今回は導入した「Instagramインサイト」の実際の活用の仕方、分析するために必要な指標の見方について説明していきます。
目次
分析作業でポイントとなる指標
フォロワー属性分析
フォロワー数
投稿がどの程度のユーザーにリーチしているか把握する指標となります。フォロワー数=ファンの人数となり、フォロワーを増やせば販売拡大や広告宣伝効果が高まります。フォロワーに対して新製品の情報をリリースしたりイベント情報を流したり、インスタグラムをメルマガの配信の様にマーケティングツールとして活用できます。またフォロワー数の増減を分析することで配信している投稿内容のクオリティを客観的に計ることができます。
フォロワーの属性
自社アカウントのフォロワーの年齢層や性別、居住地域(国、市町村)等を分析できます。自社の製品やサービスのターゲットに適したフォロワーなのかを確認できます。設定したターゲットからのフォローが少ない場合は、よりターゲットに則したコンテンツ作成を意識しましょう。
投稿時間帯・曜日
企業が効率的にインスタグラムマーケティングの効果をあげていくためには、ユーザーのアクティブな時間帯や曜日も解析のキーポイントとなります。自社のターゲットユーザーがアクティブな時間を分析してその時間に投稿を行うことで、インプレッション数やリーチを増加させることが可能となります。
コンテンツの閲覧状況に関する指標
インサイトでは以下の投稿やストーリーに関する数値を集計します。
インプレッション: 投稿やストーリーが閲覧された合計回数
リーチ: 投稿やストーリーを見たユニークカウント数
ウェブサイトクリック: ビジネスプロフィールに登録されているウェブサイトのリンクをタップしたアカウント数
フォロワーアクティビティ: フォロワーが1日にインスタグラムを利用する平均回数
動画の再生: 動画が延べ3秒間以上、再生された回数
保存: 投稿を保存したユニークアカウント数
ストーリー固有の指標
またストーリー固有のインサイトでは以下の数値を集計します。
返信: ストーリーの「メッセージを送信」オプションを使ってメッセージが送信された回数
ストーリーからの移動: 誰かがストーリーをスワイプして別の人のストーリーや自分のフィードに移動した回数
※現時点では、ライブコンテンツに関するインサイトは確認できません。
エンゲージメントに関する指標
エンゲージメントとはユーザーの反応のことです。インスタグラムで取れるエンゲージメントは「いいね!」の数と「コメント」の数があります。
いいね!の数にはユーザーの反応がダイレクトに現れます。コメント数はいいね!よりユーザー側の行う敷居が高いためより高いエンゲージメントと分析できます。わざわざコメントを残してくれるユーザーは潜在的にエンゲージメントの高い、コンバージョンにつながりやすいユーザーと言えます。いいね!やコメントといったエンゲージメントを解析することで、ユーザーの好みを把握し、自社のインスタグラム運用の方向性を探ることができます。
その他(コンバージョン率)
自社のホームページへ誘導して予約や問い合わせ、商品の購入、アプリのインストールなどをしてもらう成果をコンバージョンと言います。インスタグラムを利用する企業の多くは、最終的にはこのような成果をあげるために活用している所も多いでしょう。
インスタグラムを入口として、最終的に自社ホームページでの成果を目的とする企業アカウントはこれまで述べた指標を参考にコンバージョンまでのユーザー行動を見通して分析していく必要があります。
おおまかな流れとしては次の5つのステップを意識してみてください。
成果をあげるための5つのステップ
Step1.
フォロワーを増やす
Step2.
インプレッション、リーチをあげる
Step3.
エンゲージメントを増やす
Step4.
自社ページやLPなど外部サイトへ誘導する
Step5.
コンバージョン達成
自社のサイトの分析やコンバージョン率の計測は、自社のホームページなどにGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを設置しておくことで分析することが可能です。
複合的に指標をチェックする
指標が本当にブランドの認知やイメージの向上に結びついているかはフォロワー数だけでは測定できません。フォロワー数がどんどん増えていてもいいね!の数が少なければブランドに対する実質のエンゲージメントは低いと言わざるをえません。コンバージョンにつながるような成果をあげるためには複合的に指標をチェックする必要があります。
インスタグラムでのアナリティクスの活用は自社の売り上げ目標達成や、集客のためには不可欠です。フォロワーが伸びていてもエンゲージメントが低い、リーチが伸び悩むという場合は投稿時間を見直してみたり、年齢層にあった投稿をしみたりなどフィードバクをはかっていくことができます。ユーザーの行動や属性を把握しながら、成果をあげるためのアカウント運営をしていきましょう。