「天王寺ミオ」は、大阪のJR天王寺駅に直結した駅ビルです。
天王寺駅の周辺のエリアは大阪の梅田・難波につぐ規模を誇る繁華街で、天王寺駅に隣接している天王寺ミオ。
ビル内には、ファッション・雑貨・書籍・飲食店・英会話教室……等の幅広いテナントが軒を連ねています。
そんな天王寺ミオから、インスタグラマーを起用したプロモーション施策実施のご依頼が、Find Modelにありました。
Find Modelは、10,000件以上のプロジェクト支援の実績があるインフルエンサーマーケティングのリーディングカンパニーです。
天王寺ミオとFind ModelによるInstagramを活用したインフルエンサーマーケティングの施策は大成功を収め、
- リーチ数が平均の約5倍
- 保存数が平均の約9倍
と驚異的な数字を叩き出す結果に。
本記事では、インフルエンサーマーケティングの成功事例として、天王寺ミオとFind Modelによる「インフルエンサーを起用した春物訴求・来館促進施策」をご紹介します。
施策の実施結果を数字を交えてご紹介しますので、今後のインフルエンサーマーケティングのご参考にぜひ最後までご覧ください!
天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティング施策について
まずはじめに、大成功を収めた天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティング施策の概要についてかんたんにご紹介していきましょう。
Find Modelとは
Find Modelは、ソーシャルワイヤー株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングのリーディングカンパニーです。
合計10,000件以上のインフルエンサーマーケティングの実績があり、企画から効果分析まで全てを任せられるトータルサポートが受けられます。
天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティング施策の概要
本プロモーションの概要は以下の通りです。
プロモーションの概要
- 目的:初売りバーゲンが終わり、本格的な春物ファッションに移行する間に春物ファッションを先駆けて訴求。クーポン配布を同時に行うことで来館を促す。
- 実施内容:天王寺ミオに5人の女性インフルエンサーが訪問し、各ブランド店舗で撮影。その後自身のInstagramアカウントでフィード投稿(ストーリー投稿は任意)。天王寺ミオのウェブサイトにて各インフルエンサーに対するインタビュー記事を公開。
- ターゲット属性:大阪及び京阪神在住の20〜30代女性
- 配信プラットフォーム:Instagram・天王寺ミオのウェブサイト
- 配信期間:2022年1月14日〜1月21日
インフルエンサー/天王寺ミオのwebによるプロモーション概要
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画像:インスタグラマー・misuzu ishigamiが選ぶ大人春めきコーデ♡ 今から春までリピリピリピ!Part.1 | 天王寺ミオ
<HIRON(@hiron953)>
<池田真子(@mako_ikeda)>
画像:インスタグラマー・池田真子が選ぶカジュアルコーデ♡ 今から春までリピリピリピ!Part.5 | 天王寺ミオ
<高崎 モモコ(@momoko_takasaki)>
画像:インスタグラマー・高崎モモコが選ぶ韓国っぽコーデ♪今から春までリピリピリピ!Part.4 | 天王寺ミオ
<Hii♡︎(@hiichan0217)>
画像:インスタグラマー・Hii♡︎が選ぶカジュアル&シックコーデ!今から春までリピリピリピ!Part.3 | 天王寺ミオ
天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティング施策の結果
先述したように、本プロモーションの目的は、インスタグラマー投稿において春物ファッションを先駆けて紹介し、同時にクーポンを配布することでフォロワーの来館を促すことです。
本プロモーションの企画内容や紹介したブランドがインフルエンサーの普段の投稿と非常にマッチしていた結果、Instagramフォロワーの興味・関心を強く引きつけることになり、リーチ数が平均の約5倍・保存数が平均の約9倍と驚異的な数字を叩き出すインフルエンサーさんもいらっしゃいました。
次パートから、本プロモーションの具体的な施策内容や施策の効果を表す具体的な数字をご紹介いたします。
具体的な施策と狙い
本パートでは、天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティングの具体的な施策内容とそのポイント・狙いをご紹介します。
天王寺ミオにインフルエンサーが訪問し、各ブランドで撮影後、自身のインスタでフィード投稿
本施策では、天王寺ミオに5人の女性インフルエンサーが訪問し、各ブランド店舗で撮影・取材。
その後自身のInstagramアカウントで、以下のような形でフィード投稿(ストーリー投稿は任意)をしていただきました。
以下2つの投稿を例として抜粋し、紹介させていただきます。
画像:@momoko_takasaki | Instagram
Instagramとターゲットコミュニティの親和性
本プロモーションでリーチしたいコミュニティ属性は、「大阪及び京阪神在住の20〜30代女性」でした。
2021年12月時点において、日本国内におけるInstagramの月間利用ユーザー数3,400万人に到達しましたが、そのメインユーザー層は20〜30代の女性です。
Twitterは男性ユーザー比率が比較的高く、TikTokは10〜20代の若年層向けプラットフォームであることを考えると、Instagramは今回のターゲットとなるコミュニティ属性に最も適した配信先だと言えます。
また天王寺ミオは、Instagramアカウントを運営していますので、本企画のインフルエンサー投稿から天王寺ミオの企業アカウントへ誘導しやすいという利点もあります(実際、今回のインフルエンサー投稿では投稿画像の1枚目とキャプションにて天王寺ミオ公式Instagramアカウントへのタグ付けを行っていただきました)。
企業の既存のアカウントを活用できるという意味でも、Instagramは今回の企画にうってつけのプラットフォームだったと言えるでしょう。
天王寺ミオで取材・撮影を行うことで投稿のリアリティがアップ
本施策では、5名の女性インフルエンサーが実際に天王寺ミオを訪問。
複数のレディースファッションブランドを巡り、各店舗のアイテムを使ったコーディネートを3つほどInstagramのフィード投稿にて紹介しました。
天王寺ミオで取材・撮影を行い、そこでインフルエンサーが実際に見たもの・実際にした体験を交えて投稿を作成することで、投稿内容の具体性が高まり、フォロワーが投稿内容を自分の立場で考えやすくなっています。
また、キャプションにコーディネートで紹介したブランドが入っている館名とフロアを記載することでフォロワーに館内の具体的なイメージを持たせることに成功しており、投稿内容の自分ごと化をより強めることができています。
さらに、複数のコーディネートを同時に紹介することも効果的でした。
複数のコーディネートを合わせて投稿することで、「天王寺ミオに来館すれば多彩で魅力的な春物コーディネートが叶う!」というメッセージをさりげなく伝えることができていますね。
投稿画面がクーポンに
本施策は、対象ブランドにてインフルエンサーの投稿を見せると対象商品10%オフやノベルティプレゼント……等、店舗でお得な特典を受けられる仕組みになっていました。
上述した複数のコーディネート紹介・具体的なイメージを沸かせる情報だけではなく、天王寺ミオの実店舗で使用できるクーポンを配布したことで、フォロワーが来館する動機づくりに成功しています。
本施策では、
- Instagramでターゲットコミュニティに広くリーチ
- 具体的な情報を含んだリアリティの高い投稿でフォロワーの自分ごと化を促する
- クーポンの配布で来館を促進する
導線が想定されていました。
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天王寺ミオのウェブマガジンで記事化、既存顧客にもリーチ
画像:+MIO プラス、ミオ。| あなたのオシャレや暮らしに、ミオをプラス。
天王寺ミオのウェブサイトでは、20〜30代の女性に向けた情報が多く発信されています。
例えば、天王寺ミオのウェブサイトのトップページには「Staff Snap+」と題したショップスタッフのコーディネート紹介があり、各ブランドの最新アイテムを使用した旬のコーディネートが数多く投稿されています。
また、「+MIO(プラス、ミオ。)」というウェブマガジンも配信されており、そこではコスメ・ファッション・グルメ・ライフスタイル等、トレンドを取り入れた主に女性向けの情報が発信されています。
天王寺ミオの3つのウェブ媒体(Instagram, ウェブサイト, +MIO)全てが、ターゲットである20〜30代の女性にとって有用な情報を発信していることから、主に既存顧客の情報収集の場として活用されていると考えられます。
本施策では、インフルエンサーによるInstagramでのフィード投稿に加え、「+MIO(プラス、ミオ。)」での記事化も同時に行われました。
その結果、インフルエンサーのフォロワーだけでなく、天王寺ミオの既存顧客にもリーチすることができました。
天王寺ミオが運営するウェブマガジンで同時に記事化することで、インフルエンサー投稿だけでは取りこぼしてしまう可能性がある層にも情報を届けることができたのです。
また、ウェブ記事にはInstagram投稿よりも多くの情報を提供できるという大きなメリットがあります。
本企画のウェブ記事にはインフルエンサーがそのアイテムを選んだ理由・コーディネートのイメージやポイント・撮影の雰囲気……等、Instagramには収めることのできない細かな情報が掲載されました。
コーディネートのポイントや、アイテムの詳細な情報を記載することによって記事の内容に説得力が加わり、読者のおしゃれ欲・購買欲を刺激することに成功しています。
インフルエンサーの概要・選定の基準
それでは実際に、今回の天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティング施策でご協力をいただいた、5名のインフルエンサーを詳しくご紹介していきましょう。
5名のインフルエンサーの詳細
misuzu ishigami(@m__s_zzz___)
Instagramアカウント:misuzu ishigami(@m__s_zzz___)
フォロワー数:約11.1万人(2022年5月現在)
ファッションブランド「epa(エパ)」のプロデューサーを務めるmisuzu ishigamiさん。
misuzu ishigamiさんのアカウントでは、ファッションを中心に料理・コスメ・アクセサリー等ライフスタイルにまつわる情報も発信されています。
カジュアルながら女性らしい雰囲気のコーディネートはファッション好きの女性や、子育て中のママから人気を集めています。
HIRON(@hiron953)
Instagramアカウント:HIRON(@hiron953)
フォロワー数:約6.6万人(2022年5月現在)
"がんばるママの味方"をテーマにしたファッションブランド"eldo"のデザイナーを務めるHIRONさん。
HIRONさんのアカウントではモノトーンを主体とした、カジュアルでありながら都会的なコーディネートが多く紹介されています。
HIRONさん自身が二人のお子様を育てるママさんであることから、ママさんユーザーからの支持を多く集めています。
池田真子(@mako_ikeda)
Instagramアカウント:池田真子(@mako_ikeda)
フォロワー数:約1.9万人(2022年5月現在)
整理収納アドバイザーとしてYouTubeチャンネル「池田真子 / 整理収納アドバイザーの暮らし」(2022年5月現在登録者数約31万人)も運営されている池田真子さん。
池田真子さんのアカウントでは、ファッションを中心にコスメ・購入品・ライフスタイル等の情報が発信されています。
ベージュやブラウン、ペールカラーを主に使用したヘルシーで柔らかな印象を与えるコーディネートは好感度が高く、幅広い層から人気です。
高崎 モモコ(@momoko_takasaki)
画像:@momoko_takasaki | Instagram
Instagramアカウント:高崎 モモコ(@momoko_takasaki)
フォロワー数:約4.2万人(2022年5月現在)
インフルエンサーに加え、モデルとしてもご活躍の高崎モモコさん。
高崎モモコさんのアカウントでは、ファッション・コスメ・グルメ等の幅広い情報が発信されています。
韓国系・ストリート系のファッションを好み、個性的なアイテムを自らのスタイルに落とし込んで発信する姿は、同じくファッション好きの20〜30代女性の支持を集めています。
Hii♡︎(@hiichan0217)
Instagramアカウント:Hii♡︎(@hiichan0217)
フォロワー数:約6.8万人(2022年5月現在)
15歳のお嬢さん・8歳の息子さんのママであるHii♡︎さん。
Hii♡︎さんのアカウントでは、お子様たちとのファッショナブルなリンクコーデが主に紹介されています。
カジュアルスタイルでお子様とのリンクコーデを披露されているHii♡︎さんのアカウントは、ママさんユーザーや大人カジュアルを好む同世代のユーザーから人気です。
5名のインフルエンサーの選定基準
本施策の目的は天王寺ミオで揃えたコーディネートを紹介してターゲット層の来館を促すことがであるため、関西在住でファッションを軸に情報発信しているインフルエンサーを起用いたしました。
また、飲食店の紹介も行うため、スイーツ・コスメ・ネイルなどファッション以外の情報を幅広く発信している方が適任と考えました。
PR投稿においては、インスタグラマーの普段の投稿の世界観を壊さないようにすることが最も重要です。
というのも、普段の投稿とPR投稿との雰囲気が食い違っていた場合、フォロワーに違和感を与えてしまい、思うような結果を得ることができないからです。
そのため、普段の投稿との差異を少しでも少なくすることがPR投稿においては重要です。
企画内容や雰囲気・商材にマッチするインフルエンサーを選定することが、プロモーションを成功させる非常に重要な要素の一つなのです。
その点を踏まえ、今回はメインとなるファッションというジャンルだけではなく、サブコンテンツとしてスイーツ・コスメ等の幅広い情報を発信しているインスタグラマーの方を起用させていただきました。
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企画のポイント・工夫した点
天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティング施策のポイント・工夫点は、
- インフルエンサー1人あたり4〜5店舗を担当していただき、館内のブランドを満遍なく紹介
- 参加ブランドとインフルエンサーのイメージをマッチさせることに成功
以上の2点です。
今回の企画に参加したのはアパレル17店舗・シューズ6店舗・飲食店5店舗の、計28店舗にも及びました。
28店舗は本館・プラザ館の各フロアに分散しており、各店舗を紹介することで天王寺ミオの館内を満遍なく紹介することができるというメリットがある一方で、特にアパレル店舗においては、ブランドとインフルエンサーのイメージをマッチさせる難しさが生じました。
1人あたり4〜5店舗のアパレルブランドを回る必要があったため、各インフルエンサーに合うブランドを選定する難しさがあったのです。
そこで、企画に参加した17のブランドをテイストごとに3つのグループに分け、インフルエンサーと各グループの相性をしっかりと検討しました。
また、希望ブランドに関するヒアリングも適宜実施し、ブランドのテイストとインフルエンサーの最適なマッチングを模索しました。
結果として、各インフルエンサーそれぞれにマッチする適切なブランドを割り振ることができました。
インフルエンサーにご紹介していただくブランドをこのように上手く調整したことで、多彩なジャンルのファッション・店舗を紹介しながらも各インフルエンサーの普段の雰囲気を壊さない投稿を実現することができました。
天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティング施策の結果まとめ
今回の天王寺ミオとFind Modelによるインフルエンサーマーケティングは、ターゲット層や、インフルエンサーの普段の投稿と企画がマッチしたことにより、全体的に高い効果を得ることができました。
投稿マッチ率・リーチ数・保存数の高さがそれを物語っています。
投稿マッチ率の平均は70%ですが、今回の施策では高崎 モモコさんが104%、misuzu ishigamiさんが119%、HIRONさんが191%と3人の方が100%を超える結果となりました。
投稿マッチ率が100%を超えることは稀であり、今回の企画・投稿内容が各インフルエンサーの普段の投稿雰囲気と非常にマッチしており、フォロワーに違和感を与えないものであったことが分かります。
リーチ数・保存数に関しても非常に良い数字が並び、各インフルエンサーの数字を合計したリーチ数は平均の2倍以上、合計保存数は平均の3倍以上にもなりました(平均はフォロワー数を基準に計算しております)。
インサイトデータを見ても、ほぼ全員平均以上の結果が出ており投稿へのユーザーの興味・関心が高かったことが分かります。
本施策ではインフルエンサーの普段の投稿とPR投稿の内容がマッチしたことによって、投稿マッチ率・リーチ数・保存数の全てに関して良い数字を得ることができました。
まとめ
少しでも普段の投稿との差異を感じるとフォロワーの反応が悪くなるため、PR投稿はエンゲージメント率が下がる傾向にあります。
そんな中、本事例では上記でご紹介したような良い数字を得ることができました。
プロモーション投稿において良い結果=良い効果を得るためには、企画の内容・取り扱うブランドにマッチするインフルエンサーを起用・インフルエンサーの普段の投稿との差異をできるだけなくし、フォロワーから共感を得やすい投稿に導くことが非常に重要です。
本事例でFind Modelは、企画に適したインフルエンサーの選定・ブランドとインフルエンサーのイメージのマッチング役という役割を果たし、各インフルエンサーの雰囲気を壊さないPR投稿を実現するために尽力致しました。
今回ご紹介した事例が今後のインフルエンサーマーケティングの参考になれば幸いです。