2023年1月、「Bondee(ボンディー)」というアプリがアジアを中心にリリースされ、アプリストアのランキング1位を獲得するなど大きな話題となりました。
Bondee(ボンディー)は、Metadream社が開発したスマートフォン向けのメタバースSNSです。
昨今はメタバースという言葉を耳にする機会が増えましたが、身近なサービスで実際にメタバースを応用しているものはまだ少ない現状です。
そんな中で、次世代のメタバースSNSとして、仮想空間でのコミュニケーションを楽しめるのがBondee(ボンディー)です。
本記事では「Bondee(ボンディー)」について、
- メタバース上でのコミュニケーションがどういうものなのか?
- どうして人気なのか?
を解説していきます。
現在話題沸騰中のSNSですので、是非ともチェックしていきましょう!
目次
「Bondee(ボンディー)」とは?
画像:Bondee
まずは「Bondee(ボンディー)」の概要や開発元についてご紹介します。
「Bondee(ボンディー)」とは?
「Bondee(ボンディー)」は、アバターを作成してメタバース上でコミュニケーションを楽しめるメタバースSNSです。
様々なアイテムに着せ替えたり、自分好みのアバターを作成することができます。
また、今の気持ちやステータス(状態)を豊富に表現可能で、他のユーザーとの共感性が高いコミュニケーションが特徴です。
現時点では主に、日常をシェアしたり、チャットしたりといったコミュニケーションの形が主流です。
また、「スペース機能」では、マイスペースと呼ばれる部屋を作成して、友だち同士で訪問し合うなど、現実世界の暮らしに近いソーシャルな体験を味わうことができます。
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最近話題のメタバースSNS「ボンディー(Bondee)」って何?
Metadream社が開発
開発元の「Metadream」は、アメリカやオーストラリアからの出資者によって設立されたテック企業で、日本と韓国が、開発・運営の拠点になっています。
アプリの管理などを行うデータセンターを、シンガポール、日本、アメリカに設立しており、今後はローカルユーザーのニーズに応えるため、タイやフィリピンなどの地域にも運営センターが設立されるようです。
参考:AWSを導入した「Bondee」、 2023年1月にアジア市場を席巻|@Press
「Bondee(ボンディー)」メタバース上でのコミュニケーションの特徴
次に、「Bondee(ボンディー)」のメタバース上でのコミュニケーションの特徴をご紹介していきます。
豊富なデザインのアイテムや着せ替えで、なりたい自分=アバターを表現
画像:Bondee
Bondee(ボンディー)の特徴としてまず挙げたいのが、豊富なデザインのアイテムで作成・着せ替えができるアバターです。
人相など容姿に関するデザインだけでなく、自分好みの服装でお洒落を楽しむことができる点は、現実世界のライフスタイルの楽しみ方に近い特徴です。
また、楽器や仕事にまつわるコスチュームなど、パーソナリティーを表現できるアイテムが豊富な点も特徴です。
自分の趣味や関心ごとを表現できるので新しいコミュニケーションのきっかけになりやすいと考えられます。
Bondee(ボンディー)が、アバターのことを「デジタルツイン」と表現していることからも、「理想のもう1人の自分」を通じてメタバース上の社会生活を楽しむ
という意図が窺えます。
自分の状態を豊富な「ステータス機能」で表現
次に挙げたい特徴として、Bondee(ボンディー)の「ステータス機能」に注目しましょう。
「ステータス機能」では、自分の現在の状態を表示させておくことができます。
気分や感情のほか、仕事や休憩、趣味など、現在の自分の状態を表現することができるので、それを見たユーザーは、チャットなどで話しかける前に相手の状態を知ることができます。
これまでのSNSは、顔が見えない状態でやり取りを開始することが多いのに対し、Bondee(ボンディー)では、「ステータス」をもとに相手の状態を踏まえたアクションが可能になる点が特徴です。
メタバース上においても、リアルな日常と同様、相手の様子を伺いながらコミュニケーションを図れるという点は、これまでのSNSとは異なるポイントになるでしょう。
友達になれるのは50人まで 対面を前提としたリアルコミュニーケーション
一般的に、多くの人と広く繋がることを目的とした使い方が多いSNSに対し、Bondee(ボンディー)は、友達になれる人数を50人までとしています。
一概には言えませんが、ネット社会が浸透しきった現代においても、「SNS上での人との繋がり」と「フェイス・トゥ・フェイスで接する人との繋がり」では、関係性のニュアンスに、多少なりとも違いを感じる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
その点でBondee(ボンディー)は、友達になれる人数を50人までに設定したことで、これまでのSNS上で生まれる関係性とは異なり、対面を前提としたリアルコミュニーケーションに近い関係性を想定していることが考えられます。
そしてこの考え方は、メタバースに期待される、もう1つの(仮想)現実という定義にもフィットしています。
メタバース上でのコミュニケーションでは、アバター同士の対面を前提とした、より親密なコミュニケーションの形が主流になると言えるでしょう。
「Bondee(ボンディー)」人気のポイント
最後に、前項でご紹介したメタバース上のコミュニケーションの特徴を踏まえ、「Bondee(ボンディー)」の人気のポイントを考察していきます。
もう一人の自分を再定義することができる
まず、「Bondee(ボンディー)」の人気のポイントとして注目したいのが、自由度の高いアバター構築によってもう一人の自分を再定義することができる点です。
- 現実とは異なる自分の一面を表現する
- なりたいビジュアルの理想像を投影させる
というように、デジタルツイン=もう一人の自分をアバターで再定義できる点は、メタバースSNSの特性を活かした大きな魅力と言えるでしょう。
もう一つの日常を過ごすことができる
もう一人の自分を再定義することは、もう一つの日常を手にすることでもあります。
これまでのSNSでも、「別アカ」や「裏アカ」のように、本来の自分とは異なる世界線で人との繋がりを求めたり、発言できる場には需要が見受けられました。
その点で「Bondee(ボンディー)」は、メタバースを応用することで、さらにリアルな世界感に没入して、もう一つの日常を過ごすことを可能にしています。
中でも、「マイスペース」は、自分の個性を表現した理想の部屋を作り出せる点が魅力です。(上記画像)
友だちのスペースに遊びに行ったり、コメントを残したりと、暮らしの拠点として、メタバース上での暮らしをさらに楽しむことができるのです。
リアルなコミュニケーションを取れる
上述の「マイスペース」を拠点とした、ご近所付き合いのようなコミュニケーションのように、「Bondee(ボンディー)」では、現実の日常に近いリアルなコミュニケーションを楽しむことができます。
さらに、「ステータス機能」で気持ちや状態を表現したり、写真をリアルタイムで共有したりと、コミュニケーションの速度が速い点も特徴です。
主に「投稿に対してのリアクション」という形でコミュニケーションが生まれるこれまでのSNSと比較すると、現実世界に近いテンポ感でコミュニケーションを取れることが、メタバースSNS「Bondee(ボンディー)」の人気のポイントになっていると考えられるでしょう。
まとめ
今回は、「Bondee(ボンディー)」について、
- メタバース上でのコミュニケーション
- 人気のポイント
を中心に解説させていただきました。
仮想空間とアバターを用いたメタバースSNSということで、やはりこれまでのSNSとは違ったコミュニケーションの形が特徴となっていることがわかりましたね!
次世代のSNSとして、日本でもさらに注目されることが予想されますので、是非ともこの機会に「Bondee(ボンディー)」を実際に体感してみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきましてありがとうございました!
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