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SNSが主流になった現在、いろいろな情報がスピードを増して配信されるようになりました。

その結果、Z世代とさらに上の世代の間の格差はかなり広がっているように見えますが、世代にかかわらず揺さぶられやすい感情があるのをご存じでしょうか?

それは「ノスタルジー」です。

Z世代の言葉でいえば「エモい」が近いと思われますが、こういった郷愁を誘うような「懐かしさ」の感情は誰にでもあるのです。

例えば、上記画像のような田舎の風景は、この地域で生まれた人だけでなく、ここに行ったことがない人でも懐かしさを覚えるのです。

そしてマーケティングの世界では、懐かしさの感情に訴えかける「ノスタルジアマーケティング」が近年流行っています。

本記事では、なぜノスタルジアマーケティングが有効なのか、その理由を具体例を交えてお伝えします。

※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。

ノスタルジアマーケティングはなぜ有効?

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皆さんはふとした瞬間に、昔のことを思い出すことはありませんか?

例えば昔よく嗅いでいた香りが街中でふと香った時、テレビで昔遊んでいたおもちゃが紹介された時など、トリガーとなるものは人それぞれたくさんあります。

そして、その時の感情はポジティブとネガティブであればどちらよりか?と聞かれると、多くの人がネガティブよりだと答えるでしょう。

なぜならそこには「もうあのころには戻れない」という、失われたものと向き合う感情も生まれてしまうからです。

しかし心理学の研究によると、「人間はノスタルジーを感じるのは体にいいから」という結果が出ているのです。

実は人間がノスタルジーを感じやすいのはもともとネガティブな感情だった時で、懐かしさを感じた後には逆にポジティブな気分になります。

これは楽しかった時の思い出がマイナスな気持ちを中和させるからだと言われています。

さらに、人間は懐かしさを感じやすいものにお金を使いやすいという調査結果も。

こういった理由があり、ノスタルジアマーケティングは有効とされているのです。

ノスタルジアマーケティングの事例

バーガーキング:ロゴを「レトロテイスト」に

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画像:Burger King is changing its logo after 20 years in a massive rebrand

2021年、バーガーキングは20数年ぶりとなるブランド再構築を行い、ロゴやパッケージ、制服などをリニューアルしました。

しかしこのリニューアルは「古臭いものを今風にしよう」というものではありません。

手掛けたデザイナーは「新しいデザインには温かみとレトロなテイストがあり、バーガーキングのルーツを思い起こさせるようにした」と語っており、食べ物に使われない青色をなくすなどしました。(上記画像参照)

その結果、「バーガーキングが最も輝いていた1969年と1994年のブランドオリジナルの特徴的なロゴに戻ることがベスト」と判断したのです。

これも一つのノスタルジー効果といえるでしょう。

NTTドコモ:iモード卒業公演

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画像:総勢400台以上のガラケーたちが出演する「iモード卒業公演」

NTTドコモのサービス「iモード」は、ガラケーなどの携帯電話を使ったインターネットへのアクセスサービスです。

しかしスマホによる5G通信サービスへの移行などにともない、2026年3月をもってサービスが終了することが発表されました。

そこでNTTドコモは、400台以上のiモード携帯電話で音楽を奏でる動画「iモード卒業公演」を公式YouTubeチャンネルで公開しました。(現在は非公開)

卒業ソングの定番「仰げば尊し」などを奏でながらユーザーとの思い出を振り返るといった内容で、メールをセンターに問い合わせる、電波が弱い場所でアンテナを伸ばして振る、着信メロディを打ち込む、赤外線通信で連絡先を交換するといったガラケーあるあるも随所に登場。

動画公開とともに学生時代ガラケーを使用していた世代を中心に話題となり、公開後2週間強でTwitterにおける動画の再生回数は400万回を超えました。

終了するサービスのためにわざわざコンテンツを作ることは稀ですし、直接的に売り上げが上がるというわけではありません。

しかしこれまでの感謝を伝えることでユーザーの好感度が上がり、企業のイメージアップにもつながるのです。

ノスタルジアマーケティングの成功例と言えるでしょう。

富士フイルム:写ルンです

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画像:SNSで大人気の『写ルンです』で写真をもっと楽しもう!

「写ルンです」といえば、1986年に富士フイルムが発売したレンズ付きフィルムです。

それまでの写真と違いこれ1つで写真撮影ができ、フイルムを入れ替える必要もないということで、爆発的な人気となりました。

その後ガラケー、そしてスマホの登場によりカメラを持ち歩く必要がなくなったため、2000年のピークを境に急激に売り上げが下がり、その後全盛期の100分の1まで落ち込みました。

しかし2015年を境に売り上げの減少に歯止めがかかり、翌年から増加に転じています。

これは写ルンですで撮影した写真をInstagramにアップし、あえて「エモい雰囲気の写真」として演出することが流行ったからです。

しかも、かつては写真として現像するしか選択肢がありませんでしたが、今は写真屋へもっていけばスマホにデータを転送してくれるサービスも開始。

Z世代は写ルンですを子どものころに使ってこなかった世代ですが、それでも写真に「懐かしさ」は感じるのです。

このように、古くからある商品もノスタルジアマーケティングのおかげで急に売り上げがアップする場合があるのです。

そのため、スマホ転送サービスのようなサービスの付加も大事になってきます。

ノスタルジアマーケティングの注意点

ノスタルジアマーケティングには注意点もいくつかあります。

ターゲットオーディエンスを明確にする必要がある

ノスタルジーの中には田舎の風景のようにどの世代にも刺さるものもあれば、ある特定の時期のおもちゃのように刺さる世代が狭いものもあります。

特に注意すべきなのが「ロングセラーだけど中身が変わっているもの」です。

例えばポケットモンスターやプリキュアなどのシリーズ物は、自分が子どものころにどのシリーズで遊んだか、見ていたかによってターゲットが異なってくるので注意しましょう。

もしターゲット層に近い年齢層の社員がいるなら、施策が同年代の人たちに刺さるのかを確認しておきましょう。

変更により反感を買う恐れも

ロングセラー商品にはその分ファンがいますが、その人たちがSNS等でいつも発信しているかといえばそうではなく、サイレントマジョリティーが存在します。

良かれと思って行ったロゴ変更なども、それまでいたファンからすれば反感を買う可能性があります。

こういった変更は事前に市場調査を行い、変更すべきかどうかを確認しましょう。

押しつけがましくしない

ノスタルジーは人の繊細な感情によるものなので、もし企業が狙ってノスタルジアマーケティングを実施した場合、わざとらしさに幻滅してしまう可能性もあります。

ノスタルジアマーケティングはガツガツ訴えかけるのではなく、人の心に寄り添うくらいの心境でおこなうべきなのかもしれません。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?

ノスタルジアマーケティングが成功すれば、売り上げアップだけでなく「ユーザーに寄り添う企業」としてイメージアップするでしょう。

また今回はノスタルジアマーケティングの事例として老舗企業を中心にご紹介しましたが、決して若い企業がノスタルジアマーケティングをできないというわけではありません。

「〇周年記念」「起業当時の写真」などは、そんなに時間がたっていなくてもノスタルジーを感じるのです。

皆さんもノスタルジー効果的に活用し、マーケティングに活かしましょう。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。

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