画をしっかりと立て、将来的に投稿する写真をある程度ストックしておく体制を作ることがベストです。
しかし、Instagram(インスタグラム)で定期的な情報発信を行おうと考えた際に、多くの担当者が悩むのは、「インスタ映え」する写真を「バリエーション」豊かに準備することの難しさです。商品種類が少なかったり、商品の色味が無かったりと、フォトジェニックではない、いわゆる「インスタ映え」しない場合も多いです。また、同じような見た目の写真を投稿し続けても消費者は飽きてしまいます。
今回は、一見「インスタ映え」しなさそうな無色透明なペットボトルを各社が販売しているミネラルウォーターを通して、Instagramでブランディングを行う方法を見てみます。
ミネラルウォーターの3つのインスタグラム事例
背景を変えて商品を印象付ける|Evian
https://www.instagram.com/evianwater/
フランス企業のEvian公式アカウントでは、色々な背景のEvianが主体として映っている写真を投稿しています。背景には、山や川といったミネラルウォーターらしい風景だけでなくイラストが背景であるときもあります。背景を変えて投稿することで、一つ一つの写真にストーリやイメージを持たせています。
背景を変えても、どの写真もEvianのロゴを際立たせて投稿されているので統一感を損なわない内容になります。
視聴者参加型のメディア化|い・ろ・は・す
https://www.instagram.com/ilohas_jp/
公式アカウントがただの宣伝用アカウントでは、フォローはおろか見てくれることも難しいです。テレビCMを例に取ると、視聴者に見てもらうためにソフトバンクの「白鳥家」やKDDIの「三太郎」など、コンテンツとしての面白さを追求するCMが増えています。Instagram(インスタグラム)でも、楽しめるコンテンツは消費者の注目を集めます。
日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す」のアカウントでは、ジオラマの中にいろはすが映っている写真が投稿されています。
「いろはすの森」という名前のジオラマは、ハッシュタグ「#いろはすの森」をつけて、自分と「い・ろ・は・す」が映っている写真を投稿することで、木が一本増えたり自分自身がジオラマに登場したりする、参加型コンテンツです。
独自のブランドカラーを押し出す|CONTREX
https://www.instagram.com/contrex/
フランス企業のコントレックスは、ダイエット目的の女性がターゲットの飲料メーカーです。そのため公式アカウントのInstagramでは、ピンクカラーで統一されたエネルギッシュでスポーティーな写真が数多く投稿されています。
商品の水を全面に押し出すのではなく、CONTREXがある生活を消費者にイメージさせることで、独自のブランドイメージの確立を実現しています。
インスタグラムにおけるブランディング事例まとめ
ミネラルウォーター3つの事例を紹介しました。今回ご紹介した手法、イメージ戦略は決してミネラルウォーターに限ったものではなく、数多の商品に活用できるものです。
ぜひInstagramを自分の商品のブランディングに活用してみてはいかかでしょうか。