インスタグラムを含めFacebookやTwitterなどソーシャルメディアで行うキャンペーンは、ユーザー参加型の企画を開催することがあります。ユーザーが参加できる企画は「いいね」や「コメント」、「シェア」がたくさん集まるので、新規ファン獲得や、企業・製品認知度の向上に役立ちます。
クイズコンテストやプレゼントキャンペーンと参加型企画は多数ありますが、今回おすすめしたいのは「写真投稿キャンペーン」です。ビジュアルコンテンツ特化型のInstagramマーケティングと相性が良く、写真提供に積極的なユーザーが多いので運用しやすいというメリットがあります。
目次
写真投稿キャンペーンとは?
写真投稿キャンペーンとは、お題に沿った写真を募集して応募があった中から優秀者を選定し、プレゼントなどを送る企画です。
例えば新発売のチョコレートの売上増加と認知度向上を目的に、写真投稿キャンペーンを行うとします。上位入賞者には無料の商品券をプレゼントするとして、新製品を使ったレシピの写真を募集。応募のあったレシピから優秀者を決めて、賞品付与者を発表するキャンペーン方法が写真投稿キャンペーンです。
一般的にキャンペーンの告知からプレゼント当選者発表まではSNSで展開すると同時にキャンペーンサイトを立ち上げることが多いです。キャンペーンサイトを立ち上げることで、複数のSNSを横断したキャンペーンを展開できるだけでなく、そこからGoogleやYahoo!の検索などを通して新たな参加者を獲得することができるためです。
写真投稿といった参加型のキャンペーンは、応募したコンテンツを通してユーザーからそのフォロワー、またそのフォロワーへと伝わるので、雪だるま式にコンテンツの露出度が増えることが期待できます。
写真投稿キャンペーン運用に欠かせないハッシュタグ3つのメリット
写真投稿キャンペーンは、必ずそのキャンペーンの中心となるハッシュタグを利用することをおすすめします。ハッシュタグを利用することでユーザーにとっても、企業にとっても大きなメリットがたくさんあります。
メリット1.ユーザーの参加しやすさ
従来型の写真投稿キャンペーンでは応募する際に様々な情報を入力する必要があったり、メールや場合によっては郵送で写真を送る必要があるなど様々なハードルがありました。兎にも角にも参加者が多ければ多いほどよい写真投稿キャンペーンにとって、投稿ハードルをどこまで下げられるかが大事なポイントとなり、ハッシュタグをつけるだけというハードルの低さは参加ユーザーにとって大きなメリットとなります。
メリット2.集計のしやすさ
企業にとっては、投稿された写真を収集する必要があります。それをキャンペーンサイトに一覧化したり、社内のKPIチェックや資料作成に利用するなど、収集・集計の工数をどれだけ減らせるかは、キャンペーンの効率化に大きく貢献します。これまでに投稿がされていないオリジナリティのあるハッシュタグを利用することで、Instagramのデフォルト機能で常に投稿数を確認することが出来たり、ハッシュタグベースで写真を収集するプログラムやサービスを利用することができるため、企業にとっても大きなメリットがあります。
メリット3.人の目に留まる可能性の高さ
ユニークでわかりやすいハッシュタグを利用することによって、そのハッシュタグを見た人がキャンペーンの存在に気づき、参加してくれる可能性が高まります。また、ハッシュタグを使って検索することが一般的なInstagramにとって、多くの人が参加しているキャンペーンであるということが伝わりやすくなるため、参加を検討している人にとっても安心して参加をするきっかけをつくることができます。
写真投稿キャンペーン事例3選
インスタグラムでは様々な写真投稿キャンペーンが開催されています。今回はその中でも、優秀なキャンペーンを3つ紹介します。
事例1.Meowbox
Meowboxは月に1度ユニークなネコグッズの配達サービスを提供する企業。新しく猫のモデルを募集するために、インスタグラムで写真投稿キャンペーンを実施しました。
コンテスト参加方法は、インスタグラムに猫とMeowboxから届いた製品の写真を投稿すること。さらにキャンペーン用のハッシュタグ(#meowboxmeowdel)と、同社のユーザー名(@meowbox)をつけて投稿することをルールに加えて写真を募集しました。
キャンペーン用のハッシュタグを作ることで、コンテンツを見つけやすくなります。
事例2.Om Nom Nom Cookies
クッキー製造企業のOm Nom Nom Cookiesは、セルフィーコンテストを開催しました。同社のユーザー名(@omnomnominc)をコンテンツにタグ付けして同社の製品と一緒に写ったセルフィーを投稿すれば、選ばれたユーザーにオリジナルのTシャツが贈られるというものです。
参加方法がシンプルなため誰でも簡単に参加可能。さらにユーザーに製品と一緒に写った写真を投稿してもらうのは、自然な宣伝効果があるため製品のプロモーションに最適です。
事例3.Pike Place Market
米国のスーパーPike Place Marketが行った写真投稿キャンペーンは、実際にスーパーに行って撮影した写真を投稿するものでした。
祝日をお祝いするために行われたこのキャンペーンの賞品は、同社の製品が詰まったトートバッグです。Pike Place Marketで祝日用の買い物をしている様子を写真に撮って、ハッシュタグ#PikePlaceHolidaysを付けてコンテンツを投稿すれば参加できます。
このコンテストの面白いところは、指定された場所に行って写真を投稿するところ。特定の場所に人を集めたいときに活用できそうです。
おわりに
数あるユーザー参加型企画の中で写真投稿キャンペーンを行うなら、ビジュアルコンテンツに特化したインスタグラムがおすすめです。紹介した事例を参考に、写真投稿キャンペーンを開催してみてはいかがでしょうか。