インスタグラムは写真を投稿するプラットフォームというだけでなく、商品を宣伝したり、サービスをアピールするベースにもなっています。ブログやサイトなどと違い、写真を投稿するだけで多くのフォロワーに見てもらえるので、国を超えたアピールができるというのもポイントになります。
もし自分のアカウントに、DM(ダイレクトメッセージ)で特定の商品を宣伝する投稿をして欲しいと依頼があれば、どのようにしておくと問題なく商品の宣伝をすることができるのでしょうか?ポイントになる心得と、対処方法を解説していきます。
目次
インスタグラムのフォロワー数が多いと、商品の宣伝依頼がかかることがある
インスタグラムで商品の宣伝を依頼される可能性が上がるのは、フォロワーが多い場合です。インスタグラムでは、サイトなどの様に検索をするというよりも、フォロワーが新規で投稿された写真を見ることが多くなります。
それですでにたくさんのフォロワーがいる場合には、訴求できるユーザーが多いので、宣伝の依頼が来ることがあります。もちろん投稿している内容にマッチした商品である必要もあるので、商品の宣伝依頼には案件の内容にも左右されることもあります。
しかし基本的な点として、フォロワーが多いほど、広告主としては効果が期待できるので、宣伝をして欲しいと感じるのです。
商品の無償提供だけの場合と、別途謝礼が発生する場合がある
宣伝を依頼される場合に、気になるのが謝礼や商品の提供がどうなっているのかという点です。大きく分けて2つのケースが考えられます。一つは商品の無償提供というケース。もう一つは商品の提供と謝礼が発生するケースです。
商品の無償提供の場合
商品の無償提供の場合は、その通り商品が無料で提供されます。これが謝礼替わりになるので、依頼される側の報酬としてはそれほど多くないでしょう。もし商品が高額な物であれば実質の報酬額も大きくなりますが、現物支給という形になります。
謝礼が発生する場合
商品の提供とは別に、謝礼が発生するケースもあります。この場合には、商品の提供とフォロワーの数に合わせて謝礼が計算されていきます。
大まかな相場としては、フォロワー当たり3円前後が目安になっているようです。1万フォロワーがいるのであれば約3万円(3円×1万人)、10万フォロワーがいれば約30万円が一回の投稿あたりの謝礼になります。
もちろんこれは相場に過ぎませんが、多くのインスタグラマーの平均の価格はこの程度になると言われています。
依頼を受けるまでに気をつけること
では実際にDM(ダイレクトメッセージ)で相談されてから、依頼を受けるまでにチェックしておきたいポイントなどを確認していきましょう。問題に巻き込まれたり、実は詐欺だったということが無いためにも慎重に依頼を受けることが大切です。
いくつかのポイントごとに解説していきますので、実際に依頼された場合には項目ごとに確認をして、スムーズに事が進むように確認しておきましょう。
依頼している企業は信頼できるかどうかをチェックする
最初に確認しておきたいのは、依頼を受けることになる企業についてです。この企業は信頼できる確かな依頼主でしょうか? 調べる方法はたくさんあると思いますが、可能な限りのリサーチをして、どのような評判を得ている企業なのかどうかを見ていきましょう。
依頼をしてきたのが、インスタグラマーをキャスティングしている会社などの場合、企業との調整などは会社がしてくれます。その分インスタグラマーを紹介している会社が信頼に値するのか確認をするのが重要です。
また、なりすまし詐欺を防止するために、企業や著名人の公式アカウントには名前の横に青いチェックマーク(認証マーク)が入っています。こうした認証マークもDM(ダイレクトメッセージ)で依頼してきた企業が信頼できるかの判断材料になりますので一つの参考にしましょう。
依頼内容について条件面をしっかりと確認する
依頼内容の条件の確認も必要です。依頼側の要望や条件などがインスタグラマーの想像しているものと違うという事もあり得ます。投稿する写真の条件や、雰囲気や背景など、条件として挙げることができるものは多種に及びます。
細かな点と思うかもしれませんが、双方の信頼を高めるためにも、後の条件面での行き違いが生じないようにも確認を徹底することが大切です。
初めての依頼などであれば、なおの事条件の確認を徹底的に行っておくと良いでしょう。やり取りや投稿までの流れがスムーズになり、双方にメリットをもたらします。
スケジュールに無理がないか確認する
実際に依頼を受けた時から投稿をするまでのスケジュールにも注意をしておきましょう。あまりにもスケジュールがタイトな場合には、撮影の機材や取材をするまでの時間が少なくなり、思っている仕上がりの写真にならない事もあります。
せっかく依頼してもらったのですから、インスタグラマーとして満足のいく一枚に仕上げて効果のある写真を作り上げたいでしょう。そして質の高い写真は、広告主にとっても効果をもたらすPR写真になります。
満足できる写真を作るために必要な時間を計算し、スケジュールを立てていきましょう。必要以上にタイトにならないように注意をして、投稿までの作業を余裕をもって行えるようにしていくことが大切です。
投稿までに気をつけること
企業からの依頼を受けて、実際に投稿をするまでには、多くのステップを踏む必要があります。もし実際に依頼を受けたのであれば、投稿をするまでにも気を付けておきたい点を確認しましょう。
宣伝の依頼を受けたことが原因でフォロワーが減ってしまったり、アカウントの価値を下げてしまうという事が無いように、気を付けていきたい点があります。
ステルスマーケティング(ステマ)に加担していないかはマストチェック
最初にチェックしていきたいのは、ステルスマーケティングに加担していないかという点です。このステルスマーケティングはステマとも呼ばれていて、宣伝なのに宣伝でないかのように商品を紹介することを指します。消費者を騙していることにもなりかねないので、広告であるという表示が必要です。
何かの商品を宣伝として紹介する時には、それが広告である旨を表記するなどして見た人が分かるようにしておきます。広告の表示をせずに、商品の宣伝をしてしまうとそれはステマになってしまうのです。
実際にステマなのかそうでないのかの判断は難しい部分でありますが、インスタグラムであればハッシュタグで「#PR」とされていれば、広告との表記をしていることになります。
ステマをしたとしても、実際には広告主の問題になることも多いのですが、ステマを投稿することでアカウントの価値を下げたり、フォロワーが離れていくことにもつながりますので、ステマをしていない企業かどうかも併せて確認しておきましょう。
ハッシュタグのスペルミス等に気をつける
ハッシュタグを準備する時には、そのスペルミスにも注意しましょう。英語表記であれば、小さな文字の見逃しや、また2文字つながっているのに1文字だけしか入力していないスペルミスが良くあります。
基本的にはフォロワーのホーム画面に表示されるのですが、ハッシュタグを検索して写真を見るユーザーもいるのも事実です。ハッシュタグを適切に付けることで、より多くの人の目に触れる可能性があります。
すでに考えているハッシュタグを入力する時には、スペルミスが無いかどうかを確認しておきましょう。
自分自身のフォロワーに責任を持って届けられる情報かをしっかりと考えてから依頼を受けましょう
インスタグラムのフォロワーが増えてくると、企業からの広告の依頼を受けることがあるかもしれません。多くのフォロワーがいることや、企業がぜひ宣伝して欲しいと思ってくれたということは、インスタグラマーとしての影響力が認められたという事でもあります。
しかし全ての宣伝の案件が自身のアカウントの内容とマッチしている訳ではありません。自分自身のフォロワーに自信を持って勧められる商品であることが大切なのです。
依頼を受けた時には、その宣伝の商品の条件や謝礼だけでなく、商品自体が勧められるものなのかも注意深くチェックしておきましょう。自分が自信を持って勧められる商品であるなら、きっと商品のメリットがフォロワーにも届くでしょう。